Before & After
前店舗からどのように生まれ変わったのか、実際の店舗写真を比較します。

外観

Before

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After

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特製ローストビーフ丼が名物の有名店。メニュー写真を飾るに留めたシンプルな外観は、「目立たない店にこんな凄いものが!」というギャップ感を狙ってのこと。駅から少し離れた目立たない立地をあえて選ぶのは、「ここのためにわざわざやって来る」というワクワク感を顧客に感じてもらうため。

店内

Before

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After

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土日には2時間超の行列が出来るが、客1人あたりの滞在時間は15~25分と意外に回転は速い。客を待たせずすぐに配膳できるのは、セントラルキッチンを活用した高効率のオペレーションシステムと、丁寧なスタッフ教育の賜物。取材時はすでに15時を回っていたが、店内は満席、訪れる人は後をたたなかった。

Before

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After

隠れ家的な洋館を思わせるワインレッドの店内デザインは、経営者の増田社長が自ら構想。「これこれこういう空間だった」と周りの人に伝えてもらいやすいような分かりやすく印象的なデザインとした。学生街という高田馬場の特性を考慮して、若者好みのする雰囲気となるよう工夫したという。

Before

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After

席数はカウンター14席、テーブル席10席(4人掛け×1卓、2人掛け×3卓)の全24席。一人客でも複数客でも利用しやすい席構成となっている。

レビュー

「Red Rock 高田馬場店」はJR・西部新宿線高田馬場駅の早稲田口から徒歩4分、神田川のほとりに構えるローストビーフ丼とアメリカンステーキを名物とする人気店。本店は神戸三宮に2013年オープン。現在、神戸、東京、京都、名古屋、博多に全9店舗を展開中で、ここ高田馬場店は5店舗目、東京進出の1号店として2014年9月に開店した。

元は肉バルだったが、小高い山盛りの姿が有名なローストビーフ丼で爆発的にブレーク。平日でも開店前にすでに30~40人は並ぶという繁盛ぶりだ。メディアにも多数取り上げられてきたが、店の外観は至ってシンプル。経営者の有限会社アール.アンド.ビー守破離代表取締役・増田昭さんは、「皆が知っているところにわざわざ人は来ようとはなしない。目立たないところに開いた店に入り、“こんな凄いものがあった!”と周りに知らせたいもの。神戸でも東京でも宣伝は一切せず、SNS投稿や口コミの拡散でここまでの人気を集めてきた」とギャップ効果を活かした独自の広報戦略について語る。

簡素な外観に対して、内装は薄暗い空間にシャンデリアなどを配した洋館調の印象的なデザイン。「学生の多い高田馬場という街の特性上、若者に好まれ、“こういう店だった”と人に伝えてもらいやすいデザインにした」という店内は、増田さん自身が構想し、スタッフ自らの手で壁のペンキ塗りやタイル貼りなどを行った思い入れのあるもの。他にも多数の業態を展開する増田さんだが、メニュー開発や店舗デザインはすべて自ら手掛けて納得のいくものに仕上げるそうだ。

こうした強力なリーダーシップの元、打ち出されたビジョンを現場レベルで実現していくのが心強い店舗スタッフ達。高田馬場店の店長・平康二さんは、「オープン当時はバタバタで清掃が行き届かない部分もあった。先月は“きれいきれい大作戦”と称して、早めに閉店する日をつくり、店内の美化に取り組みました。今の課題はサービス精度のアップ。メリハリを付けて仕事しながら、盛り付け、言葉遣いなど、調理・接客能力の向上に努めていきたい」と、さらにハイレベルで均質なサービスの提供を追求する。

オープンから2年、現状は丼ぶりものの提供で手一杯の状態。だが、夕方~夜にかけては客席に余裕が出る日もできてきたので、「今後はバル的雰囲気を戻し、ボトルワインを飲んでいただきながら、お客様と会話を楽しみ、“こんなのが食べてみたい”という要望に応えた料理を提供する、というのもいいのでは」(平店長)という構想もあるそうだ。カウンター、テーブルともに揃う使い勝手のよい席構成のため、様々な可能性が考えられ、今後の展開が楽しみだ。