街レポート
新宿区|四谷三丁目はどんな街?居抜きの物件で飲食店開業するための街情報
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東京都新宿区の四谷三丁目は、オフィスビルが立ち並ぶビジネス街です。治安が良く、新宿や渋谷といった主要駅へ短時間でアクセスできます。また、「迎賓館赤坂離宮」や「東京おもちゃ美術館」のような観光スポットがたくさんあるのも魅力です。こちらでは、四谷三丁目の魅力や特徴についてご紹介します。
住みやすいとの声多数!四谷三丁目の魅力
四谷三丁目駅は、国道20号線と外苑東通りが交差する、真下に位置します。山手線の内側エリアでありながら、都心に近い街の中ではそこまで家賃相場が高くないため、都心の会社に勤務する方が住むにはおすすめの街です。
オフィスビルが多いため、平日は多くのビジネスマンが行きかいます。スーパーや商店が豊富なため、買い物する場所にも困りません。また、荒木町を中心に通好みの飲食店が集まる四谷三丁目は、グルメ好きにはたまらない地域といえるでしょう。
新宿にほど近い便利な立地条件にありながら、四谷三丁目は全体的に治安の良い街です。2020年には、隣駅の四ツ谷駅前にCO・MO・RE YOTSUYAがオープンする予定なので、これからますます人気のエリアになっていくことでしょう。
四谷三丁目駅のアクセス
交通アクセスが非常に良いのも四谷三丁目の特徴です。東京メトロ丸ノ内線を使えば新宿駅まで2駅4分で到着します。東京・銀座・御茶ノ水・池袋にも乗り換えなしに行くことが可能です。四谷三丁目駅から徒歩約9分のところに都営新宿線曙橋駅が、徒歩約12分のところにJR中央線の信濃町駅や四ツ谷駅があるのでそちらを利用することもできます。
また、品川駅高輪口と新宿駅西口行き、渋谷駅東口~早大正門前間の循環バスも走っているので、荷物が多い時や乗り換えの手間を省きたい場合に利用すると便利です。約26分かかりますが、新宿駅も徒歩圏内です。
ミシュラン掲載店も!四谷三丁目の隠れグルメ
四谷三丁目は、近隣の新宿や四谷に比べ、あまり目立った印象がないかもしれませんが、実は個性的なお店がそろったグルメエリアです。四谷三丁目周辺では、「ミシュランガイド東京 2019年」に一つ星が6店、ビブグルマンが4店掲載されました。特に、荒木町は、その中の8店を占める、注目のグルメスポットです。
ここでは四谷三丁目周辺のおすすめ隠れグルメスポットを、ラーメン屋・焼肉屋・カフェ・和食店・居酒屋&バーに分けて、それぞれいくつかご紹介していきます。
四谷三丁目のおすすめグルメスポット(ラーメン屋編)
オフィスビルやマンションが多い四谷三丁目周辺には、人気のラーメン屋さんが多くあります。
一条流がんこラーメン総本家
一条流がんこラーメン総本家は、平日でも行列必至の人気ラーメン店です。メニューはラーメン1品で勝負しています。素材本来の味を活かした濃厚なスープは、通常の「純正」、特別な材料を使った「スペシャル」、純正とスペシャルを混ぜた「不純」の3種類からなり、曜日別に、その中の1種類がラーメンスープとして使われます。
味付けは、「上品」、「下品」、「悪魔」、「100」の4段階からチョイス可能です。後を引くスープと濃い目の味付けは癖になり、熱狂的なリピーターが続出しています。
京紫灯花繚乱
京都ラーメンの京紫灯花繚乱は、四谷三丁目周辺にラーメン店を展開する灯花グループの3号店です。メインメニューである京都の醤油を使った中華そばの他、山椒を使った担々麺や九条葱を使ったまぜそばなど、京都産の食材を使った上品なラーメンが評判のお店です。テーブル席だけでなく、ベビーカーでの入店も可能なので家族連れにもおすすめです。
