インタビュー
居抜き開業を成功させたオーナーに、成功の秘訣や開店までの裏話などを伺います。

飲むによし、住むによしの「亀戸」
元力士のジンギスカンチェーンがオープン

江東区亀戸(かめいど)エリアは、亀戸天神、香取神社など江戸情緒を残す街並み、賑やかな商店街、緑豊かな公園や水辺などに恵まれた魅力的な街である。住環境の良さに加えて、JR 総武線(錦糸町で快速乗換)で東京駅まで最短15 分という交通利便性も見逃せない。「亀戸ホルモン」、「亀戸餃子」など遠方からも客を集める有名店が味を競う飲食の街でもある。その亀戸に2014 年6 月24 日にオープンして人気を呼んでいるのが「ジンギスカンゆきだるま中野部屋一門 亀戸部屋」である。店の場所はJR 亀戸駅北口から徒歩5 分、国道14 号(京葉道路)沿いのビルの1 階、トレードマークのゆきだるまを描いた白い大きな看板が目印だ。「亀戸店」ではなく「亀戸部屋」なのには訳がある。実は「ゆきだるま」は、オーナー、支店長の全員が元力士というユニークなジンギスカン店フランチャイズグループなのだ。亀戸部屋の“ 親方” (= 店長)を務めるのは、元十両力士・玉ノ国(玉光国)の岡部光国さんだ。

相撲に燃えた青春時代、その後の証券マン時代―
第三の人生は人と触れ合う飲食業に

岡部さんの相撲事始めは、小学生時代。力士達の格好良さに憧れて、近所の道場での稽古に通いはじめたのがきっかけだった。高校・大学では相撲部に入りインターハイにも出場。大学卒業後に片男波部屋に入門し、大相撲の世界で活躍した。修行と対戦に明け暮れる青春時代を送ったが、08 年、怪我により惜しくも現役を引退。その際に出会ったのがジンギスカンだった。旧知の友人、元幕内力士・若孜の中尾浩規氏がオープンした「ジンギスカンゆきだるま中野部屋」で食事をし、羊肉の美味しさに驚いた。もともと話すのが好きだった岡部さんは「僕もこういう店をやってみたいなぁ」と思ったが、その時は、友人関係にビジネスが介入することの影響を懸念して、結局、飲食への想いはいったん封印。知り合いから声がかかった証券会社で、ディーラー業に就くこととなった。しかし、数年後、転機が訪れた。勤務していた会社の所属部門が廃止される見込みとなったのだ。転職先を探す中で「やっぱり店をやりたい」という気持ちが再び高まり、再度、中尾氏に相談。すると、岡部さんの熱意を汲んでグループへの加盟を承諾してくれ、晴れて飲食業という第三の人生を歩むことになった。独立開業に向けて、当時開店したばかりの「ゆきだるま」両国部屋に入店、およそ2 年間かけて肉の下ごしらえやホールなどの基本業務を身に付けた。亀戸を出店地に選んだのは、土地勘もあり、ちょっと下町っぽい雰囲気に魅かれたため。住民だけでなく会社員需要も見込めるのもメリットだった。A B C 店舗のサイトで見つけた現店舗は、周囲の人通りの少なさが気になった。が、「扱う商品には自信があった。また、周りに飲食店が無いということは、“ 美味しい” と思ってもらえたら逆に目立つんじゃないか」という攻めの姿勢で契約を決めた。

安心・安全のアイスランドシープと
持ち前の研究心で笑顔あふれる接客に

「ゆきだるま」グループの看板商品は、国内羊肉輸入量のわずか1 % という貴重なアイスランドシープの厚切り肉。大自然の中で育成される放牧羊で、旨味豊かでクセがない。飼料への農薬使用も禁止されており、安心・安全な上質食材として知られている。一番人気は、ベーシックな生ラムや味付ジンギスカン。食べ飲み放題コースも宴会幹事さんはじめ評価が高い。「羊肉は栄養豊富でとってもヘルシー。たくさん食べても胃にもたれない」という。店内には高性能の排煙ダクトを完備し、快適に食事が出来る環境を整えた。人間関係が密な角界で言葉遣いや気配りの大切さを学んできた岡部さんは、おもてなしの気持ちが伝わるちょっとした言葉がけ、美しい盛り付け、配膳・下膳の際の安全性まで、持ち前の研究心で細やかな接客の工夫を重ねる。なかでも、普通の人がなかなか関わらない相撲界の話もまじえてのユーモアある話術は、岡部さんの得意技。「いやぁ、羊肉は本当に太らないんですよ、僕を見ても分かるように! と言ってみたり」と、1 9 0cm の堂々たる体躯でにこやかに笑う。商売を始めてから、人のご縁の妙を感じることもしばしばという。亀戸部屋には老若男女さまざまな客層がやって来る。北海道出身の方がネット検索で訪れて常連になって知人を連れてきてくれたり、力士出身のプロレスラーがF a c e b o o k で店のことを投稿し、それを読んだファンが来店してくれたり。「不思議なことに、“ そういえばあのお客様はどうしているだろう” と考えていたら、その日にご本人がお越しくださったりすることも。こういうことの積み重ねを大事にしていきたいですね」。

“ 謙虚さ” を忘れずに
角界の教えを胸に今日も精進

「ゆきだるま」グループの看板商品は、国内羊肉輸入量のわずか1 % という貴重なアイスランドシープの厚切り肉。大自然の中で育成される放牧羊で、旨味豊かでクセがない。飼料への農薬使用も禁止されており、安心・安全な上質食材として知られている。一番人気は、ベーシックな生ラムや味付ジンギスカン。食べ飲み放題コースも宴会幹事さんはじめ評価が高い。「羊肉は栄養豊富でとってもヘルシー。たくさん食べても胃にもたれない」という。店内には高性能の排煙ダクトを完備し、快適に食事が出来る環境を整えた。人間関係が密な角界で言葉遣いや気配りの大切さを学んできた岡部さんは、おもてなしの気持ちが伝わるちょっとした言葉がけ、美しい盛り付け、配膳・下膳の際の安全性まで、持ち前の研究心で細やかな接客の工夫を重ねる。なかでも、普通の人がなかなか関わらない相撲界の話もまじえてのユーモアある話術は、岡部さんの得意技。「いやぁ、羊肉は本当に太らないんですよ、僕を見ても分かるように! と言ってみたり」と、1 9 0cm の堂々たる体躯でにこやかに笑う。商売を始めてから、人のご縁の妙を感じることもしばしばという。亀戸部屋には老若男女さまざまな客層がやって来る。北海道出身の方がネット検索で訪れて常連になって知人を連れてきてくれたり、力士出身のプロレスラーがF a c e b o o k で店のことを投稿し、それを読んだファンが来店してくれたり。「不思議なことに、“ そういえばあのお客様はどうしているだろう” と考えていたら、その日にご本人がお越しくださったりすることも。こういうことの積み重ねを大事にしていきたいですね」。

岡部 光国さん
1975 年東京都出身。小学生時代より相撲を始め、高校・大学と相撲部に所属し、大学卒業後、元十両力士・玉ノ国として活躍。現役引退後、証券会社勤務を経て、2014 年6 月「ジンギスカンゆきだるま中野部屋一門」亀戸店をオープン。希少なアイスランドシープ使用の絶品ジンギスカンに地域内外からファンが集まる。

ジンギスカン ゆきだるま 亀戸部屋
住所:江東区亀戸1-38-14 片山ビル1F
TEL:03-6807-0294
営業時間:17:30~23:00(L.O.22:30)
定休日:火曜日
店舗情報:食べログ