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辛いものは健康効果があっても食べ過ぎ注意!激辛料理が癖になる理由

辛いものは健康効果があっても食べ過ぎ注意!激辛料理が癖になる理由

最近のグルメトレンドというと、四川料理の麻辣(マーラー)ブームです。
四川料理に使われる、花椒(ホアジャオ)と呼ばれる中国の山椒が生み出す香り・辛み・しびれが癖になると、ハマる人が続出中。
そんなしびれる辛さを求めて「マー活」が大人気のようです。
もし飲食店をやっている人がいたら、今このトレンドを取り入れるとブームにのってお店が大流行するかもしれませんよ。
ただ、激辛料理好きな人は多くいますが、食べ過ぎによる危険もあります。
この記事では、辛いものの効果や、食べ過ぎで起こる悪影響などをご紹介していきます。

辛いもののダイエット・健康効果

辛いものを食べると、「ダイエットになる!」や「健康にいい!」という話を聞いたことがある人は多いと思います。
なぜそう噂されるのか、その効果をご説明します。

<辛いもののダイエット・健康効果>
●血行促進により新陳代謝アップ
辛いものは体内で熱を生成し、発汗作用を高め、新陳代謝を良くする効果が期待できます。

●冷え性改善
体が温かくなるため、血行促進、血流改善に繋がり冷え性改善にも。

●脂肪を分解
代謝がアップするということは、脂肪を分解しやすくなります。

●疲労回復
唐辛子など辛いものに含まれているカプサイシンの効能で代謝を高め、疲労回復にも繋がると言われています。

このような効果を期待できるため、辛いものにはダイエットや健康にいいと広まっているのでしょう。

辛いものは摂取量に注意

ダイエット効果があると、特に女性はつい辛いものばかり食べたくなってしまいますが、食べ過ぎには注意が必要です。
度を過ぎて辛いもの摂取すると、健康被害を引き起こすこともあります。
ここではどんな被害があるのか説明していきます。

辛いものの大量摂取による健康被害

辛い物を食べ過ぎで起こる、軽度の健康被害には下記のようなものがあります。

<辛いものの大量摂取による健康被害>
●下痢になる
カプサイシンを摂取し過ぎると、胃腸の粘膜を痛めてしまいます。
そのため胃を痛めることになり、下痢に繋がります。

●息切れが起きる
辛いものを食べると脳が大量のアドレナリンを分泌。
心拍数や血圧が上昇し、心臓に負担がかかってしまいます。その結果、酸素が足りなくなることにより、息切れを起こしやすくなります。

胃炎や胃潰瘍になるリスク

激辛料理を食べ続けると胃炎や胃潰瘍になることも。
胃炎や胃潰瘍になると様々な症状に悩まされることになってしまいます。
激辛料理を提供するお店は、食べ過ぎるとそういった危険性があることを注意喚起するようにしてください。

<胃炎の症状>
胸焼けがする
むかつき
痛み
吐き気

<胃潰瘍の症状>
みぞおちがキリキリと痛む
胸やけ
胃もたれ
吐き気
嘔吐
食欲不振

辛いものが癖になる理由


激辛料理を食べ終えると達成感や爽快感があります。
辛い料理が好きな方の中には、その達成感を味わうために、どんどんのめり込んでいく方も少なくありません。
けれども、美味しさや達成感以外にも、体内起こる現象によって激辛料理を欲する理由があるのを知っていますか?

その癖になる理由には下記のようなものがあります。

<辛いものが癖になる理由>
アドレナリン分泌による興奮状態
エンドルフィン分泌による爽快感

次項から、この理由を詳しく説明していきます。

アドレナリン分泌による興奮状態

スポーツをしている時や、何かに熱中している時に「アドレナリンが出ている」と聞いたことはありませんか?
そのアドレナリンが辛いものを食べている時にも分泌されているため、食事中は興奮状態に陥ります。その状態が落ち着いた後、また辛いものを求めてしまうようです。

そもそもアドレナリンとは交感神経が活性化された時に分泌されるホルモンのこと。
危険を察知した時に判断するための身体機能で、危険から身を守るためにあると言われています。
アドレナリンが出ると、痛みや疲れを感じにくくなるのが特徴です。
格闘技の選手が殴られても、躊躇せず向かっていくのは正にこのアドレナリンが働いているからでしょう。

