飲食開業マニュアル

内見で失敗しないために

STEP3
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物件探しの最終段階でもある「内見(ないけん)」。

そもそも内見とは何か」では、物件探しにおける内見の大切さと、流れや持ち物などの初歩的な内容をみてきましたが、今回は実際に内見する際のポイントについてみていきたいと思います。せっかくの機会を有意義なものにするためにも、以下のことを頭にいれて内見にのぞみましょう。

 

内見というからには、店舗内部を確認しにいくものだと思いがちですが、飲食店の場合その店舗がどのような環境に立地しているのかが、その後の売上を大きく左右するため、内見時の周辺環境のチェックも欠かせません。例えば内見当日は、物件の最寄り駅から歩いていくようにし、駅からの距離感、店までの導線上にどんな店舗がありどんな客層がいるかなどをチェックしてみるのもよいでしょう。

周辺環境の雰囲気は、曜日、時間帯、天候などによっても変わるため、内見日当日以外にも日にちや時間を変えて何度か見に行くとよいです。

周辺環境のチェックポイントについては、次章の「周辺環境を調査する」で詳しく説明していますので、そちらも参考にしてください。

 

住居などの賃貸物件であれば、自分が快適に過ごせるかどうかを基準に考えればよいですが、飲食店の内見となると専門的な知識がなければ判断できないこともたくさんあります。電気・ガス・水道・給排気設備等のスペックが業態に見合っているかどうかや、イメージしている内装が実現可能かどうかなど、素人目では判断できないことが多いのです。

特に都内の人気物件となると、内見当日に複数の申し込みが殺到するということも多く、決まるスピードはかなり速いです。好条件の物件を取得するためには、それだけ早めの決断が必要になるということです。そのため特に決める可能性が高い物件などは、一回の内見ですべての確認ができるよう内装業者や厨房設計者らと一緒に内見することをおすすめします。

 

最後になりますが、店舗物件を見る目というものは、何より場数を踏むことで養われていくものです。はじめての物件探しでわからないことも多いからこそ、少しでも気になる物件をみつけたらまずは内見の申し込みをしてみてください。

自分のお店の明確な事業計画をもち、確固たるイメージがあるならば、あとはそれに見合った物件を見つけるのみです。

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