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ノロウイルスに感染したら出勤してはダメ!復帰までにかかる日数と予防方法【飲食業の場合】

ノロウイルスに感染したら出勤してはダメ!復帰までにかかる日数と予防方法【飲食業の場合】

嘔吐や下痢など、ノロウイルスに感染した症状が見られる場合は飲食店への出勤を控えるべきです。

しかし、自分が出勤しなければ店舗が回らなくなってしまう場合、出勤停止が心配になってしまいますよね。

とはいえ、食中毒などの被害が出ると、店舗はさらに大きな損失を受けることになります。

ここでは、そんなノロウイルスによる出勤停止日数や、感染症の予防と対策についてお伝えします。

ノロウイルスの出勤停止日数の法律は特にない


平成29年に改正された厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル 」では、従業員がノロウイルスに感染した場合の具体的な出勤停止日数についての指示が記載されていません。

「ノロウイルスを保有している従業員は、ノロウイルスを保有していないことが確認されるまでは、業務上で食品に触れる作業を控えるのが望ましい」と書かれているのみです。

このように、ノロウイルスに感染した従業員の出席停止日数は、法律では特に定められていません。したがって、感染後に「何日間休めば出勤できる」と断言するのは難しいといえます。

ただし、会社の就業規則に日数の規定がある場合には、必ずこれに従いましょう。

法律での決まりはないのに出勤してはいけない理由


前述の通り、法律では従業員の出勤停止日数について定められていません。しかし、食品に触れる可能性のあるキッチンスタッフには注意が必要です。

「大量調理施設衛生管理マニュアル」に従い、検便検査でノロウイルスを保菌していないことが明らかになるまで、業務から離れさせましょう。

ノロウイルスは非常に感染力が強く、被害が拡大しやすいのが特徴です。

万が一、ノロウイルスを保菌しているスタッフが調理に携わり店舗で被害が出た場合、飲食店側には営業停止などの処分が下されます。

法律上の決まりがなくても、飲食店では該当する従業員を出勤停止にする必要があるでしょう。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎


ノロウイルスに感染すると、「感染性胃腸炎」という食中毒が引き起こされます。感染性胃腸炎の病原体には、ノロウイルスやロタウイルス、そのほかに細菌や寄生虫などが挙げられます。

特に、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行しやすいのは冬季です。例年12月から翌1月頃がピークとなります。

国内における食中毒事件では、平成29年度で8,496人、平成28年度では11,397人、平成27年度では14,876人の患者が被害を受けています。

<ノロウイルスの特徴>
 感染理由と初期症状
 薬と治療について

ノロウイルスの感染理由と初期症状


ノロウイルスが感染する経路としてもっとも多いのが経口感染です。感染理由としては、下記のような事例が多く見受けられます。特に感染が増える冬場には注意しましょう。

<ノロウイルスの感染理由>
 感染している人が調理したものを食べたこと
 汚染された二枚貝を十分に加熱せずに食べたこと
 十分に消毒されていない汚染された水を飲んだこと
 ノロウイルスが含まれたふん便や吐ぶつからの二次感染
 人から人へ飛沫感染などの直接感染

ノロウイルスに感染したときの初期症状としては、微熱がよく見られます。人によっては、感染しても症状が見られない場合や、軽い風邪に似た症状が発生するだけの場合もあるようです。

