用語集

賃発

賃貸物件を借りた場合の一般的な原則は、賃料の支払いが生じた日から借りた店舗の使用が可能となることです。この賃料の支払いが発生する日、いわゆる賃料発生日のことを、不動産用語では略して賃発と呼んでいますので、これから店舗を借りて商売をしようと考えている人は覚えておきたい用語です。

店舗を貸す側はなるべく早く契約を結ぶことによって賃発を早くしたいと考えますし、借りる側はまだ店舗のオープンまで時間がかかるにも関わらず、早めに賃料の支払いをしないとけない状況は避けたいと考えます。両者の思惑はまったく正反対となるために、店舗賃貸で商売をするにあたってはいつから賃発となるかを把握しておくことは、とりわけ借り主に強く求められると言っていいでしょう。貸す側にとっては借りたいという申し出があった場合に、貸すのに何の問題もないとなれば賃貸契約書を取り交わした日を賃料発生日と考える可能性が無きにしも非ずだからです。
 

賃発の発生は借りた店舗に入って実際に使う時なのか、それとも契約を取り交わした日になるのか、賃貸契約の際にしっかり確認しておくことが大事なのは言うまでもありませんが、いずれにしても早く店をオープンさせることがカギとなるのは間違いありません。そのためには、あえて居抜き物件を探すという手段もお勧めです。

居抜き物件の最大のメリットは同じ業種であったり、それまで店舗で使われていた設備内容をそれほど変えることなく使えるのであれば、設備投資にかかる日数がほぼいらなくなり、その分だけ早く店を開くことができるところにあります。設備投資にかかる費用も抑えられますし、商売の内容によっては賃発の日を開店の日にすることも可能でしょう。

店舗賃貸ではテナント料の支払いが大きな支出を占めますので、この支出を抑えるためには店舗オープンの日と賃発の日の差を大きくしないようにすることがかなり重要になるといえます。

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