街レポート

江東区|門前仲町はどんな街?居抜きの物件で飲食店開業するための街情報

江東区|門前仲町はどんな街?居抜きの物件で飲食店開業するための街情報

東京都江東区にある門前仲町は、江東区の真ん中、中央区寄りの隅田川を1本はさんだ場所にある街です。
日本橋エリアにも近く東京駅までは車で約10分、ウォーターフロントとして再開発が進んだ豊洲へも自転車で10分ほどで着く場所にあります。
門前仲町は下町人情の面影を残し、親子代々住んでいるという人も多いエリアです。
1人暮らしの単身者にも住みやすい街としても有名です。近年は新築マンションも建設され、ファミリー層の居住も増えています。
買い物は、門前仲町の駅を出てすぐにある「深川仲町通り商店街」や「赤札堂」、木場の「イトーヨーカドー」、豊洲の「スーパービバホーム」や「ららぽーと豊洲」が近場にあるため、ショッピングに困ることはありません。「富岡八幡宮」や「深川不動堂」など著名な寺社仏閣の門前町としても名高く、お祭りの時期にはにぎわいをみせます。
今回は、江戸の風情を今に残す門前仲町の特徴や魅力をご紹介します。

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江戸の昔から栄えた社寺仏閣の門前町

深川不動堂
門前
門前仲町のメイン大通り
門前仲町は旧深川区にあたります。活気のある商店街や大通りが存在し、地下鉄やバスなどの公共交通機関も数多く通る、深川地域を代表する要所の一つです。近隣には隅田川や大横川をはじめ、大小さまざまな川や公園などの緑豊かな自然も多いです。都心にいながら落ち着いた暮らしが可能であるため、雑居ビルが立ち並ぶような街が苦手な方からも人気があります。

老舗の和菓子店や飲食店の個人商店で活気ある街

門前仲町には入り組んだ道などはほとんどなく、碁盤のようにきれいに区画整理された歴史ある街並みには、大型の商業施設はほとんどありません。代わりに老舗の和菓子店や飲食店などの個人商店が今でも営業を続けており、江戸から続く活気ある下町の情緒を現代でも感じさせてくれます。人情味あふれる江戸っ子気質の気さくな住人が多く、人との触れ合いを求める人には住みやすい街と言えるでしょう。下町好きの方を中心に密かな人気を集めています。

富岡八幡宮

日本最初の地図を作った伊能忠敬ゆかりの地

門前仲町は「大日本沿海興地全図」で知られる伊能忠敬のゆかりの地であり、測量の際に富岡八幡宮にお参りしてから旅立ったという話も残っています。そのことにちなみ、2001年(平成13年)に富岡八幡宮境内に伊能忠敬像が建立されました。

富岡八幡宮と江戸三大祭り

富岡八幡宮
富岡八幡宮
富岡八幡宮

地元に愛される「富岡八幡宮」

「富岡八幡宮」は、地元住民から「八幡様」と呼ばれることも多く、親しみをもたれています。鳥居や本殿前を通る際には、一礼をする人の姿も多く見かけます。買い物で通りかかった主婦、通学途中の子ども達、年配のおじいちゃんやおばあちゃん、会社員や自営業らしき若い人と、老若男女を問わず地元民に愛されていることが分かる光景と言えます。

「富岡八幡宮」の歴史をひもとくと、江戸時代初期である1627年(寛永4年)に長盛法師によって永代島に創建されたとされています。当時は「永代嶋八幡宮」と呼ばれ、60,508坪もの広い社有地がありました。長盛法師は同じ敷地内に「永代寺」も建設しています。江戸時代は神仏習合の文化があり、仏僧が神社を創建することは珍しくありませんでした。永代寺は神仏分離令によって廃寺となったため、旧永代寺の塔頭であった吉祥院が1896年(明治29年)に永代寺の名を引き継ぎました。
富岡八幡宮の社殿は東京大空襲で焼失してしまったため、1956年(昭和31年)に新たに造営され現在の姿になりました。

江戸三大祭り「深川八幡祭り」

江戸最大の八幡宮であった富岡八幡宮では、約370年続いている「深川八幡祭り」が毎年8月15日前後に開催され、江戸三大祭りの一つに数えられています。
江戸時代には、あまりにも多くの人が押し入ったことにより、永代橋が崩落してしまったこともあるほど人気だったようです。門前仲町の、そんな江戸っ子らしい“粋”や“活気”を求めてここに住んでいる人が、今でも多くいます。

