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飲食店のためのゴキブリ対処法

飲食店のためのゴキブリ対処法

飲食店とゴキブリの深い関係

飲食店でアルバイトをしたことがある方なら、ゴキブリ問題の深刻さはすぐに理解できるのではないでしょうか。表向きは清潔で明るくても、一歩裏に入ると薄暗く、不衛生な環境の飲食店は多くあります。もちろん飲食店は清潔さが肝心なので、ゴキブリが出たら大問題です。ゴキブリが出る店なんてという評判が広まってしまうと、お客さまが来なくなってしまうばかりではなく、保健所の調査が入り営業停止になってしまう恐れがあります。一回営業停止となった飲食店がその後巻き返すのは至難の業です。そのため、飲食店ではゴキブリを隠語で呼んだりしてお客さまの目にも耳にも入れないように努力を怠りません。しかし、ゴキブリはどこの家庭にもいるようにどこの飲食店にもいるものです。飲食店は普通の家庭に比べてゴキブリの温床となりやすく、温度と湿度、暗さなどの条件がすべてそろっているのです。それに加えていつでも食料や水分が確保できる環境なので、大量に発生しやすいのです。また、器具なども大型で滅多に動かさないのでゴキブリが住みやすく繁殖しやすい点も挙げられます。飲食店のすべてがゴキブリには悩まされるといっても過言ではありません。ゴキブリ予防を徹底的に行い、定期的にプロに依頼して駆除をするというケアをすることが表も裏も清潔な飲食店への第一歩です。

ゴキブリが現れたら

もしも自分の飲食店にゴキブリが出てしまったらどのように対策を練るのがベストなのでしょうか。正しい手段で駆除をすればゴキブリの量もかなり減らせるので、小さなことからしっかりとゴキブリ対策をしましょう。一回繁殖してしまうと大変なので、最初からゴキブリを寄せ付けない店にすることが何よりの対策です。

侵入を防ぐ

もともと空の店舗にゴキブリが出てしまうのは、外から侵入しているということです。裏口や隙間から入ってくるというイメージがありますが、お客さまが出入りする入り口をばかりか、窓からも入ってきます。特にゴキブリの幼虫は大変小さく、1ミリ程の隙間があれば入ることができてしまうのです。ゴキブリは幼虫の状態でも食べ物の臭いを敏感に察知して店内に入り込みます。そのため、ドアを開けっぱなしにしない、小さい穴だといって油断しないことなど対策が大事なのです。水道などの排水溝には蓋をするなどの工夫でゴキブリの侵入が防げます。特に、飲食店が密集しているエリアでは、住みやすい場所を求めてゴキブリが移動しているので、より一層の注意が必要です。

巣作りを防ぐ

いったん店内に侵入したゴキブリは巣を作り出し、巣ができると子どもを産んで次々と増殖します。そうならないためには巣作りができないようにしなくてはなりません。ゴキブリは水があるところに巣を作りやすいので、水が溜まっている状態をなくしましょう。水といっても、床を拭いた僅かな水分でもゴキブリは見つけます。また、排水溝もゴキブリの巣となりやすいので、厨房は乾燥させることが大事です。換気扇にこびり付いた油などもゴキブリのエサとなり、居やすい環境を作ってしまいます。水切りと油分を残さないことは基本です。ただ雑巾やモップで拭くだけではなく、専用の薬剤で消毒をするなどしましょう。

業者に頼む

一番効果的にゴキブリを駆除できる方法としては業者に依頼するのがいいでしょう。飲食店の場合はただバルサンを炊けばいいものではありません。プロの駆除業者はゴキブリを駆除するのではなく、死骸も処理してくれてその後もゴキブリが居付き難い状態を作ってくれます。マンションの1階がお店という場合は、上の階からゴキブリが下りてくることがあるので、素人では対応しきれません。保証期間があるなど、何かと安心できるので、お客さまからクレームが入る前に依頼しましょう。

