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次に来るのはココだ!いま注目の再開発エリア『中央区』

次に来るのはココだ!いま注目の再開発エリア『中央区』

“飲食店経営者にとって必要なスキルは何か?”

マネジメントやメニュー開発、コミュニケーション、人材育成など、例をあげれば枚挙に暇がないが「先見の明」もまたその一つ。

特に物件探しの段階では、長期的な視点をもって出店先を選ぶことが堅実的であり、「今後成長が見込める地はどこなのか」を押さえておく必要があります。

つまりは現在の価値だけでなく、「将来の価値」にも目を向けてエリアを判別するのが得策ということです。

ただ、そうはいっても乗降客数や人口の推移から予測するのは困難であり、自身の土地勘や感覚に頼って今後の見込みを立てるのも非常にリスクが高いといえます。

では、「将来の価値」はどう計っていけばよいのか。

その指標の一つとして注目しておきたいのが、「再開発エリア」です。

今回の記事では、出店先としてのメリットやエリアの探し方、いま注目すべきエリア等、飲食店の出店先を検討する上で参考にしていただきたい再開発エリアについて、詳しくお伝えしていきます。

再開発エリアで出店するメリット

「再開発」とは、各市街地で不足している公共施設を整備し、安全かつ快適な生活環境を整えることで魅力あるまちづくりを果たすことをいいます。

再開発が行われたエリアは、おおよそ新たな商業施設や高層マンションが建設され、アクセス網が整備されることで近代化。交通や生活の利便性が向上し居住人口が増加することで、街全体の活気が生まれていきます。

また、多くのメディアが取り上げることで世間からの注目が集まり、外部からの人流も増加。再開発の該当地区のみならずそれらを取り巻く周辺エリアにも影響を与え、これまでとはちがった景色へと生まれ変わっていきます。

ひいては、人の流れが活発化することで集客面でのプラス効果は期待大。だからこそ、再開発は飲食店開業者にとっても注目すべき一大イベントであり、いち早く情報をキャッチすることで競合に劣らず将来価値の高い物件選びが可能になるという訳です。

なぜ東京都の再開発がいま急速に進んでいるのか?

東京都内では、284地区を対象に再開発事業が行われており、2022年10月時点では213地区は工事完了、54地区が進行中、今後17地区の計画が予定されている状況です。

昨今これだけ多くの地区の再開発が急速に進められている理由には、もちろん東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う競技施設の建設と周辺施設の整備が進んだことも大きな要因として挙げられますが、それ以上に、防災性・安全性を早急に高める必要性が出てきたことが主として根底にあります。

・1981年以降、耐震基準が変更となったが旧耐震基準の建物がいまだ混在
・1986年からのバブル期に供給された建物が老朽化

上記の結果、2011年の「東日本大震災」の際に建物の安全性の低さと防災機能の脆弱性が露呈し、今後起こりうる「首都直下型地震」等に対する備えが急務となったのです。

また、近年では働き方の変化やライフスタイルの多様化、SDGsへの対応に準じて、求められる都市像やフィジカル空間のあり方が転換期にあることも要因の一つとされています。

再開発の情報をいち早くキャッチする為には?

前述のとおり、現在東京都内では54地区の再開発が行われていますが、新聞やテレビで報道された時点では、すでに開発や竣工が完了(もしくは完了間近)の場合がほとんど。世に広く報じられてからでは、物件取得の競争率が上がったり、賃料相場が上がって断念せざるを得なかったりと、手遅れになるケースも少なくありません。

そこで、東京都内の再開発に関する情報は、「東京都都市整備局」が出している【市街地再開発事業について】をチェックするのが最も迅速かつ有益的。

都市計画が正式決定すると、事業計画認可前に情報が発信され、事業概要や進捗状況を一覧で確認することができます。また、各事業内容についてはPDFにてダウンロードが可能となっており、該当地区の位置図や用途の詳細、工事スケジュール、イメージパース(完成予想図)といったところまで記載されているので、出店を検討する上でも時期や場所選びの参考資料として活用することができます。

