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コロナ禍でも強い焼肉業態!飲食店に逆風が吹き荒れる中でも人気の理由とは?

コロナ禍でも強い焼肉業態!飲食店に逆風が吹き荒れる中でも人気の理由とは?

コロナで始まり、コロナで終わった2020年。
2021年に入っても先行きは不透明のまま、世界各地で感染が拡大。
経済にも大きな影響が及んでいることは言うまでもありません。

中でも、深刻な被害を受けているのが飲食業界。営業の自粛や時短を度々強いられ、やむを得ず閉店となる個人店や規模を縮小させる店舗は増加する一方…。大手チェーンにもその兆候は出ています。
東京商工リサーチの調査では、2020年飲食業界の倒産件数は全国で842件までに及び、過去最多を記録したと発表されています。

出典:東京商工リサーチ

しかし、そんな逆風の中でも、業界全体では売上を伸ばしている業態があります。

それが「焼肉業態」です。
もちろんコロナ禍の影響で閉店してしまった店舗もありますが、業界全体で見てみると他業態よりも好調であることが伺えます。

では、どうしてコロナ禍においても売上を伸ばすことが出来ているのか。
代表的なケースとともに詳しくみていきましょう。

換気力が強みの焼肉業態

2021年1月9日(土)にテレビ朝日系列で放送された【中居正広のケ~ザイな会】では【意外と知らないコロナ禍で伸びた業界ランキング】が特集され、コロナ禍でも売上が伸びた業界として焼肉業界がトップ10にランクインしていました。
コロナ不況で多くの企業の業績が落ちる中、焼肉店は前年を上回る好調ぶりをみせています。

売上好調の要因

焼肉業界の売上げが伸びた要因としては、大きく2つ。

(1)優れた換気機能 
無煙ロースターが設置されていることから換気が極めて優れており、煙だけでなく店内の空気も吸い上げる。その換気力がお客様への安心材料として来店を可能としている。

(2)人件費の削減 
多くの焼肉店がお客様自身で肉を焼くので必要なスタッフ数も少なく済み、その分人件費も他業態より安く抑えられる。

やはりコロナ禍における営業として、『安心感』というのは重要なポイントであるといえます。

そして、売上を伸ばしている焼肉店の中でも代表格となっているのが、株式会社ワタミグループ(以下、「ワタミ」として略す)です。

ケース1:焼肉の和民

居酒屋を外食事業の主軸としていたワタミは、コロナ禍に入って経営状況が悪化。
逼迫した状況を打開しようと、新ブランドである焼肉業態「焼肉の和民」を立ち上げ、2020年10月に1号店の大鳥居駅前店(東京都大田区)をオープンさせました。

この新業態でのスタートが功を奏し、結果、居酒屋業態の前年売上比約60%に対して期間前年売上比283%を達成することに成功しました。
ここから、ワタミは新業態へシフトする方針を固め、店舗の3分の1を焼肉業態へ移行することを発表。
2022年3月期末までには120店舗を出店する予定で、「居酒屋 和民」から「焼肉の和民」への転換を大きく掲げています。

そして、店舗展開するにあたって「焼肉の和民」を特徴づけているのが以下4点。

(1)特急レーンの設置
回転ずし同様に、客席テーブルにレーンを隣接。お客様が注文後、そのレーンから商品を流す仕組みとなっている。

(2)配膳ロボットの導入
レーンが隣接していないテーブルには、店員がロボットに商品を載せてテーブル番号を入力し、ロボットが指定のテーブルまで商品を運ぶ仕組み。

(3)3分に1回の換気
最新の排煙・空調設備を導入し、3分に1回店内の空気が完全に入れ替えている。

(4)店内の光触媒コーティング
新型コロナウイルスを不活性化する「光触媒コーティング」。
2時間の光照射で99%以上のウイルスが減少し、一度の施工で10年間効果が持続するといわれている。

こうした店舗づくりを“業界最大レベルのコロナ対応“と称し、非接触率最大8割を実現化。消費者にとっても安心して利用できる店舗として認識され、来店と売上につながっています。

ワタミのケースは、いかに感染対策が重要であるかを思い知らされる例だといえます。

焼肉業界全体の動向

焼肉業界全体における【2020年4月~5月に発令された緊急事態宣言の解除後】の動向を見ていくと、一人焼肉チェーンの『焼肉ライク』や焼肉業界トップを狙う『焼肉きんぐ』(物語コーポレーション)も早期需要回復で売上げを伸ばしており、店舗数を拡充。
東京商工リサーチの調査では、2020年の「焼肉店」倒産件数が全国で14件と過去10年間で最少を記録したと発表されており、業界全体としても維持、回復出来ていることがわかります。

出典:東京商工リサーチ

消費者需要も高騰

2021年1月13日、グルメ情報サイト「ぐるなび」が食のトレンド調査として発表した『2021年に食べたいメニューランキング』では、「焼肉」が1位にランクイン!

        

        

【2021年に食べたいメニューランキング】
1位 焼肉
2位 寿司
3位 ステーキ
4位 イタリアン
5位 ラーメン

出典:株式会社ぐるなび

同じく2021年1月13日、「ホットペッパーグルメ」の外食総研が発表した『人気検索キーワード』(2020年12月)でも、「焼肉」が2位。年間を通してトップ5にランクインしていることがわかりました。

        

        

【2020年12月ホットペッパーグルメ検索フリーワードTOP30】
1位 寿司
2位 焼肉
3位 テイクアウト

出典:株式会社リクルートライフスタイル

コロナ禍で外出自粛が強いられる昨今、ちょっとした『贅沢感』を楽しもうと食の充実化を図る消費者が増えたことから、焼肉需要が一層高まっていることが伺えます。

ABC店舗では、2019年末に増税後も好調な業態と題して焼肉業態を一度記事に取り上げましたが、今回コロナの逆風にも負けず好調な焼肉業態は、今後も外部環境の変化に強い業態として確立されていくと予想されます。

ABC店舗が取り扱う焼肉屋居抜き・焼肉屋転用可能物件



Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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