潜伏期間を経て発症すると、さらに下記のような症状が生じるようになります。

<ノロウイルスに感染した時の症状>
 吐き気
 嘔吐
 下痢
 腹痛
 軽度の発熱

ノロウイルスの薬と治療について


医療機関でノロウイルスによる感染性胃腸炎の治療を行う場合、基本的には対症療法が行われます。

病原体であるノロウイルスには有効な抗ウイルス剤が存在しないため、特別に処方される治療薬などはありません。

主に対症療法を行いつつ、体調が回復するまで安静に過ごすのが一般的です。

ただし、対症療法に用いる医薬品の影響で病気の回復が遅れるおそれがあるため、服用の際には医師の診断を受けましょう。

脱水症状を防ぐためにこまめな水分補給を行うことも大切です。

<ノロウイルスの対症療法>
 下痢には整腸剤
 脱水には点滴や経口補水液
 嘔吐や嘔気には制吐薬
 発熱には解熱剤

ノロウイルス完治までの期間


ノロウイルスによる感染性胃腸炎の潜伏期間は、24~48時間です。その後は、嘔吐・下痢・腹痛などの症状が1~2日続いてから回復へと向かいます。

症状が出始めたら、最低でも1週間程度は自宅療養の期間とし、安静にするのが好ましいでしょう。

ノロウイルスに感染した場合、回復により下痢などの症状が見られなくなっても、1週間から1カ月間は感染力のあるウイルスの排泄が続くおそれがあります。

特に飲食店の従業員の場合は、感染性胃腸炎の症状が見られなくなった後に検便検査を行い、保菌していないことを確認しましょう。

感染中に出勤してしまったら


もしもノロウイルスに感染した従業員が飲食店へ出勤してしまったら、同僚や顧客に感染が拡大する可能性があるため、注意が必要です。

その後、食中毒が発生すると店舗には営業停止の処分が下されます。

実際に被害が出ると、被害者への損害賠償の支払いが生じるだけでなく、顧客からの信頼を失い店舗の評判が落ちるという、非常に大きな損失が生じます。

安全な店舗経営を行うためにも、ノロウイルスに感染したおそれのある従業員はただちに出勤停止とし、感染を食い止める必要があります。

ノロウイルスの予防・対策方法


飲食店で食中毒を引き起こさないためには、日頃から店舗でノロウイルスによる感染の予防と対策に努めることが大切です。

食品がノロウイルスに汚染されるのを防ぐためには、調理時に十分な加熱を行うといった対策が有効です。

その際は、食品の中心部が85~90℃以上に達する状態が、90秒間以上続くように加熱します。

また、調理に従事する従業員の衛生管理を徹底するのも感染予防につながります。調理前には必ず手洗いを行い、ユニフォームやエプロンなどは常に清潔に保ちましょう。

有効な消毒方法

ノロウイルスによる感染の被害を防ぐためには、調理器具などの消毒が有効です。ノロウイルスの活性を失わせるためには、主に下記の2つの方法が用いられます。

<ノロウイルスに有効な消毒・殺菌方法>
 次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)
 加熱による殺菌(85℃以上)

通常通り洗剤で洗浄した調理器具を、塩素濃度200ppmの次亜塩素酸ナトリウムを含ませたペーパータオルなどで浸すように拭き取りましょう。

次亜塩素酸ナトリウムが含まれる家庭用の塩素系漂白剤があれば、こちらで代用可能です。

加熱による殺菌を行う場合には、調理器具を85℃以上の熱湯で1分間以上加熱してください。

スタッフの健康管理で対策

飲食店では、日頃から従業員の健康状態を把握しておくことが、ノロウイルス対策につながります。

体調に異変を感じた従業員がすみやかに責任者に報告できるよう、組織全体で食中毒の予防に努めましょう。

特に注意しておきたいのは、本人がノロウイルスへの感染に気づかないケースです。感染しても症状が出ない「不顕性感染」や、軟便や腹部の違和感といった軽微な症状が続く「軽症感染」を含めて、従業員にノロウイルスの知識を共有しておくと安心できます。

一人ひとりの従業員の体調管理を徹底するとともに、組織での対策について周知しておくと安心です。

まとめ


今回は、飲食店の従業員がノロウイルスに感染した場合の出勤停止日数や、飲食店での食中毒を予防・対策する方法についてお伝えしました。

ノロウイルスは非常に感染力が強く、国内でも例年多くの食中毒の事故を引き起こしている病原体です。

感染性胃腸炎が流行するピークは冬季であり、この時期は特に感染を注意しなければなりません。

飲食店で食品を安全に提供するために、ご紹介した情報をぜひ参考にしてみてください。

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