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飲食店開業者の経験談 ~喜びや楽しさを感じる時~

飲食店開業者の経験談 ~喜びや楽しさを感じる時~

飲食業界は、自分自身のお店を持ちたいという夢を抱く人々が多い世界でありながらも、「忙しい」「大変」というイメージを持たれやすい業界でもあります。

Googleで「飲食店 経営」と入力してみると、関連するキーワードには「厳しい」「難しい」といったネガティブな候補が複数提案されます。
関連キーワードの候補は、ユーザーに多く検索されているものが提案されるシステム。このような面からも、飲食店開業は大変であるというイメージが抱かれていることが推測できます。

大変なイメージを持たれている飲食店の経営ですが、開業してから喜びを感じることはあるのでしょうか。
実際に開業を経験した方々にお話を伺いました。

安定や平凡はつまらないタイプだからこそ、大変でも楽しい

「個人でお店を借りている人は、お店を維持していくことに精いっぱいで大変です。でも、楽しいですよ。たくさんの方とも知り合えるし、自分の好きな空間を作れるし、そして何より自由!上司も部下もいないし、好きな音楽をいつでも聴けるし、お酒を飲みながら仕事だってできる。だから笑っている日が多いです。自分のお店なので、掃除だって楽しいですよ。」

そう語ってくれた方は、東京・綾瀬で趣味のアウトドアをコンセプトにした『Cafe & Bar 山頂』を経営する八巻高子さん。


Cafe & Bar 山頂

八巻さんは会社員として長年勤めていましたが、ふと「このまま定年まで会社員で居続けてよいのだろうか」との想いを抱きます。
人をもてなすことが好きであり、何よりお酒が大好きであったことから自身のお店を開くことを志し、2019年10月に『Cafe & Bar 山頂』の開店を実現させました。

現実は大変

自身のお店を開きたいとの想いを晴れて実現させた八巻さんですが、開業してからの道は平坦なものではなく、お店を維持するだけで精一杯な状態であることが現実だといいます。

「開業する前は、飲みに行ったお店で『儲かっているんだろうな』と思うこともありました。しかし、実際に自分が開業してみると、家賃、仕入れ費用、雑費などが売り上げから引かれていくこともあり、思った以上に儲からないことに気付きました。」

家賃が特に痛手だという八巻さん。ご自身の経験からも、個人で店舗物件を借りる場合は、お店を維持していくことで精一杯になる人も多いのではないかとの見解を述べていただきました。
家賃の他にも仕入れやおしぼり代などの細かい出費もあり、現実はとても大変なものでした。

それでも、開業してからの日々は笑顔も多く、楽しいと八巻さんは語ります。

試行錯誤にも楽しさを感じる

「安定がつまらないタイプだから今があると思っています。」

思っていた以上に大変であったという飲食店の開業と経営。
しかし、それでも楽しさを感じられていることについて、八巻さんは自身が「安定がつまらないタイプ」であることが要因だと分析します。

前述の通り、八巻さんは「このまま定年まで会社員で居続けてよいのだろうか」と思ったことがきっかけで『山頂』の開業に至りました。
開業後、ランチ営業の需要がないと見るやすぐにストップしてカフェの時間を充実させる方向に切り替えたりと、試行錯誤の日々。それでも、八巻さんはこのような試行錯誤ですらも楽しくできているといいます。

試行錯誤は日々重ねられており、店内の装飾やメニューもオープン当初から多くの変化を遂げています。

オープンしてから導入されたメニューには、コンセプトのアウトドアを前面に打ち出したものも。
アウトドアを趣味とする八巻さん自前の「シングルバーナー」を使ってお手製の料理や缶詰を炙って食べることができるメニューや、スキレットごと提供される料理も導入されました。
どれも臨場感は抜群であり、まるでキャンプをしているような気分に浸ることができます。

また、バックバーに飾られるようになった“本物のスノーボード”を使用したメニューボードは圧巻。

このようなユーモア溢れるふれるアイディアは、試行錯誤や変化を楽しむことができているからこそ生み出されるのです。

安定を求めない人が開業すべき

「開業してよかったと思うことは、何より自由なところ。自分の好きな音楽を流したり、自分の好きな空間も作れる。それに大好きなお酒を飲みながら仕事もできます。」

そう語る八巻さんは、たとえ失敗があっても落ち込まず、良い意味で楽観的にやっていくことが大事だと考えます。
上手くいかないことが起きた際に塞ぎこんでしまうようでは、良いアイデアも生まれずに悪い方向へと進み続けてしまいます。

「やりたいことにチャレンジしてみて失敗することだってあります。でも、失敗を恐れて勢いや勇気をなくしたお店なんて魅力もないですし、経営者としてもやっていられません。だからこそ、安定を求めないタイプの人が開業すべきだと思います。」

平凡じゃつまらない―。
始めたからには、勇気をもって失敗を恐れずに頑張るしかない―。

「そうさ100%勇気 もうがんばるしかないさ」

光GENJIの『勇気100%』は、今の八巻さんにとってのテーマソングです。

開業してから家族との時間が増えた

拘束時間の長さやシフト勤務が主流であることから、多忙なイメージが付きまとう飲食店。
一見すると、自らが開業して経営者になることは更に多忙を極めるようにも思えてしまいますが、開業したからこそプライベートが充実したという声も。

厳選された日本酒とくずし割烹が人気の『和食日和 おさけと』を経営する山口直樹さんは、自身が経営者となったことで家族との時間がむしろ増えたと語ります。

経営者になったからこそ、“完全休日”を自らの意思で決められる

2018年に『和食日和 おさけと』を初めて開業した山口さん。その後は着々と増店し、2020年3月には大門・浜松町エリアに6店舗目のオープンを控えています。
山口さんは自身が経営者となったからこそ、完全オフの休日を自らの意思で設定できたと振り返ります。

「雇われていた時代はシフト勤務でしたし、休みであったはずの日に欠勤者の代理で出勤することもありました。でも、今は自分が経営者となったからこそ、日曜日を完全オフの定休日として定めることができました。むしろ開業してからの方が家族との時間は増えました。」

『和食日和 おさけと』は日曜日が定休日。
もちろん、日曜日も営業すれば売り上げも上がる見込みはあるといいます。それでも、プライベートの時間も大切にする山口さんは「それよりもみんなが家族と過ごせる時間や、みんなが一緒に休める時間の方が大事」と語るとおり、従業員も含めた全員が完全オフの休日となりました。

確固たる“想い”があれば、楽しいと感じることもある

飲食店の開業や経営は大変なこともたくさんあるため、山口さんは事前準備を堅実に行ったうえで踏み出すことを推奨します。
しかし、大変なことしかないというわけではなく、開業者が抱く“想い”次第では楽しいと感じることもあるといいます。

「大変なこともたくさんあるので、開業するのであれば覚悟を持って踏み出すべきだと思います。しかし、『開業して家族との時間を作るんだ!』などのしっかりとした想いがあれば、開業して楽しいと感じることもあります。」

山口さんの場合は、自身が経営者となることで完全な定休日を定め、家族との時間を増やすことができたことで喜びを実感しました。
このように「開業したらこうしたい!」といった“想い”をしっかりと持ったうえで開業に臨むことで、実現できた時に楽しさや喜びを感じることができると、山口さんは考えます。

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Written by 新規開業者を応援します!ABC店舗

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