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飲食店でのゴキブリ対策方法とは|お店に与える影響も紹介

飲食店でのゴキブリ対策方法とは|お店に与える影響も紹介

飲食店を経営するうえで懸念されるのは、害獣や害虫の発生であり、特に繁殖力が強いゴキブリについては注意が必要です。飲食店ではエサとなる食物があるほか、冷蔵庫やオーブンの隙間など暖かい環境で巣を作る可能性があります。お客様にゴキブリを見られてしまえば、経営に悪影響を及ぼすのではと不安を抱く方も多いのではないでしょうか。そこで、具体的にどの様に対処すればよいのか、予防法はあるのか、飲食店でのゴキブリ対策について解説します。

飲食店に出るゴキブリの種類

ゴキブリ
一言でゴキブリといっても、様々な種類がいるため、飲食店で繁殖しやすいゴキブリの種類や生態を知っておくことが大切です。飲食店に出る可能性が高いゴキブリの種類には、チャバネゴキブリとクロゴキブリの2種類があり、特にチャバネゴキブリについては飲食店で大量に繁殖しやすい種類であるため注意しましょう。飲食店で繁殖するケースが高いのは小さなサイズのチャバネゴキブリであり、次に大型のクロゴキブリが見られます。クロゴキブリは住居で繁殖するケースが多いものの、飲食店に侵入するケースも少なくありません。ゴキブリの特徴は屋内で繁殖をし、行動範囲はそこまで広くはなく、暖かい場所を好むことです。
さらに、地域によっても異なりますが、クロゴキブリと同じような 大きなサイズのワモンゴキブリやヤマトゴキブリが飲食店で繁殖する場合もあります。また、高温多湿になりがちな地下街に飲食店がある場合にはトビイロゴキブリが出ることもあります。

ゴキブリが出た場合の飲食店への影響

ゴキブリ
飲食店の場合、ゴキブリは種類に関わらず害虫と呼ばれており、見た目によって不快な思いをするだけではなく、衛生的にも悪影響を及ぼすため注意が必要です。ゴキブリは様々な菌を持っており、飲食店にとって大きなデメリットとなるのは大腸菌、サルモネラ菌、赤痢菌、チフス菌、ピロリ菌が挙げられます。サルモネラ菌については食中毒を引き起こす可能性があるため、非常に危険です。
ゴキブリの身体には様々な菌が付着しており、それらの菌が付着した状態でキッチン内を徘徊すれば、食材などに菌が付着する可能性があります。加えて、ゴキブリの死骸や糞についても衛生面では大変問題があり、空気中に舞い上がったものを吸い込むことによって、飲食店のスタッフやお客様がアレルギーを発症する可能性もあるのです。
お客様が来店し、フロア内にゴキブリの姿が見えてしまうとクレームが入ることはもちろん、保健所へ通報されるケースもあります。ゴキブリは害虫であり衛生面で悪影響を及ぼすため、保健所に連絡が入ると指導や検査が実施され、経営状況が悪化したりお客様からの信頼を損ねたりと、大きなデメリットになるでしょう。万が一、ゴキブリが大量に繁殖した場合、可能な限り早く駆除するなどの対処をしなければなりません。

飲食店のゴキブリ対策

ゴキブリ

ゴキブリ対策として最も重要なことは、外部からゴキブリが侵入しないようにすることです。チャバネゴキブリは屋内で大量繁殖する特徴があるため、どれほど店内で駆除を行っていても、外から侵入されてはきりがありません。屋内にゴキブリを侵入させないことが、繁殖を予防することにもつながります。特に、ゴキブリが侵入しやすい場所についてはしっかりと対策を行うことが大切です。飲食店ではゴキブリが侵入する経路は塞ぐことと、店内の環境を改善することは非常に重要なのです。それでは具体的にどのように対処すれば良いのか、詳しく解説します。

侵入経路を塞ぐ

ゴキブリ
そもそも、店内にゴキブリが侵入しないように対策をすることが非常に重要です。

<ゴキブリの主な侵入経路>
・換気扇
・排水管と排水
・出入り口と裏

換気扇には、隙間ができないようにフィルターを設置しましょう。また、排水ホースはストッキングやネットなどを使用して、通気口からも侵入できないようにすることが大切です。換気扇の音はゴキブリが苦手な音であるため、閉店した後もスイッチをつけたままにしておく方法も効果的です。

排水口と排水管は、ゴキブリの侵入経路を防ぐ場合には必ず対処しなければならない場所です。排水口は隙間が多く臭いも強いため、閉店後は必ずフタをして侵入を防ぐ対処をしましょう。排水管は網目が小さなゴミ受けを設置し、侵入を予防します。入り口、裏口、窓なども開けたままにせず、通気性を重視したいのであれば網戸などを使用します。ゴミ置き場が近くにある裏口には、ゴキブリ駆除のためのスプレーなどを撒いておく方法が有効です。