四谷三丁目のおすすめグルメスポット(カフェ編)
四谷三丁目にはカフェのチェーン店もありますが、どちらかというとこだわりのある個人店や洋菓子の名店など、落ち着いて過ごせるお店がたくさんあります。
四八珈琲
ドイツ風パンケーキ・ダッチベイビーが名物のお店です。コーヒーは20種類以上の豆からチョイスすることができます。3種類の利きコーヒーが試せる「嬉々珈琲」というメニューもあるので、コーヒー好きな方はチャレンジしてみてください。テラス席もあるので、ペットと一緒に立ち寄ることもできますよ。
四谷三丁目のおすすめグルメスポット(居酒屋・バー編)
四谷三丁目には、名前からは居酒屋とわかりにくいお店やちょっと変わったバーもいろいろあります。好奇心がくすぐられたら、気軽に出かけてみましょう。
萬屋 おかげさん
たんす屋さんの地下にある、2018年までミシュランガイドで一つ星に輝いていた居酒屋さんです。内装は大衆居酒屋のようで、入ると落ち着きます。料理はおまかせコースのみで、新鮮なお刺身を中心とした日本酒に合うつまみが次々に登場します。日本酒もおまかせにして、新しい日本酒との出会いを楽しんでみてください。
燗コーヒー藤々
名前からするとカフェのようですが、飲食業を経験した旦那さんとコーヒー関連のお仕事をしていた女将さんがオープンした、コーヒーも飲める割烹のような居酒屋です。2019年のミシュランガイドでビブグルマンに選ばれました。コの字型のカウンターが特徴の店内で、尾崎牛など、こだわりの食材を使ったアラカルト料理を楽しむことができます。
日がさ雨がさ
お店のご主人が信州出身なので、信州の地酒が特に充実したお店です。飲み放題のプランは、約70種類が飲み放題になる「国内最強飲み放題」と約120種類が飲み放題になる「プレミアム最強飲み放題」の2種類から選ぶことができます。普段あまり見かけない珍しいお酒がそろっているので、ついつい飲み過ぎてしまうことも。
坊主バー
現役のお坊さんが交替でバーテンダーを担当しているバーです。極楽浄土や無間地獄など、仏教に関連した名前のカクテルや精進料理などを注文できます。お坊さんに人生相談にも乗ってもらえるディープなスポットです。
治安がよく徒歩圏内に駅多数で便利
四谷三丁目から新宿までは、東京メトロ丸ノ内線に乗れば、2駅4分でアクセスすることができます。歩いて新宿まで行くこともできるため、夜遅くまで飲んでも安心です。ほかにも徒歩圏内に都営新宿線やJRの駅も多く便利な立地となっています。
また、神宮外苑や新宿御苑にも歩いて行くことができるため、ジョギング好きな方やお散歩好きな方にもおすすめです。
駅の近くにはスーパー丸正があり、日曜と祝日以外は26時まで営業しています。大型スーパーまでは少し歩く必要がありますが、ちょっとした買い物ができるミニスーパーやコンビニは多数あるため、生活する上で困ることはありません。
家電量販店やファッションビルはありませんが、地域密着型の電気屋さんやブティックはいくつかあります。時間のある時には、自転車に乗って、新宿までショッピングに行くのも良いのではないでしょうか。
国道20号線は車の交通量が多いので、通り沿いは音が気になるかもしれません。最近、津の守坂周辺にマンションがいくつか建設されました。幹線道路から少しはずれた場所には閑静な住宅街があり、落ち着いた雰囲気です。
四谷三丁目は徒歩圏内に観光スポット多数
廃校になった小学校を再利用した「東京おもちゃ美術館」
もともとは中野区に「おもちゃ美術館」としてオープンした東京おもちゃ美術館は、2007年、廃校となった四谷第四小学校に移転・再オープンしました。ドイツ人建築家の設計により1935年に建てられた四谷第四小学校は戦災に遭わなかったため、当時のレトロな姿を今に残しています。