エンドルフィン分泌による爽快感

辛いものが癖になる理由のもう一つがエンドルフィンの分泌です。
エンドルフィンとは気分の高揚や鎮痛効果、幸福感が得られる神経伝達物質で、脳内麻薬と呼ばれています。
辛いものを食べることにより、エンドルフィンが放出されます。
マラソンの「ランナーズハイ」と同じような現象になり、快感を得られるため、辛いものを繰り返し食べたくなるのでしょう。
辛いものが得意な人ほどエンドルフィンが出やすいようです。

激辛料理に使われる辛い食材

ここからは、激辛料理に使われる辛い食材について、ご紹介していきます。

<激辛料理に使われる辛い食材>
スコッチ・ボネット
ハバネロレッドサビナ
ブート・ジョロキア
トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー
キャロライナ・リーパー

上に書いてあるものが、激辛料理を作る際に使われている代表的なものです。

スコッチ・ボネット

日本ではあまり馴染みのない食材ですが、世界では辛い食材として認知度が高いようです。
原産地は中南米のカリブ海地域で、この地域ではとてもメジャーな調味料のひとつ。
品種の面で見ると、ハバネロと近しい関係にあるため見た目も非常に似ています。けれども、ハバネロは赤みがかったオレンジ色をしているのに対して、スコッチボネットは、赤・黄・オレンジなどの色をしているのが特徴です。
また、辛さを表す単位にスコヴィル値というものがありますが、スコッチ・ボネットは10万~35万です。
これは鷹の爪より3~12倍の辛さだと言えます。

ハバネロレッドサビナ

ハバネロレッドサビナ
次にご紹介するのは、ハバネロレッドサビナ。
スコヴィル値は平均的に25万の数値を示し、通常のハバネロの2倍ほどの辛さがあります。
こちらの食材は天然のものではなく、品種改良によって誕生しました。
中央アメリカから南アメリカに起源を持つと言われているハバネロですが、フランク・ガルシアという人物が。辛いハバネロ同士を選抜改良して生み出したそうです。
また、ハバネロレッドサビナは1994年から2006年の約10年間にわたり、世界一辛いホットチリの座に君臨し続けました。

ブート・ジョロキア

ブート・ジョロキア

北東部のインドやバングラデシュ近隣のエリアを原産地とする唐辛子の一種。
スコヴィル値は85万5000~104万1000と言われ、鷹の爪よりも20~30倍辛い食材と言っても過言ではありません。
また、この食材は様々な呼称があり、「ゴーストペッパー」や「ナーガ・ジョロキア」などとも呼ばれています。
現地の言葉の意味などから、幽霊や蛇などのイラストを用いたパッケージで販売。
店頭で購入する際の目印にしてもいいかもしれませんね。
しかし、ブート・ジョロキアは環境や気候にとても左右されやすいため、辛さの統一がされるのはとても難しいでしょう。

トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー

トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー
ドバゴ原産のトリニダード・スコーピオン種をもとにして作られています。
この種の唐辛子は、先端の尖った部分がサソリの針のように見えることから、スコーピオンと呼ばれるようになりました。
スコヴィル値は146万3700を記録し、次に紹介するキャロライナ・リーパーという唐辛子が登場するまで「世界一辛い唐辛子」の座に君臨していました。
また、辛さの秘訣は育て方にあり、肥料には液肥としてミミズ堆肥を使っているのが重要なのだと言われています。

キャロライナ・リーパー

キャロライナ・リーパー

キャロライナ・リーパーは、2013年8月にギネスワールドレコードの記録を塗り替え、世界一辛い唐辛子として認定。
アメリカのサウスキャロライナ州・ロックヒルで、唐辛子関連の会社の経営者が生み出しましたと言われています。
スコヴィル値は156万9,300を叩き出し、これがギネスに登録された数字となりました。
キャロライナ・リーパーの切口が唇に触れると、辛さや痛みが数分続くほど。
慣れていない人が突然こちらを試すのは危険だと言われています。

まとめ

今回ご紹介したように、確かに辛い食べ物にはダイエットや健康への効果が期待できそうですね。
さらに、辛いものにハマってしまうのは、アドレナリンやエンドルフィンといった分泌物が影響をしていることがわかりました。
辛いものを食べることで、多くの人が達成感や爽快感を得て、また同じ体験を求めます。
飲食店に辛いメニューを置くことは、集客のために検討するべき手であると言えるでしょう。
しかし、食べ過ぎにより健康への弊害が起きることも考えられるので、提供する際は、食べ過ぎへの注意喚起をするようにしてください。

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