なお、建築予定の施設東京都のホームページ内にある【報道発表】でもお知らせされるので、合わせてチェックしておくとヌケモレなく情報をキャッチできるでしょう。

東京都の再開発スケジュール

(出典:東京都市整備局HP「市街地再開発事業地区一覧」

東京都内でも特に再開発が進んでいるのは、“都心5区”と言われる「渋谷区」「新宿区」「中央区」「千代田区」「港区」

この都心5区には、木造建築物の密集や接道状況の不良、公園の不足等の防災面や居住環境面で課題を抱えている地区が多くある為、都市部における土地の合理的且つ健全な高度利用と都市機能の更新を図ることを目的に、優先して現在再開発が行われています。

そうした中、今回、ABC店舗が第一に注目したいのが「中央区」です。
 

いま注目の再開発エリア『中央区』

東京の中心地である中央区は、銀座・日本橋といった高層オフィスや大型商業施設が建ち並ぶショッピングエリアに加え、古くからつづく老舗料理店や住宅が残り歴史と伝統を感じる人形町・築地エリア等が混在し、新旧が入り混じった趣深い街並みが広がっています。

そんな中央区では、これまで丸の内・大手エリアを中心に大規模開発が行われてきましたが、近年では八重洲・日本橋エリアの再開発が進行中でオフィス・商業・住居が一体化した複合型施設が新設されるなど、東京駅周辺は目まぐるしい変化を遂げています。また、中央区から江東区にかけて広がる湾岸エリアでは、タワーマンションなどの高層マンションが次々と建設され、今後も月島・勝どきにて大きな動きがみられます。

【1】日本橋・八重洲エリア

中央区の再開発スケジュール表
NO. 竣工予定 再開発事業 最寄駅 所在 施設規模 主要用途
1 R7年度 東京駅前
八重洲一丁目東A地区
東京 八重洲一丁目 地上10階

地下2階
オフィス/店舗
2 R7年度 東京駅前
八重洲一丁目東B地区
東京 八重洲一丁目 地上51階

地下4階
事務所/店舗
カンファレンス
共同住宅/医療施設
バスターミナル等
3 R7年度 日本橋一丁目中地区 東京 日本橋一丁目 地上52階

地下5階
オフィス/店舗
ホテル/住宅/MICE
ビジネス支援施設
4 R9年度 大手町二丁目
常盤橋地区
東京 八重洲一丁目 千代田区大手町二丁目
及び
中央区八重洲一丁目
事務所/店舗
ホテル/ホール
変電所/下水施設等
5 R10年度 八重洲二丁目中地区 東京 八重洲二丁目 地上43階

地下3階

塔屋3階
事務所/店舗
教育施設/劇場
バスターミナル等
6 R11年度 八重洲一丁目北地区
(南街区)
東京 八重洲一丁目 地上43階

地下3階

塔屋3階
店舗/事務所
宿泊施設等
7 R14年度 八重洲一丁目北地区
(北街区)
東京 八重洲一丁目 地上2階 店舗/事務所
宿泊施設等
8 R12年度 日本橋室町
一丁目地区
日本橋 日本橋室町
一丁目
【A街区】
地上33階

地下4階

塔屋3階
【B街区】
地上3階
【C街区】
地上1階
【D街区】
地上1階
【A街区】
住宅/事務所/店舗等
【B街区】
店舗
【C街区】
倉庫
【D街区】
倉庫

八重洲エリア

東京駅前の八重洲エリアでは、八重洲二丁目北地区の再開発を皮切りに、2022年9月には日本最大級の地下バスターミナル『バスターミナル東京八重洲』、2023年3月には『東京ミッドタウン 八重洲』が全館開業。JR「東京駅」と直結する地下4階、地上45階建ての複合型商業施設には、57の商業店舗とオフィス、ビジネス交流施設、ホテル、教育施設等が入居し、来館者数はたった1か月で約180万人に到達と世間でも大きな話題となりました。

また直近では、日本一の高さを誇る『Torch Tower(トーチタワー)』が今年9月に着工し、新たなランドマークとして未来志向型の街並みが形成されようとしています。

(出典:三菱地所HP「ニュースリリース」

日本橋エリア

八重洲エリアからつづく日本橋でも、2040年にかけて行われる首都高地下化事業とともに日本橋川沿い4地区での再開発が計画されており、来年(令和7年度)には「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」が第一弾として着工予定。

