飲食店経営にお店のホームページは必要？作成するメリットや業者選びのポイント

飲食店の集客力を高めるための方法としてホームページ作成が挙げられますが、簡単に作成できるわけではありません。
また、ホームページを所有することにどのようなメリット・デメリットがあるのか分からず、一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
ホームページのメリット・デメリットを把握しておかなければ、有効活用できずに無駄になってしまう可能性もあります。
そこで、ホームページ作成のメリット・デメリットについて、また、業者を選ぶ際の重要なポイントについても紹介します。

飲食店経営にお店のホームページは必要？

飲食店を経営するにあたり、食べログだけで良いのではないか、ブログとはどのような違いがあるのかなど、ホームページの必要性に疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。
しかし、ホームページは信頼性のある情報を提供できることが、大きなメリットです。
地図や営業時間など間違うことが許されない情報を確認してもらうためにも、ホームページを用意する必要があります。

SNSや広告でお店を知った人は、より詳しい店舗情報をリサーチしますが、その際にホームページがあれば、詳しい情報や正しい情報を提供することが可能です。
さらに、お店の強みや魅力を伝えられるのもホームページであり、お店のイメージに合わせてページをデザインすることで、ユーザーに対して、お店の特徴をスムーズに伝えられます。

ホームページを作成するメリット・デメリット

ホームページを持つことは、店舗の情報を詳しく提供できること、安心や信頼感を与えられること、新規顧客の獲得につながることがメリットです。
それぞれについて詳しく解説します。

ホームページ作成のメリット

ホームページ作成のメリットとしては「店の情報を詳しく掲載できる」「安心感・信頼感を得られる」「インターネットから新規顧客を獲得できる」の3つです。
それぞれ詳しく解説します。

店の情報を詳しく掲載できる

数枚の写真と限られた文字数の文章でのみ情報を発信できるSNSとは異なり、ホームページは店舗についての詳細な情報を伝えられるツールです。
インターネット上にたくさんの情報がある中で、お客さんが確認したい内容をまとめられるホームページを作成する必要があります。
お客さんが求めている情報は、ターゲットとなる客層や、お店の雰囲気によって違いがあるものの、共通して必ず入れておくべき情報は、基本的なお店の情報と最新の情報の2つです。

安心感・信頼感を得られる

お客さんは、安心して来店できるお店かどうかを見極めるために、ホームページのデザインや記載されている内容をチェックしています。
ブログや最新のお知らせなどの履歴をチェックし、最新情報が更新されていれば、しっかりと運営しているお店であるといった安心や、信頼感を与えられるでしょう。

インターネットから新規顧客を獲得できる

現在では、インターネット上で情報収集をしてから行くお店を決めるという流れが一般的です。
競合店が多くあるエリアであれば、店舗のコンセプトや魅力を伝えられるホームページは、新規の顧客を獲得するためにも非常に重要です。
ただし、お店を経営していくためにはリピーターも不可欠であり、ホームページがあることにより、新規顧客を獲得するだけではなく固定客の獲得にも活用できます。
ホームページをチェックしてお店を訪れたお客さんは、料理や雰囲気を気に入った場合、再度ホームページやSNSを確認するケースが多いためです。

キャンペーンや、新しいメニューの情報といったお客さんが興味を持つような最新情報を更新することで、再度来店してもらうことにつながります。
ホームページがあれば、アイデア次第でリピーターと新規顧客の両方を獲得できるため、上手に活用する必要があるでしょう。

ホームページ作成のデメリット

ホームページ作成には「導入費用がかかる」「ランニングコストがかかる」といったデメリットもあります。

導入費用がかかる

ホームページ作成会社に依頼した際には制作費用が発生します。
そのため、可能な限り運営コストを削減したい人にとっては、ホームページの作成がデメリットになるケースもあるでしょう。

ランニングコストがかかる

ホームページの作成にかかる費用だけではなく、サーバー代、ドメイン代、更新をする作業料など、ランニングコストがかかります。
ランニングコストの金額は、機能性ではなく料金を重視する場合は月額500～1,000円程度、機能性が高くコストパフォーマンスが良い物を選べば月額2,000～5,000円程度が相場です。