館内には100ヶ国約1万5,000点の展示品がありますが、見るだけでなく、実際に触れて遊ぶことができる展示品が多いのが特徴です。手触りが優しい木のおもちゃが中心なので、赤ちゃんや小さいお子さんも安心して遊ばせることができます。少し年齢が上のお子さんは、スタッフの方に手ほどきを受けながら、おもちゃ作りやアナログゲームにチャレンジしてみましょう。期間限定で開催されている貴重なおもちゃコレクションを鑑賞することもできます。
ミュージアムショップでは、館内で人気のおもちゃを購入することもできます。全国から集められた珍しいおもちゃが約500点販売されているため、お気に入りを見つけておみやげにしてみてはいかがですか。
韓国文化が学べる「駐日韓国文化院」
駐日韓国文化院は、韓国の伝統舞踊「僧舞(スンム)」をイメージした、揺らめくような独特な外観が特徴の文化施設です。館内では、映画上映会やコンサート、写真展など、韓国に関する様々なイベントが定期的に開催されています。図書室や映像室で韓国について学んだり、韓国語講座や韓国舞踊などの文化体験をしたりすることができます。
駐日韓国文化院の近くには「キムチ博物館」があるので、韓国文化に興味を持った方は、ぜひ訪れてみてください。キムチ博物館は、韓国家庭料理店・妻家房の1階にあるキムチの商品模型や、キムチ作りの様子を再現した人形などが見られる博物館です。地域別にキムチの特徴が表されたパネルやキムチを漬ける壺などの展示を見ながら、キムチについて学ぶことができます。お腹がすいたら、2・3階のレストランで、キムチや韓国料理を味わってみてはいかがでしょうか。
日本でただ1つのネオ・バロック様式建築「迎賓館赤坂離宮」
江戸時代に名庭園として知られた紀州徳川家の西苑の跡地に、東宮御所として迎賓館赤坂離宮が造られたのは1909年のことです。現在は国家元首や国賓を招く迎賓館として使われ、2016年から一般公開が始まりました。
迎賓館赤坂離宮は、ジョサイア・コンドルの弟子だった片山東熊が、バッキンガム宮殿やベルサイユ宮殿を参考にして造ったといわれています。館内は撮影禁止ですが、前庭の大噴水越しに、迎賓館赤坂離宮の外観を撮ることができるので、記念に写真を撮ってみてください。
首脳会談などにも使われる「彩鸞の間」は、白い壁に金色のレリーフが印象に残る部屋です。ナポレオン一世時代に流行したアンピール様式を取り入れた部屋では、日本刀や鎧兜など日本らしいデザインのレリーフも見ることができます。舞踏室として使われた「羽衣の間」は、謡曲「羽衣」をテーマに、フランス人画家が描いた天井画があることから名づけられました。巨大なシャンデリアも必見です。
迎賓館赤坂離宮は、四谷三丁目からでも歩ける距離にあります。四谷三丁目を訪れた際には、散歩がてら、ぜひ足を伸ばしてみてください。
お岩さんを祀る「四谷於岩稲荷田宮神社」
四谷於岩稲荷田宮神社は、鶴屋南北作の「東海道四谷怪談」のモデルとして知られるお岩(於岩)さんと豊受比賣大神が祀られている神社になります。お芝居と異なり、実際のお岩さんは、旦那さんの伊右衛門と夫婦円満だったそうです。
この地に暮らしたお岩さんが、自宅の敷地内にあった神社を信仰したことから家運が持ち直したため、「お岩さんの稲荷」として親しまれるようになりました。斜め向かいには、無病息災・縁結び・芸道上達といったご利益に効く「於岩稲荷」が祀られる陽運寺もあります。
どんな飲食店がある?
四谷三丁目に多いのは、和食(453件)・居酒屋(441件)・BAR(242件)・イタリアン、フレンチ(140件)といった業態です。オフィス街であることから、サラリーマンがお昼や飲み会に利用できるようなお店が人気ある傾向にあります。
どんな飲食店が出店チャンス?