祭り当日は、永代通りなど一帯が交通規制され、街全体が祭りムードとなります。早朝から、地元住民をはじめ、商店の経営者、飲食店の常連客など担ぎ手が終結。朝の7時半頃、花火の合図に合わせて出発し、夕方頃まで神輿をかついで街を練り歩きます。
3年に1度行われる本祭りでは、各町の大神輿53基が永代通りに集結しての「神輿連合渡御(とぎょ)」があります。迫力ある江戸の祭りを間近で見られることもあり、多くの観光客が訪れます。通りのそこかしこで、担ぎ手を浄めるための水をかけるならわしがあるため、別名「水掛け祭り」とも呼ばれています。
※深川八幡祭りの写真は2014年撮影

水掛け祭り
水掛け祭り
水掛け祭り
古石場川親水公園
古石場川親水公園
門前仲町から5分ほど歩くと「古石場川親水公園」があります。川や運河を埋め立てて造られた公園で、歴史的背景を活かし、水に親しめるようにと造られた「親水公園」の一つです。「水辺の香り」をテーマに造られた公園のため、とにかく自然を感じることができ、散歩やジョギングなどにも最適です。ベンチが多く設置されている点も、散歩やジョギングによく利用されている理由の一つでしょうか。
また、「古石場川親水公園」の近くは特に下町の雰囲気が残っているため、たびたびドラマのロケ地に利用されるようです。もしかしたら、「どこかで見たことがある!」と感じる人もいらっしゃるはずです。

抜群の交通アクセス

駅舎
駅内
門前仲町は、東京メトロ東西線・都営地下鉄大江戸線の2線が利用可能で、門前仲町駅は接続駅となっています。大手町まで約6分、直通または乗り換えを含めると新宿・渋谷・池袋などの各主要都市まで30分以内で行けるため、通勤やショッピングにも非常に便利な駅です。1日平均乗降人員は東京メトロで約12万人、都営地下鉄で約8.7万人と、合わせて20万人を超えます。
また、銀座や築地へタクシーで1,200円ほどの位置にあり、気負わずに行くことができます。
徒歩圏内にはJR京葉線の越中島駅があり、東京ディズニーランドまでも約13分と抜群のアクセスを誇ります。その利便性の良さからも、住みたい街ランキングや住んで良かった街ランキングにも常に上位ランクインする人気の高い街です。

どんな飲食店がある?(1km圏内)

飲食店
門前仲町には名物の「深川丼」を提供する店が軒を連ねています。その影響でしょうか、門前仲町にある飲食店約1,000件中、居酒屋が304件、和食が325件とその2つが全体の6割以上を占めています。
江戸情緒のある街の雰囲気も相まって、和風なお店のイメージが強い地域です。

威風堂々、和の雰囲気「門前茶屋」

門前茶屋
歴史ある「門前仲町」の名にふさわしい店構えをしているのが「門前茶屋」です。江戸下町の茶屋を思わせるような凛とした外観となっています。内装も和の風味豊かで粋な造りとなっており、訪れるだけで楽しくなるお店です。
和のお店ですので日本酒も完備しています。銘柄も新潟を代表する「八海山」や海外人気も高い宮城の「伯楽星」まで、通の方でも満足できる品ぞろえです。
料理に関してもさすが門前仲町のお店。深川めしをしっかり用意しています。江戸時代の人にも吹いていたであろう門前仲町の風を受けながら「門前茶屋」まで歩いていくのもいいかもしれません。

日本五代銘飯“深川めし”専門店「深川宿」

深川宿

深川めしのお店として最も有名なのが「深川宿」です。東京メトロの車両内CMで石原さとみさんが食べているのもここの深川めしです。
八幡店は名前の通り富岡八幡宮の境内にあり、参拝とあわせて来店するのにも便利です。江戸時代の宿屋を連想させる落ち着いた雰囲気をしていて、店内ではいろりを囲んで食事を楽しむこともできます。
実は深川めしには、あさりなどを煮込んだ汁をごはにかけた「ぶっかけ」と、醤油味でお米を炊いた「炊き込み」の2種類があります。ここ「深川宿」ではどちらの種類も食べることができます。

どんな業態が出店チャンス?

