韓国焼肉の味を日本に広めたい！初の飲食店はサラリーマン層を狙って虎ノ門で【虎ノ門】【スケルトン】

韓国ではグルーポンのようなオンラインソーシャルクーポンサービス業を立ち上げ、20年間事業を展開しました。日々変化が目まぐるしいIT業界は定年も早く、引退後に何かできないかと考えたていたときに飲食業に興味を持ちました。もちろんもともとおいしいものを食べるのが好きということも影響しています。日本に来て約５年ですが、工事業者や卸業者など様々な人たちとのネットワークができ、韓国時代の後輩であり、同じく日本で食肉卸業を営む李さんと一緒に、日本でおいしい韓国焼肉が食べられる店を作ろうと共同で開業に乗り出しました。昨年精肉店を開業し、鮮度の良い肉を新鮮なうちに提供できる独自のフローも確立していますし、コストを抑えておいしい肉を提供する準備は万全です。何より李さんの、韓国仕込みの肉をおいしくする特製ソースのレシピがあります。実は、店舗運営が軌道に乗ったら、将来的にはその秘伝のソースを商品化して、ネット販売をするのが私たちの最終的なゴールなんです。そのためにも第一店舗目となる今回の店舗は絶対に成功させたいと思っています。

物件を探し始めたのが昨年の12月頃からでした。その一か月前に精肉店を立ち上げ、僕は社長業と並行して物件探しをおこないました。初心者ということもあり、最初の頃は小さい店を探していました。居抜きで探していたんですが、なかなか焼肉がOKというところがなく、4件くらい断られました。虎ノ門のこの物件は、ネットで少し前に見ていて、写真もいいし、立地もいいなと思っていたんですが、予算を少しオーバーしていたのと、居抜きではないから当初は対象外だったんです。でも焼肉ができる居抜き物件が少なく、申し込んでも断られるということが続き、スケルトンも視野に考え始めて、知り合いの工事業者を連れて内見に行ってみたんです。そして、その工事業者の人に見積もってもらって、僕の資金でできるなとはっきりわかったので契約しました。完全なスケルトンではなく半スケルトンというところがメリットだと思います。あと、前店舗の営業期間が長かったことも決め手の一つになりました。居抜きであれば2~3年で閉業した店のほうがメリットがありますが、今回はそれよりも、10年以上続いた立地のよさを重要視しました。

メインとなるのはプルコギとカルビです。韓国では居酒屋でも、日本のように少ない量をたくさん頼んで食べるという文化がないんです。例えばプルコギを頼んだらそれだけでおなか一杯になる量がでてくるんですよ。今回は、焼肉屋と創作居酒屋というスタイルでやっていこうと思っていますが、日本の居酒屋文化にならって、韓国料理の小皿メニューや日本の居酒屋メニューなども取り入れていきたいと思っています。あとは精肉店直送の新鮮でおいしいお肉を秘伝のたれで味わってもらい、焼き肉屋と居酒屋が融合したようなスタイルでやっていければと思っています。