用語集

引渡し

飲食業を営むにあたって店舗を賃貸で借りて営業していた場合、廃業するとなると借りていた場所を返すことになります。この店舗を返すときに使われる言葉に多いといえば明け渡しですが、その他にも引渡しや立ち退きといった言い方がされることもあります。

引渡しとは、借りていた店舗から退去することで返還が成立するという方法です。店舗内で使用していた所有物は残したままで良いのが、明け渡しや立ち退きとは大きく異なるポイントです。それというのも、借りていた店舗だけでなく、そこにあった物品も含めて占有権を渡すという意味合いを持つため、借りた側が自分の所有物として持っていた物が残っていた場合でも、借りていたカギを返却して退却すれば、それで店舗を借りるという契約は完了することになります。
明け渡しの場合では、使っていた所有物のすべてを残らず撤収しなければならないのに比べて、手間がかからない退去方法であるのは間違いありません。
 

飲食業を行うのに店舗を構えるにあたって賃貸契約を結ぶ際に、もし経営がうまくいかなくて廃業することになったにしても、今後再びどこかで再び店舗を再開するつもりはないとあらかじめ決めているのであれば、退去の際に所有物を引き取る必要のない方法で借りられるようにしておくと、不用になった品を処分するための費用を節約することができます。

飲食業の経営においてはさまざまな厨房機器が必要になりますので、これらをすべて処分するとなるとそれなりに費用がかかりますし、退去するまでにしなければならないことも増えて手間と労力がかかります。これで最後と決めて店を出すのであれば、うまくいかなかった時には後片付けがもっとも楽になる方法も考えて賃貸契約を結ぶことにより、スムーズに廃業することができるでしょう。オープン時に閉店時のことを考えるのはむずかしいかもしれませんが、もしものときの備えという気持ちを持って考えておくと、実際のところ役立つと思われます。

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