開業資金はどれくらい必要?
独立開業をして自分のお店を持ち、使われるよりも人を使う立場になりたいと思っている方はたくさんいます。毎朝毎晩の通勤電車や上司との関係、同僚との付き合いの難しさにうんざりしているサラリーマンは多いものです。サラリーマンのままでは給料も数十万円とたかが知れていると考えてもいるでしょう。ただし、頭に入れておきたいのは、独立開業は想像しているほど楽ではないということです。サラリーマンとして会社勤めをしていれば毎月過不足なく給料をもらうことができ、税金や社会保障、福利厚生の面なども会社の経理部がすべてを代わりに行ってくれます。しかし、自分で独立開業するとなると経理面の負担もすべて自分にかかってくることになるでしょう。ここで初めて会社勤めがいかに楽で責任が軽かったかがわかるというものです。
独立開業を考えている場合、ただ単に「会社勤めから逃れたい」というネガティブな気持ちから構想を練っていては、到底、勝ち残っていくことはできません。
商売が成功して年収が増えれば増えたで重税がのしかかってくるなど、独立開業の問題点はたくさんあるので、まずは身近で独立した人の話をよく聞き、自分でもできそうかどうかを熟考してから計画に着手するのが近道と言えそうです。開業に必要な資金は業種によってもちろん違いますが、素人でも入りやすい飲食店経営なら店舗取得費として1,000万円、運転資金として500万円程度用意するのが平均的な数値となっています。
これは新しい店舗で水道工事をゼロから行わなければならないスケルトン店舗を借りた場合の金額ですが、同じ業種で居抜きの物件が安く借りることができれば内装費などを安く抑えることができます。イタリアンレストランの開業を考えているのであれば元フレンチレストランを経営していた居抜き物件などというように、似通った条件の店舗を探せば厨房などはほとんどそのまま使えるので経済的です。