年代物店舗リフォームのお手本! 和と洋のアンティーク風味が見事にマッチ
外観
時代を感じる和食系物件だったが、白い店名暖簾と赤い看板のシンプルなアイテムづかいでぐっと垢抜けた概観に。大きな鉢植えのグリーンが高級感を添える。
店内
カウンター周りにブラックボードやショーケースを配置してお洒落に。椅子などの家具はアンティーク調で揃えている。
カウンター背面のテーブル席。オーナーが旅先で集めたポスターや絵画類を壁面にランダムに配置して、賑やかに仕上げた。
レビュー
「ワイン食堂 オクノカド」は小田急線・祖師谷大蔵駅から徒歩5分の小さなワインバル。オープンは2014年。種類豊富なワインと厳選素材の料理が和と洋が融合したアンティークな雰囲気の中で楽しめる、この界隈でたいへん人気の店である。
前店舗は居酒屋、さらにその前は長年営業してきた割烹店で、丁寧に手入れされた立派な内外装が残されていた。オーナーの荻谷さんは、居抜きの造作をうまく活用しながら、カウンター周りにブラックボードを設置したり、白漆喰に壁を塗り替えたり、大胆なリフォームを敢行した。
京都とヨーロッパが好きで何度も訪れたという荻谷さんの頭にあったのは、パリで陶芸作家をしている知人の自宅の風景。欧風のインテリアの中に日本風の陶器が置かれるという、不思議な魅力が心に残った。自分の店でも、小料理店風の風格ある欄間やカウンターはそのまま残し、随所にこれまで集めてきたアンティーク家具や額入り絵画を飾って、和と洋が融合した雰囲気ある空間を創り出した。
物件内見時から気に入っていた店内奥の畳敷きの小上がり席は、畳をあえて活かし、隠れ家風個室にリフォーム。骨董市で見つけた小学校の子ども椅子を置かれ、まるでミニチュアのドールハウスのように愉快なスペースになっている。ここでの仲間同士の楽しいお酒と談笑の様子が想像できる。
立地は路地裏奥でやや目立たないため、アイキャッチ対策は万全に。白の大きな暖簾と真っ赤な看板を設置し、遠くの方からも店が同定しやすいよう配慮した。
非常にハイセンスでアンティークの高級感も漂う店づくりだが、内装費用は衝撃的に安く、なんと150万円程度。ブラックボードや排水工事は業者に任せたが、壁塗り他は荻谷さんが自分で済ませたので、だいぶ費用を圧縮することができたという。物件費用も含めた総額で見ても、開業予算は全部で350万円程度。居抜き物件を十分に活かした省予算での開業でスタートを切ることができた。
(写真)店内奥の個室。コンパクトなスペースだが最大6人まで入ることができる。
Written by 飲食店の居抜き物件なら!ABC店舗
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