特集記事

飲食店に個室は必要?個室需要のある業種と導入のメリット・デメリットを解説

飲食店に個室は必要?個室需要のある業種と導入のメリット・デメリットを解説

開業を計画している飲食店に「個室を導入しようか、どうしようか」とお考えではありませんか?個室のある飲食店は、近年人気となっており、個室を備えることにより客層が掘り起こされる可能性があります。

しかし、その一方で、「費用がかかる」などのデメリットもあります。
今回は、飲食店の個室について、需要がある業種、および導入のメリット・デメリットをご紹介します。

個室の需要がある飲食店とは

それでは最初に、個室の需要がある飲食店にどのようなものがあるかを見ていきましょう。個室というと、居酒屋をイメージする人も多いでしょう。しかし、最近はカフェなどでも、個室を設けるお店が増えています。

居酒屋

居酒屋は、個室を設けているお店も多くあります。個室のある居酒屋は、相手との距離を縮めたいとき、よく使われます。

典型的なのは、まだ付き合ってはいないけれど、二人の仲を今後深めたいと思うカップル。個室なら、ほかのお客さんの話し声や視線に煩わされることなく、二人だけの時間を過ごすことができます。

また、大事な話や、他人には聞かれたくない話をする際にも、居酒屋の個室は使われます。

そのほかに、最近では、居酒屋の個室をランチで利用するケースが増えています。利用するのは、おもに子育て中のママや、シニア世代となっています。子育て中のママやシニア世代は、夜に出かけるのはなかなか難しいもの。そこで、気兼ねなく出かけられるお昼間に、女子会やお仲間との宴会を催すというわけです。

カフェ

個室のあるカフェも、最近は人気となり増えています。個室ならほかのお客さんを気にすることなく、ゆったりとした時間を過ごすことができます。デートや女子会などの集まりに利用されることが多いようです。

また、子どもを連れたママも、個室のあるカフェを利用することが増えています。個室なら、子どもが少しくらい騒いでも、ほかのお客さんの迷惑になりにくいからです。

仕事の打ち合わせをするためにもカフェは使われます。カフェで商談や契約をしている人々を見た経験がある方も多いでしょう。あまり望ましいことではないですが、中には外部との打ち合わせや商談などでやむを得ず機密的な話をしたり、契約関係などの書類を広げることをカフェで行うことになる方も居ます。その場合は、ほかのお客さんに聞かれたり、見られたりしないことから、個室があるカフェが付近にある場合は、そちらを優先的に選ぶ傾向にあるでしょう。

会食や接待利用の高単価の店

改まった会食や接待のために利用する、比較的高単価のお店は、個室が備えられていることが多いといえます。「料亭」などは、その代表的なものといえるでしょう。

個室を備える場合には、店舗は広めにしなければなりません。また、席数も少なくなります。したがって、単価を高めにすることがどうしても必要です。

内装にもとことんこだわりを持ち、料理や接客にも、高級感を醸しだす……。そのような打ち出しにすることで、特別な日に利用するお店として選ばれることが期待できます。

料理の修行を高級店で10年以上続けてきて、調理技術に自信があるという人は、このような高単価の個室店を開業するのもおすすめだといえるでしょう。

「個室」「半個室」「完全個室」の違い

「個室」といっても、じつはお店によって様々なものがあります。
「半個室」や「完全個室」などの表現が使われることもあります。
ここでは、「個室」と「半個室」「完全個室」の定義、およびそれらがどのように違うのかを見てみましょう。

個室の定義

元々は、個室はそのまま「個室」とだけ呼ばれていました。ところが、個室のあるお店が人気になってくると、壁の上部が抜けていたり、ドアがなかったりなど、一般的なイメージからすると個室とは呼べないような空間を、個室と称するお店が増えてきました。そこで、個室をより詳しく定義するため、以下で見る「半個室」「完全個室」の表現が生まれました。

半個室の定義

「半個室」とは、ある程度仕切られてはいるけれど、完全に独立はしていない空間のことを指します。
たとえば、上で触れた、

・壁の上部が抜けている
・ドアがない

などの個室は、半個室と最近では呼ばれます。
また、大部屋をすだれや衝立などで仕切っただけの空間も、半個室と呼ばれることがあります。

半個室は、ほかのお客さんからの視線はある程度は遮られますが、声は基本的に筒抜けです。
したがって、ある程度のプライバシーが保たれればいいシーンでの利用に向いているといえます。

