Before & After
前店舗からどのように生まれ変わったのか、実際の店舗写真を比較します。

店内

Before

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After

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基本的な造りは前店舗のままだが、天井・壁・床・カウンターのテーブルなどは全て張り替え、心機一転、新たな店舗としてリフレッシュした。精巧な寄木細工にも見える天井はクロス張り。落ち着いた茶系のカウンターと相まって、上品な雰囲気を醸し出してくれている。

Before

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After

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客席の灯りは本当はぼんぼり型にしたかったが、予算上限からそのままに。だが、シンプルな照明にとどめたことで、逆に天井周りがすっきりし、開放感ある店内に仕上がっている。

レビュー

「ごはんや 団らん」は、日比谷線・京葉線八丁堀駅から中央大橋方面に徒歩5分、八重洲通りをひとつ入った路地裏に開く和食居酒屋である。2015年9月7日のオープン以来、ランチタイムは海鮮丼・豚角煮・牛すじ煮込みなどの家庭的な定食メニューが味わえる店として、夜は旬の天然魚の刺身をはじめとする彩ゆたかな酒肴メニューでゆっくり飲める店として、八丁堀・新川エリアのビジネスパーソンや住民を中心に根強い人気を獲得している。
店主の間渕敬司さんが元寿司店のこの居抜き物件を初開業の地に選んだのは、希望していたビジネス街立地だったこともあるが、それ以上に物件に足を踏み入れた瞬間、「あ、ここかな」という直感を得たからだったという。丁寧に作り上げた日本の味を提供するコンセプトに合わせて、店舗デザインも“和”を基調に考案。天井・壁・床・カウンター・テーブルとも清潔感と温かみが感じられるものに一新した。
前店舗の寿司店から譲り受けた充実の厨房はじめ、店内の基本的な造りはほぼそのまま活用した。開業前のトラブルは、蛇口からの水漏れなど居抜き物件として想定内の事以外は特になかったが、足りない食器類を揃えていたら、いつの間にか100万近くなっていたのが手痛い出費だったという。
汚れにくい防消臭素材を用いた壁紙を採用するなど、細かいところまで目の行き届いた内装は、実はほとんどが間渕さんの奥様のデザインによるもの。「僕にはセンスが無いということで、じゃあお前が決めろと(笑)。僕の意見が通ったのは天井くらい」とその経緯を語る。「団らん」という、この店のほっこりとした雰囲気をなんとも的確に表した店名も、奥様が発案者である。

店の中で間渕さんの一番のお気に入りの場所は、店内奥の飾り棚スペース。さりげなく置かれた絵画や陶磁器は、故・渡辺俊明氏の作による童女画含め、ご両親所有のかなりのこだわりの品。「印象的でいいね」と顧客からお褒めの言葉を頂くこともしばしばという。間渕さんの実妹も開店当時からのスタッフとして店を支えてくれている。外観・店内ともに華美な装飾を抑えたシンプルな店舗だが、まるで家にいるような居心地の良さが感じられるのは、その背景に夫婦や家族のあたたかな絆があるからだろう。


外観。間口はそんなに広くないが、ガラス張りのドアから店内の様子が覗けるので、閉鎖感は少ない。


店内奥の飾り棚スペース。素朴ながら品のある美術品の数々が落ち着いた雰囲気に華を添えている。