店内の環境を改善する

ゴキブリ
店内の環境を改善することで、ゴキブリの発生を防ぎましょう。

・入り口にマットを敷く
・清掃を徹底する
・ダンボールはすぐに片付ける

入り口には、靴などに付着したゴキブリの卵を店内に持ち込まないようにするために、マットを敷いておきます。また、ゴキブリは数mmの隙間があるだけでも侵入するため、壁の亀裂や穴などの隙間も埋めるようにしましょう。
もしも、ゴキブリが店内に侵入したとしても、巣を作られないように対策をすることで繁殖は予防できます。巣作りを防止するためには、毎日清掃を行い、清潔に保つことが重要です。特に、ゴキブリが潜伏する冷蔵庫の裏や下の部分、調理台などは拭き掃除だけでも行いましょう。拭き掃除を行うだけでも、ゴキブリが居座れない環境になります。ゴキブリの繁殖や侵入を予防することを中心に考えた清掃を行い、キッチンスペースの清掃は徹底的に行いましょう。
また、飲食店には食品や飲料などが運ばれてくるため、ダンボールが溜まってしまうことも多いです。ダンボールは暖かいうえに隙間が開いているため、ゴキブリが卵を産みやすい環境です。卵を産ませず繁殖を予防するためにも、ダンボールはすぐに片付けましょう。

ゴキブリが出た場合の対処法


ゴキブリが出た場合の対処法はいくつか存在するため、具体的な対処法について詳しく解説します。

<ゴキブリへの対処法>
・ベイト剤を設置する
・罠を仕掛ける
・駆除業者に依頼する

ベイト剤を設置する


ベイト剤は、ゴキブリが侵入する経路に設置することが重要です。

・出入り口
・キッチン

ベイト剤は様々なメーカーから発売されており、製品によって異なるものの、およそ半年程度で交換する必要があります。また、50 cm程度の間隔で配置することもポイントです。飲食店に繁殖しやすいチャバネゴキブリについては行動範囲が広くなく、特に寒い時期には行動範囲もさらに狭くなるため、50cmほどの間隔で動き回ります。 また、冬の時期であれば同じ場所で潜伏している可能性があり、冷蔵庫の下など暖かい場所にベイト剤を配置し、まとめて除去退治する方法が有効です。

罠を仕掛ける

ゴキブリ
ゴキブリは、ゴキブリ自体の姿が見えなくても対処をすることが大切です。卵や糞といったゴキブリがいた形跡を発見した場合は、罠を仕掛けることも検討しましょう。罠を仕掛け、ゴキブリが掛からなければ、1度侵入し繁殖はせずに隙間から出ていった可能性があるため、安心して営業することにもつながります。
ゴキブリに仕掛ける罠は市販されている粘着テープなどがついているものが一般的です。ゴキブリが侵入しやすそうな場所や通りそうな場所、潜伏しやすそうな場所に置きましょう。ゴキブリは、どのような種類であっても薄暗い場所や狭いところ、暖かい場所に身を潜めています。特に、湿気がある場所や水回り、冷蔵庫などの隙間に潜んでいることが多く、隙間に配置することがポイントです。また、部屋の四隅に置く方法も効果が期待できます。
また、仕掛ける罠にゴキブリを誘導するためにも、餌になるようなものをなくすことが重要です。水を出したままにしない、生ゴミなどをそのままにしない、シンクの周辺の水はしっかりと拭き取るなど、ゴキブリが罠に掛かりやすい状況をつくります。罠については、使用期限に注意が必要です。使用期限を過ぎている罠は吸引剤や粘着シートの効果が半減してしまうため、一定期間経過したら交換しましょう。

駆除業者に依頼する

ゴキブリ
ベイト剤や罠などを仕掛けてもゴキブリを駆除しきれない場合には、害虫駆除業者に殺虫剤を撒いてもらう必要があります。駆除業者は有害生物管理に基づいて対策を行っている業者を選択することが重要です。ゴキブリなどの対象となる害虫の潜んでいる場所や行動範囲などから考えられた適切な衛生管理、駆除剤が人間にとって危険性がないかどうか、また、殺虫剤の散布技術や長期間をかけてゴキブリの問題を管理するシステムに基づいて対処してくれる業者を指します。店舗独自で努力をしても改善できない場合には、専門業者へ相談を依頼することも検討しましょう。費用の相場は、5~10万円です。

まとめ

ゴキブリは水がなければ生きられないため、ベイト剤や罠を使用する際には水回りに仕掛けることがポイントです。さらに、食べ物のカスもゴキブリにとっては餌になるため、キッチンにも重点的に仕掛ける必要があります。店内の清掃を徹底してゴキブリの繁殖を防ぐこと、1匹でも侵入したのであれば繁殖しないように早急に駆除し、安心して飲食店を営業できる環境を整えましょう。


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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