完全個室の定義


「完全個室」は、お店の他の空間とはしっかりと壁で仕切られ、ドアがある部屋のことです。
個室の一般的なイメージは、このようなものだといえるでしょう。

プライバシーがしっかりと保たれるようにするためには、完全個室にしなくてはなりません。
完全個室を利用するのに向いたシーンは、以下のようなものとなります。

・二人だけの時間をゆっくりと過ごしたいデート
・ほかのお客さんの迷惑を考えずに思い切り騒ぎたい宴会
・小さな子どもを連れたママ会
・誰かに話を聞かれたくない秘密の会合
・落ち着いた雰囲気で行いたい改まった会食や接待

個室を導入するメリット


飲食店を開業するにあたり、個室を導入するかどうかは、どのようなお客さんをターゲットとするかによって決まります。
以下のようなお客さんをターゲットとしたい場合は、個室を導入するメリットがあるといえます。

大事な話をしたい人
個室を導入するメリットがあるのは、まず大事な話をしたい人をターゲットとする場合です。
特に、仕事関係の、打ち合わせや宴会、接待などをしたいお客さんにとっては、個室は大きなニーズがあるでしょう。

人目を気にせず飲食がしたい人
人目を気にせず飲食がしたい人は多いものです。
特に、女子会などの場合には、ほかのお客さんからジロジロと見られることにもなりがちです。
個室のニーズは高いといえます。

隠れ家的なプライベート空間を必要としている人(有名人など)
隠れ家的なプライベート空間を必要としている人からは、個室があると喜ばれるでしょう。
特に、芸能人・有名人などの場合には、個室でないと、ほかのお客さんからジロジロと見られたり、さらには話しかけられたりなどしてしまい、なかなかゆっくりと寛げません。

二人きりのデートを楽しみたい人
二人きりのデートを楽しみたい人にとって、個室は最適な空間です。
ほかのお客さんに会話を聞かれることはありませんので、愛の告白をすることも可能となります。

子供連れなど、周りに迷惑をかけずに飲食したい人
周りに迷惑をかけずに飲食をしたい人は、個室を選択することが多くなります。
特に子供連れの人などは、個室のニーズは高いです。

個室を導入するデメリット

個室を導入することには、メリットばかりではなく、デメリットもあります。個室導入のデメリットは、以下のようなものとなります。

スペースが必要になる
個室を導入するためには、個室を導入しない場合と比較して、店舗のスペースが余分に必要となってきます。個室が広いスペースを必要とする上に、個室のお店にするためには、客席と厨房とをしっかりと分ける必要が出てくるからです。

費用がかかる
個室のお店にするためには、費用も余分にかかります。まず、スペースが余分に必要となるために、店舗の賃料が高くなります。また、店舗の工事費用についても、壁や柱を造らなければいけませんので、やはり高くなるでしょう。

お店の回転率が下がる
個室では、お客さんはどうしてもゆっくりと寛ぎます。そのために、お客さんの回転率も個室がない場合に比べれば下がります。

設計によっては工事段階で問題が出てきたり、月々の固定費が上がる可能性がある

個室を設けたいと思っても、建物の柱の位置などによっては、思った場所に個室が作れないことがあります。それを解決するために、建物の躯体にまで手を入れる大規模な工事をしなくてはならなくなるケースもあります。また、月々の固定費も、上でも見た店舗の賃料のほか、接客担当のスタッフを増やさなければならなくなるなど、上る可能性が高くなります。

個室を導入するか判断する方法

個室を導入するかどうかを判断する際には、以下のような観点で検討することが重要です。

店のコンセプトに合っているか
まず重要なのは、個室を導入することがお店のコンセプトに合っているかどうかです。
お店のコンセプトが一貫していないことは、お客さんの足が遠のく大きな要因ともなります。

個室を作る際の内装などにかかる費用の捻出ができるか
個室を作る際には、内装などの初期費用が高くなります。
初期費用を捻出できるかどうかは、個室導入のハードルとなるでしょう。

個室を作ることによって、メニュー全体の価格を上げる必要が出てくる場合が多いが、それでも来客を見込めるか
メニューの価格を上げるためには、お店に高級感を備えることが必要となってきます。

まとめ

近年、人気となっている、個室のある飲食店。個室を備えることにより、個室を必要としているお客さんの来店が増える可能性がある一方、費用がかかる、回転率が下がるなどのデメリットもあります。

いずれにせよ、重要なのは、どのようなお客さんをターゲットとするかです。個室を導入するかどうかは、お店のコンセプトをきちんと練り上げた上で検討することが大切です。

記事に登録されているタグ

Copyright © ABC TENPO Inc, All Rights Reserved.