東京おもちゃ美術館やアンパンマンショップのある四谷三丁目ですが、大人の街のイメージが強いためか、お子さん連れのファミリーが気楽に利用できるお店は少なめのようです。日曜日は閉まっている店も多いので、日曜や祝日にも開いている少しおしゃれなイタリアンや和食のバイキング店などはニーズがあるでしょう。
四谷三丁目には、スイーツ店が比較的少ないです。リーズナブルでありながらこだわりのパンやスイーツと飲み物を提供する、イートインスペースのあるお店があれば、近くのオフィスに通うOLさんや地元の方も通いたくなるに違いありません。
ラーメン店や居酒屋はもともと店舗数が多いですが、サラリーマンが多い地域なので、需要が高いでしょう。ほかの店とは一味違うコンセプトで出店すると常連客がつきやすいです。
四谷三丁目の歴史
四谷という地名の由来には、四つの谷があったからという説と、四軒の茶屋があったからという説があります。
四谷三丁目駅の上を通る国道20号線は、江戸時代には五街道の1つ・甲州街道でした。現在の四谷四丁目のあたりには、人々を監視する関所・四谷大木戸が設置され、その西側には内藤新宿という宿場町がありました。内藤新宿が、新宿区の名前の由来です。内藤という名前は、その場所に、現在新宿御苑となっている信州高遠藩主・内藤氏の屋敷があったことからつけられました。
現在荒木町のある場所には、江戸時代に美濃高須藩、松平氏の屋敷があったため、初代藩主松平摂津守義行の名が、津の守坂の名前の由来となっています。
荒木町は明治中頃からは花街として栄え、芸者さんは「津の守芸者」と呼ばれていました。1983年に花街としての役目を終えましたが、風情ある町には、現在も個性的なお店が集まっています。荒木町の名前は、僧侶になった荒木村重にちなんだという説、荒木志摩守政羽の屋敷があったからという説、この場所がかつて植木の集積場で、「新木」が転じたという説などがあるようです。
四谷三丁目駅周辺の主なスポット
・消防博物館
・キムチ博物館
・お岩水かけ観音
・東京おもちゃ美術館
・法雲寺
・正応寺
・四谷於岩稲荷田宮神社
・韓国文化院
・陽雲寺
・須賀神社
・金丸稲荷神社
・真英寺
・釣り文化資料館
・四谷大木戸跡
・田安鎮護稲荷神社
・新宿御苑
・新宿歴史博物館
・迎賓館赤坂離宮
・明治神宮外苑
四谷三丁目駅に似た地域
曙橋
曙橋は、四谷三丁目と同じく、都心に近いエリアの中では家賃相場が安い街です。
要町
要町は治安が良く、主要都市に程近いという点で、四谷三丁目と似ているといえます。特に池袋に近く、約2分で行くことができるので便利です。
幡ヶ谷
幡ヶ谷は都内主要駅へのアクセスが良い街です。新宿までは2駅、約4分でアクセスできます。
四谷三丁目の客層
【平日/昼】
新宿区にはオフィスビルがたくさんあり、昼間は多くのビジネスマンが通勤してきます。昼間人口は770,094人で、夜間の倍以上に増えます。ランチ価格はビジネスマンが利用しやすいように1,000円以下に設定している店舗が大半です。
【平日/夜】【土日】
新宿区の夜間人口は、305,716人です。夜間の飲食店は、地元住民や仕事帰りのビジネスマンの利用が多くなります。昼間よりも高いお店が利用されることが多くなり、ディナー価格は3,000~4,000円が一般的です。
四谷三丁目の人口特性
四谷三丁目の総人口443人のうち、女性は229人、男性は214人です。男女比に大きな偏りはありません。また、新宿区は東京23区の中で外国人がもっとも多く住んでいる区で、四谷三丁目も外国人の割合が高くなっています。
四谷三丁目の乗降人数
四谷三丁目駅には、東京メトロ丸ノ内線が乗り入れています。2018年度の1日平均乗降人員は47,091人で、東京メトロ全130駅の中では82位にあたる利用率となっています。目立って利用者が多いわけではありませんが、利用者数は年々増加している傾向にあります。
四谷三丁目の賃貸相場
四谷三丁目で部屋を借りる際の賃料は、ワンルームの場合平均9.85万円です。1LDKを借りると18.93万円になります。新宿区は東京23区の中で5番目に賃貸相場が高い区ですが、四谷三丁目の賃貸相場は新宿区の平均と比べると安くなっています。
四谷三丁目の店舗賃料相場
直近1年における四谷三丁目の平均坪単価は、24,281円。毎月の賃料が40万円〜60万円の物件が全体の31.5%、次いで20~40万円の物件が全体の30.6%という順位で全体の半数以上の割合を占めています。坪単価は年々上昇しており、相場観としては東京都内でも中間層にあたります。
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