Before & After
前店舗からどのように生まれ変わったのか、実際の店舗写真を比較します。

外観

Before

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After

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前店舗は高級和食店。外観・店内ともに大きな改装は行わず新規開店できた。店頭に飾った白提灯と色とりどりのガラス皿が、よい雰囲気。外観の敷居の高さをゆるめるため、あえて「漁師酒場」という親しみやすい店名を採用した。

店内

Before

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After

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全10席の広めのオープンカウンター。客席―厨房間のバランスが絶妙で、ほどよい距離感で顧客と職人たちがコミュニケーションを取ることができる。

Before

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After

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奥の個室席は最大13名まで利用可能。座敷&掘りごたつなので年配の方や子連れ客も安心してくつろげる。壁にうつるストライプの影は、天井にかけられた格子状の竹棒によるもの。

Before

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After

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玄関横のテーブル席(8席)。外光が射し込む明るい雰囲気の中で食事が楽しめる。

レビュー

『漁師酒場・海亭(かいてい)』は、JR大塚駅南口から徒歩3分、鹿児島、佐島、青森、明石浦の4漁港から直送されるぴちぴちの朝獲れ活魚が自慢の海鮮居酒屋。ご当地とこの店でしか味わえない幻の芋焼酎「旅の途中」などの希少な銘酒も揃う。店のオープンは2016年10月3日。オーナーの河邉恒治さんは、約30年の会社員時代に出会った日本各地の美味しい魚や食材が東京で食べられる店をつくろうと、意を決して脱サラ開業を果たした。

河邉さんが開業で一番苦労したのは、物件探し。料理人達が顧客と親しく話しながら接客できるオープンカウンター、面積15~20坪、手頃な家賃、駅近を条件に30件ほど当たったが、どれも帯に短したすきに長し。毎朝、物件情報をチェックしつづけ、5ヶ月経ったころにようやく現在入居する物件にめぐりあった。図面を見た瞬間、「ここだ!」と思い、すぐにABC店舗に連絡を取ったという。駅至近、路面店という好物件への競合の多さを予測して、内見日にはプレゼンシート片手に現地に向かった。

前店舗は、客単価1~1万5,000円の高級和食店。前オーナーがたいへん綺麗に使ってきたことが見てとれて、席構成も理想的だった。そのため、開業前のリフォームはごく限られた部分だけ対処すれば十分という、居抜き開業の王道パターンを歩むことができた。変更を加えたのは、店頭と厨房。店頭は河邉さんお気に入りの琉球ガラス工房の名職人作の皿を飾り、裏にライトを設置。夜になるとぼぅっと鮮やかな灯りがともり、とても魅力的な雰囲気となる。厨房は古くなっていたガス台を撤去し、オーブン付のものを新たに据えつけた。後は新たに食器を買い足したくらいだった。

他の部分については、椅子・テーブル含めそのまま活用。譲渡造作の中には美しい江戸切子のグラスセット一式も含まれており、「たいへんお得な物件。時間をかけて探したかいがあった」と満足度は高かった。しかし、少し気になる点も。換気扇のパワーが弱く、厨房に熱がこもりがちなのだそうだ。「冬でも暖房を入れずに済んだくらい。夏は客席の冷房の効きは確認済みですが、やはり厨房がつらい。今後、専門業者に頼んで手直しが必要かも」。

河邉さんは開業のプロセスを振り返って、「物件もひとつのご縁」と語る。「この物件の担当者の方がプロフェッショナルで素晴らしかった。信用が出来て、安心できる。こうした人との相性というのも、飲食店開業ではひとつ大切なことでしょう」。