開業者インタビュー

ご両親の発案で突然お店を始めることに!? パートナーと二人三脚でアットホームなお店を目指す

ご両親の発案で突然お店を始めることに!? パートナーと二人三脚でアットホームなお店を目指す

おすすめはシェフ自慢のソースを使ったステーキとハンバーグ
ランチの客層は日によってガラリと変わる

 地下鉄小伝馬町駅の3番出口を出て人形町方面へ向かい、ドコモショップの角を右折すると次の角に現れるのが「As U Dining&Bar」。2段下りて入口を入ると、ゆったり落ち着いた空間と店長の木村さんの笑顔が迎えてくれる。

 シェフとして腕を振るうのは、ステーキハウスレストランでキッチンマネージャーを務めていた旦那様のステイシーさん。人気メニューはチキンケサディア。トルティーヤにベーコン・チキン・メルティーチーズをサンドして焼いたピザのようなもので、ハニーマスタードソースをつけていただく。「これが一番出ます!ホントに美味しいんですよ」と木村さん。おすすめメニューは、じっくり時間をかけて煮込んだソースを使ったステーキとハンバーグだ。その他、ちょっとつまめる軽めのものからボリュームあるものまで多国籍メニューが並んでいる。ランチメニューは日替わりで、牛すじカレーやパスタ、ポークソテーなど洋食が中心。

 客層は周辺のオフィスに勤める人だが、日によって女性で全席埋まったり男性ばかりだったりガラッと変わるそうだ。ディナータイムはサラリーマン、近所にお住まいのファミリー、ご年配のご夫婦など老若男女が足を運んでいる。

大きなライフイベントと開店準備で大わらわ
規約変更を申請してカフェからダイニングバーへ

 木村さんがこの店を始めた経緯は少し変わっている。オーストラリアから帰国後ステーキハウスレストランをはじめ数軒の飲食店で経験を積んでいたが、少し身体を壊しオフィスワークに転職。語学力を活かして秘書を務めていた。ところが一昨年の年末に突然ご両親がベルギーワッフルの店をやりたいと宣言。接客も調理もしたことがない人間が店なんてできるわけがない…と思ったが、木村さんは調理師免許を持っていて接客もプロ、当時付き合っていたステイシーさんは調理のプロ。家族みんなでやろう!という話になり、話が一気に具体化していったのだ。この店舗は以前ベルギー料理店だった頃にご両親が食べに来たことがあり、ABC 店舗で見つけて即契約。ご両親はインテリアやワインなどのアイデアを出され、実質木村さんとステイシーさんが進めることに。木村さんは会社を辞めて開店準備に大わらわの日々となった。また、ステイシーさんとはいずれ結婚する予定だったが「家族でお店をやるのだから彼もきちんと家族にならなきゃと言われまして(笑)、4月に引っ越し、5月に結婚、6月に開店と大きなライフイベントが一気にやってきました。でも開店準備が忙しくて余韻に浸る暇もなかったです(笑)」。

 厨房機器などが一部間に合わず、5月の予定が少し遅れて6月1日オープン。開店当初はお店があるマンションとの規約でお酒を置けなかったため、ベルギーワッフルとステイシーさんの故郷スリランカの紅茶をメインに、朝昼主体のカフェとしてオープンした。ところが実際に開店してみるとこの辺りの需要に合わないことが分かってきた。マンションの住人の方のアドバイスもあってお酒も出せるように規約変更を申請して承認され、開店時間をランチタイムを11時半から、閉店時間を20 時から22 時に延長し、カフェからダイニングバーへ業態を変更した。
周辺にはチェーン店はあってもゆったりできる喫茶店がないため、くつろげるカフェとしても対応している。

近隣は安い繁盛店多し… 独自のカラーや
イベント参加で地域に愛されるお店に!

 小伝馬町界隈はビジネスマン向けの安いお店が多く、近所に繁盛店もある。しかしうちはうち、メニューが違うのだから比べずに「As U」のカラーを出していこう!とベースの料理にプラスして多国籍の創作メニューを打ち出している。お酒を飲む方や少しずついろいろ食べたいお客様向けに、サーモンの炙りやサバコロッケなど和風テイストの一品料理もメニューに加えた。

 最近はイベントも試みていて、前回は土曜日にエスニック・ナイトと題して、辛めのエスニック料理とそれに合うスリランカ産のココナッツ100%で作られた蒸留酒アラックを飲もうというイベントを開催した。お酒の種類も多彩で日本酒もあるため、4 月には日本橋エリアで開催された「日本酒の利き歩き4th」というイベントにも参加。お店を知ってもらうための活動だ。この界隈はオフィスビルの老朽化に伴い建て替えられて分譲マンションが増えているという。

 表通りから1本入っているため人通りが少ないのは悩みだが、駅から近いのに落ち着いた雰囲気なのはメリットでもある。「見ての通りアットホームな雰囲気なので、気軽に来て食事やお酒を楽しめるお店にしたいですね。お子様連れで食事に来てくれるファミリーもいますし、お一人でゆっくりしていかれる方も。お客さん同士が友だちになることも多いんですよ。そうして皆さんの交流の場になっていけば嬉しいです」という木村さん自身もお客様と会話するのが大好きだ。店名の「As U」には木村綾乃さんの「A」とステイシーさんの「s」が隠されているが、“as you=あなたのための・あなたのために”という意味が込められている。お客様のためにと積極的に変化し続けてきた「As U Dining&Bar」は、これからますます地域に愛され定着していくに違いない。
(取材日:2016年4月22日)


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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