飲食開業マニュアル

飲食店の内装デザインのポイント

STEP4
  • 内装工事

ご自分がやりたいお店のコンセプトは固まってきましたか?コンセプトが固まり、いよいよ具体的な内装デザインに落とし込む段階になったら、今度は、レイアウトやコストなどさまざまな要素を考慮して進めていかなくてはいけません。

住居や事務所などとは異なり、飲食店の内装デザインは事前に考慮しておくべきポイントがいくつもありあます。ここでは、飲食店の内装デザインで、特に注意すべき点を踏まえながら、事前に知っておくべき内装デザインのポイントについて考えていきたいと思います。

お客さん目線のデザインが大前提

なんといっても大事なのが、お客さんの目線でデザインするということです。お客さんに入ってみたいと思ってもらえるようなデザイン、入った後に料理を楽しんでいただけるようなデザインという視点が店舗デザインの大前提になります。

例えば、お店に興味を持って入ってもらうためには、エントランスの工夫が必要です。コンセプトによっても異なりますが、店内の様子が外からもわかるようなエントランスは、一般的に入りやすいといわれています。ただ、外から中が見えすぎてしまうデザインでは、今度は中にいるお客様が落ち着けないという問題もでてきます。その場合は窓際に植栽を植えるなどして、見えすぎないように工夫するのも効果的です。

さまざまな視点からレイアウトを考える

飲食店の内装デザインでは、様々な視点でレイアウトを考える必要があります。

まずは、お客さまが心地よく食事を楽しんでいただけるレイアウトである必要があります。例えばトイレの近くの客席や、スタッフの動線となる客席は、せっかくの食事の時間を妨げないような工夫が必要になります。それだけでなく、入店時の対応やオーダーのしやすさ、会計時の対応などはすべて顧客満足度につながることですので、死角があってスタッフがお客さまの様子を確認できないレイアウトなどは避けたほうがよいでしょう。

フロア、厨房ともに、スタッフの作業効率を考えてレイアウトすることが大切です。そのためできるだけ現場スタッフの意見をヒアリングし、レイアウトに取り入れていきましょう。余分なスペースは作らず、料理を調理してテーブルへ運ぶまでの移動距離が最短になるよう、作業効率を最優先したレイアウトが日々の業務をスムーズにしてくれます。

客席をどのように配置するかは、経営効率にも関わってきます。同じ広さでも、レイアウト次第で、席数を多くしたり少なくしたりができるからです。また、ランチやディナー、平日や休日によっても利用組数の特徴は異なるため、どんな場合にもフレキシブルに対応できるテーブル設定を工夫することも必要です。

ランニングコストを考えた店舗づくり

店舗を営業していくには、水道や光熱費などのランニングコストがかかります。

例えば全面ガラス張りの店舗は、視認性がよくお客さんが入ってきやすいという反面、夏の暑い日には日差しが差し込み、冷房代がかさむというデメリットがあります。細かいことですが毎日のことになるので、それが積もり積もって経営を圧迫してしまうことは避けたいところです。費用をとるかデザインをとるか、優先順位をよく考えたうえで内装デザインを決めていきましょう。
 
 

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