ホームページを作成する方法

ホームページを作成する方法はいくつか挙げられます。
作成方法ごとのメリットとデメリットを解説します。

自分で作成する

メリットはコストがかからないことや自由にデザインを選べること、変更したい場所はその場で更新できることなどが挙げられます。
自分で作成する場合、当然価格は安くなり、サーバー代とドメイン代だけを用意すればホームページを公開することは可能です。
加えて、間違っている箇所の修正や新しい情報をすぐに発信できる点もメリットだといえます。

デメリットは、ある程度のスキルが必要なことです。
業界は日々進化しており、経験によって得たスキルや勉強をして得た知識に価値がなくなることも珍しくありません。
さらに、ホームページが突然表示されない、特定のページが真っ白になった、乗っ取られてしまった、サーバーなどにエラーが起きて表示されない…等の不測の事態に一人では対応できないこともあるでしょう。

業者に依頼する

業者に依頼するメリットは、クオリティが高くデザイン性を重視したホームページを作れること、細かい要望にも対応してもらえることです。
また、プロに相談できたり、提案をしてもらえたりといったメリットや、文章のライティング写真撮影なども一括で依頼できるため手間がかからないといったことも挙げられます。
デザイン性を重視し、クオリティの高いホームページを作りたいのであれば、制作会社に依頼した方が良いでしょう。

さらに、新しいサービスの提供なども相談できることが特徴です。デメリットは費用がかかることや、更新料などの料金が高いことだといえます。
ほかにも、実績のない業者に依頼すると細かい注文をしなければならず制作期間が長くなったり、価格が高かったりする点もデメリットです。
すぐに最新情報を発信したいにもかかわらず、会社が休みの日には対応してもらえないといったケースも多いので、業者選びは慎重に行う必要があるでしょう。

ホームページ作成にかかる費用の相場

自分で作成した場合と、業者に依頼した場合で費用は大きく異なることが特徴です。
それぞれの費用相場を紹介します。

自分で作成した場合

ホームページの作成については、無料のソフトを利用することも可能ですが、ホームページビルダーなどの専用ソフトを使う場合は購入する際の費用がかかります。
ドメインとレンタルサーバー代は月におよそ1,000円、更新料は無料です。
つまり、レンタルサーバーとドメインの月額料金のみで、ホームページを運営できます。
サイトの大きさによって異なるものの、100ページ以内のホームページであれば月額1000円程のレンタルサーバーでも重くならず、スムーズにページを表示できるでしょう。

業者に依頼した場合

制作費用は30～50万円と幅があることが特徴です。
また、ドメインが1年で1,000円、レンタルサーバーは月におよそ1,000円が目安であり、更新する際には更新の都度料金が発生します。

業者の選び方のポイント

制作会社を選ぶ際には、親身になって相談を聞いてくれるか、集客効果が得られるような提案をしてくれるか、デザインの説明を丁寧に行ってくれるかなどを判断基準にすることが重要です。
ホームページを作成しても、ターゲットとなるお客さんにアプローチできなければ、手間も費用も無駄になります。
ホームページにアクセスしてもらえたとしても、実際に来店してもらえなければ無意味です。
そのため、ホームページへのアクセスから実際に来店してもらうまでの流れをしっかりと説明し、提案してくれるかどうかも確認しましょう。

・親身になってヒアリングしてくれるか
・効果を最大化するための提案をしてくれるか
・デザインの説明もしっかりと行ってもらえるか

業者に依頼した場合に完成までにかかる時間の目安

お店が求めているホームページの内容や、作成を行う業者ごとで、製作開始から納期までの期間は異なることが特徴です。
例えば、テンプレートの中から選択し、一般的な機能を取り入れただけのホームページと、機能性や操作性デザインにこだわって作られたホームページは、制作開始から納期までにかかる時間が大幅に違います。
作成したいホームページの内容や、制作会社によって異なり1ヶ月～1ヶ月半程度が一般的です。

まとめ

スマートフォンやタブレット、パソコンで、どこにいてもインターネットを利用できる現代では、ホームページを作成していないというだけで集客にも大きな影響を及ぼします。
ホームページは、お店の顔でもあり来店を予定しているお客さんに安心感や信頼感を与えられるほか、必要な情報をピンポイントで提供できること、オリジナリティを出せるので競合店との差をつけられることなどさまざまなメリットがあるのです。

お店にとってメリットが大きいだけではなく、来店するお客さんにとってもメリットは大きいので、魅力を伝えられるようなホームページを作成し、新規客と固定客の獲得を目指しましょう。