門前仲町へは名物となっている深川丼を目当てに訪れる人も多くいます。都内や近郊から、休日のお昼前に人がたくさん訪れます。東京メトロのCMの影響か20代30代も含め、50代、60代以上まで幅広い年代です。近年では、観光コースの立ち寄り先の一つに富岡八幡宮がなっているようで、外国人観光客の姿も見かけるようになりました。
こうした観光客向けの江戸情緒や日本らしさを感じられる「食事処」は、来訪者の需要を満たせそうです。しかし、古くから続く老舗店も多くあるため、伝統の味に引けを取らない確かな味、または正反対に革新的で驚くような味が必要になるでしょう。
また、門前仲町は夜もにぎわう街としても人気があります。地元住民や周辺に勤務する会社員を狙うなら、気軽に使えてリーズナブルな「刺身や日本食をメインにした居酒屋」や、お酒がメインの「若い女性が気軽に入れてお酒も美味しいおしゃれなバー」がおすすめです。
江戸を感じる「お寿司屋」は、地元で愛される個人店をはじめ、2店舗ある「すしざんまい」、「三崎丸」など狭いエリアにたくさんあるため、よほど腕に自信がない限り、やめておいたほうがいいでしょう。

業態別 募集中の居抜き物件一覧

カフェの居抜き
和食の居抜き
居酒屋の居抜き

周辺の主なスポット

・富岡八幡宮
・深川不動堂
・辰巳新道
・越中島公園
・古石場川親水公園
・永代寺
・深川東京モダン館
・深川ゑんま堂
・深川ワイナリー
・深川スポーツセンター
・清澄庭園
・木場公園
・永代橋
・明治丸
・深川江戸資料館
・浄土宗 心行寺
・八幡宮一の鳥居跡

門前仲町に似た地域

・清澄白河
隣町である清澄白河は、門前仲町と同じように飲食店が多いという共通点があります。オシャレなカフェや素材にこだわったおいしいパン屋さんなど、若者に人気のお店が多く集まっている隠れた穴場スポットでもあるようです。
清澄白河(江東区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

・茅場町
永代橋を挟んで隣に位置する茅場町もまた、アクセスの良い街として門前仲町と似ている街といえます。東京メトロ東西線と日比谷線の2線が通り、東京駅も徒歩圏内です。
茅場町(中央区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

・浅草
浅草もまた門前仲町同様、「下町」と聞いて思い出される街の代表の一つでしょう。歴史ある浅草寺や花やしきなどが今も残り、下町風情を感じられる街です。
浅草(台東区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

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どんな客層?

【平日/昼】
門前仲町のある江東区の昼間の人口は608,532人です。日中はサラリーマンなどでにぎわうため、ランチの平均単価は1,000円以内とリーズナブルになっています。ランチで名物の深川丼を選択する観光客も多いようです。
また越中島駅に隣接して東京海洋大学の学生寮(海王寮)があるため、学生のお客さんも多いのが特徴です。
【平日/夜】【土日】
夜間人口は498,109人と昼間よりは若干少なくはなるものの、活気ある飲み屋街を有する門前仲町では夜間も仕事終わりのサラリーマンでにぎわいます。築地も近いため新鮮な魚介類を堪能できる店も多いようです。ディナータイムの平均単価3,000~4,000円となっています。

人口特性

2019年3月時点での門前仲町の総世帯数は1,456世帯、人口総数は2,249人です。そのうち男性が1,116人、女性が1,133人と、若干女性の人数が多いようですが、目立った数字の変化は見られません。都心へのアクセスの良さから単身のサラリーマンに人気が高いようですが、下町好きの方やファミリー層にも人気があり、総合的に住みやすいエリアと言えるでしょう。

乗降人数

2016年度、門前仲町駅を通る2線の1日平均乗降客数は、東京メトロ東西線で119,245人、都営地下鉄大江戸線で87,957人です。大江戸線に関しては、開業当初の乗車人員見込みは55,000人だったようですから、現在は予想を大きく上回る数字が出ていることになります。

門前仲町の賃貸相場

門前仲町の家賃相場は1Rや1Kで8~10万円前後、1LDK以上となると15万円ほどとなります。ファミリー向けの2LDK・3LDKだと20万円前後になり、やや高めの印象ではありますが、交通の便や環境を考えると納得の価格です。

門前仲町の店舗賃料相場

門前仲町駅周辺の店舗賃料相場は、全体の約5割が20~40万円の店舗が占め、平均坪単価1万9千円ほどとなっています。40万円の予算があれば良質な物件を見つけられるかもしれません。


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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