在日中国人も通う本場の味
横浜中華街に直結する、みなとみらい線の元町・中華街駅の1番出口を出ると中華街を象徴する朝暘門の側、オレンジ色の外観が印象的な店がある。日本でも数少ない西安刀削麺の専門店「麺王翔記」だ。 刀削麺に加え四川料理と手軽な小皿料理を提供するリーズナブルだが深いこだわりを感じるメニューのラインアップ。店内はオープンキッチンのカウンターをメインに、奥にはテーブル席も用意している。
刀削麺の特徴は小麦粉をベースに練り上げた生地を沸騰したお湯に専用の小刀で削り入れ茹で上げるパフォーマンスが魅力のひとつだが、麺王翔記ではカウンター席からその調理を見ることができる。ランチタイムに訪れるとサラリーマンはもちろんOLさん、地元の中国人や観光に来た中国人の方などで賑わっており、厨房を一人でまわすオーナーシェフの頼さんは刀削麺をひたすら作りながら、ランチセットの麻婆豆腐やエビチリを手際よく仕上げていく。
今や食べ放題の店が軒を連ね、ランチも5~600円の安売り店が多い中、ひとつ上の値段設定をしているにも関わらず多くのお客様が訪れ、逆にディナータイムはワンコインの小皿料理を多く用意し気軽にお酒と本格中華を楽しめる店になっている。