早稲田大学をはじめ多くの大学や専門学校が集まり、学生街のイメージが強い高田馬場。アクセスもよく多種多様な飲食店が軒を連ねているため、ツーリストや都内で働く社会人層からの支持も熱く、日中問わず常に活気に溢れている。
そんなエリアにある西早稲田商店街の一角に店を構える「羊のロッヂ」は、昨年3月にオープンしたジンギスカン専門店だ。ロッヂという店名の通り、木の温もりを感じさせる山小屋のような雰囲気の店内には、全面ガラスの戸から日光やネオンの明かりが差し込んでくる。
ちょうど今のような気候の良い時期には、テラス席でジンギスカンを楽しむこともできるようだ。
羊に恋した学生時代
聞けばオーナーの越坂部さん、学生時代からジンギスカン料理屋で4年半も働いていたという筋金入りの羊好き。調理場から接客までをこなし、バイトから店長にまで上り詰めた頃にはすでに、「いつか自分もジンギスカンの店を持ちたい」という夢があったようだ。「ラムってこんなに美味しいのかって僕自身が感動し、この美味しさをみんなに伝えたいと思ってしまったんですね」
しかし、開業への夢を持ちつつジンギスカン料理屋を辞めた彼は、首都圏を中心に約60店を展開する大手「Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)」に転職する。「まだまだ知らないことがたくさんある、世間知らずなままじゃいけないって思って転職することにしたんです。もちろんすぐにでも自分の店をやりたかったんですが、その前に大きな組織の中で色々見てみたいという気持ちもあって」