本プロジェクトはA~Cの3街区で構成されており、中でも C 街区では都内最大級となる約2haの敷地に超高層大規模ビルが建設。こちらはオフィス・ホテル・居住・商業・MICE・ビジネス支援の用途で構成された大規模ミクストユース施設となる他、地下歩道を通じて東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅に直結、将来的には東京駅日本橋口までも直通可能になる予定で、交通の利便性がより一層向上すると見込まれています。特に、2021年度より着工の『ウォルドーフ・アストリア東京日本橋』は、外資系ホテルブランド「ヒルトン」が日本初進出を果たし、三井不動産との業務提携で手掛ける最上級ホテルとだけあって注目度も高く集まっています。

(出典:三井不動産HP「ニュースリリース」

【2】勝どき・月島エリア

中央区の再開発スケジュール表
NO. 竣工予定 再開発事業 最寄駅 所在 施設規模 主要用途
1 R7年度 晴海五丁目西地 勝どき 晴海五丁目 地上50階 住宅
2 R8年度 月島三丁目北地区 東京 月島三丁目 【A街区】
地上58階

地下2階
【B街区】
地上6階
【C街区】
地上7階
住宅/店舗
公益施設等
3 R9年度 月島三丁目南地区 月島 月島三丁目 地上50階 住宅/店舗
子育て支援施設等
4 R9年度 豊海地区 勝どき 勝どき六丁目
豊海町
地上54階

地下1階
住宅/商業
公益施設等
5 R10年度 勝どき東地区 勝どき 勝どき二丁目
勝どき四丁目
【A1棟】
地上58階

地下3階
【A2棟】
地上45階

地下2階
【A3棟】
地上3階
【B棟】
地上29階

地下1階
住宅/商業
業務/公共公益施設等

勝どき・月島エリア

勝どき駅と月島駅の間では、現在、2つの再開発事業が進行中。

隅田川と西仲通り商店街(通称:『月島もんじゃストリート』)に面する「月島三丁目北地区」では、2022年10月より地下2階・地上58階建、総戸数1,285戸の大規模タワーマンション『グランドシティ月島』が建設中で、低層部には商業店舗や保育所、デイサービスの設置が予定されています。(*2023年4月時点では、2026年4月下旬完成予定)

(出典:住友不動産HP「ニュースリリース」(PDF)

そして北地区の対角線上、清澄通りに面する「月島三丁目南地区」では、三井不動産レジデンシャル・野村不動産・大成建設が3社合同で地下1階・地上48階建ての高層ビルを手掛け、総戸数744戸の共同住宅と商業・子育て支援施設、緑あふれる広場が整備されています。(*2022年11月時点では、2027年度竣工予定)

(出典:三井不動産レジデンシャルHP「ニュース」(PDF)

同エリアでは築年数の古い木造家屋が立ち並び、防災面での課題が深刻化。その他にも隅田川と商店街の連続性、バリアフリー配慮の歩道整備、交流を生み出す公共施設など、都市機能の更新を求める声が多くありました。

そうした状況を踏まえ、本プロジェクトは土地の合理的かつ健全な高度利用で都市機能の更新を図るとともに、快適な生活環境と魅力的な複合市街地の形成を目指して進められています。

下町情緒漂う古き良き街並みとして色濃くあった月島ですが、ウォーターフロントでは次々と新たな高層マンションが建設。都会的な景観と安心して子育てできる環境が形成されることで、ファミリー層や若い世代の人口増加が大いに期待されています。

『中央区』の物件を先取り!

物件探しにおいては、現在の状況として乗降客数の多い主要駅や話題となっている観光地など目に付きやすい場所を候補地に選びたくなりますが、同じ考えを持っている出店者の数は計り知れません。すでにレッドオーシャンの地で物件取得を狙うのはいばらの道といえます。

特に新規開業の場合には、大手の法人や経営スキルに長けた増店者に競合負けし、物件探しが長期化してしまう方も実情として少なくありません。

ABC店舗でも再開発エリアならびに近隣エリアの物件を随時募集していますので、競合に先手を打たれる前に、中央区の物件をチェックしておきましょう!

【中央区の再開発事業×ABC店舗募集中物件マップ】

【中央区のABC店舗募集中物件一覧】


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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