ゴキブリの繁殖による害

ゴキブリが増殖してしまうと、厨房だけではなくお客さまのいる場所にも出てきてしまいます。そうなってからではクレーム対応が大変になり、もしもスマートフォンなどで画像に残されたりしたら、お店の存続に関わる可能性も出てくるのです。閉店までとはいかなくても、今ではインターネット上で悪いうわさが流れたりしてマイナスになることに変わりはありません。ゴキブリの害はこのような風評被害だけではなく、厨房内が不潔な環境になり食中毒などの元となります。ゴキブリが歩いたあとはサルモネラ菌が居てもおかしくはないので、何時食中毒が起こっても不思議ではありません。
害虫は見た目が気持ち悪い、野菜などを食いつぶす、不衛生という3大悪です。ゴキブリはこの3つのすべてに該当しているので、お店がゴキブリだらけで処理に困るという状態になる前に何らかの対応をしましょう。実際にゴキブリが居た飲食店にまた行くかと言うアンケートでは90%の方がもう行かないと回答しているデータがあります。飲食店は常連を増やすことが大事なのに、一回行ったらもう二度と行かないというお店では客足が伸びません。

営業停止になる前に

お客さまの前にゴキブリが出てしまうと、謝罪をしただけでは済みません。そのお客さまが保健所に通報をするとお店は保健所からの指導が入ります。そこで不衛生であったり、ゴキブリが大量にいたりする場合は営業停止処分となってしまいます。たかが虫に大げさだと思われるかもしれませんが、ゴキブリは害虫です。見た目が気持ち悪い、イメージが悪いという理由だけではなく、ウイルスや菌を運ぶので食中毒の原因となり得ます。食品衛生監視指導は、基本的に連絡なしで保健所の職員が調査に訪れるので、今まで何の問題もなかった飲食店が急に営業停止となることはあまりないですが、ゴキブリがいる以上はそうなる可能性がまったくないとはいえません。ゴキブリは食中毒というイメージがありますが、大量の死骸がコンセントの隙間に入り込み、漏電し火災となるケースもあります。また、ゴキブリの糞が空気中に舞い込むことでアレルギーや喘息を引き起こしてしまうので、悪いことばかりお店に起こってしまうのです。
1匹ぐらいどこにでもいると油断していると、今に取り返しのつかない事態になってしまいます。お客さまに見られなかったらいいのではなく、ゴキブリの存在自体がお店のマイナスになっているという意識が大事です。

日ごろから予防策を

ゴキブリが居付き難い環境にすることが最大の予防策です。やはり一番の対策は掃除を徹底して行うことです。見える場所だけではなく、隙間や器具の下もマメに掃除をしましょう。
オープン前に掃除をするというお店もありますが、クローズしたあとに掃除をするのはゴキブリが夜間に繁殖し、活動することを防げます。その日の汚れはその日の内に始末するようにしましょう。しかし、人間がどんなに注意をして掃除をしたところで完ぺきに汚れを取り除くことは不可能です。冷蔵庫などの下にはゴキブリ駆除の毒団子などを置くのも効果的です。何故冷蔵庫なのかというと、冷蔵庫などの電気器具は常に熱を帯びています。その熱をゴキブリが好むので、冷蔵庫の下は一般家庭でもゴキブリが巣を作りやすい場所です。その場所を狙って毒団子を置くことで効率良く駆除することが可能となります。什器も外観は清潔そうに見えますが、内部は結構空洞があり、ゴキブリは簡単に入り込んでしまうので、冷蔵庫の下と同様に什器内部もゴキブリ対策を行いましょう。最近ではゴキブリが嫌う香のハーブや植物、香料などがあるので、それらをお店の入り口に置くことも根本的な予防となります。ホウ酸成分のスプレーも同様にゴキブリが店内に入り込むことを防げるので、日ごろからしっかりと予防策を講じるようにしましょう。


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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