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フランチャイズで飲食店経営するという選択肢

フランチャイズで飲食店経営するという選択肢

フランチャイズのメリット

フランチャイズの募集は、インターネットやテレビコマーシャルで頻繁にされているため、フランチャイズでの飲食店経営に興味を持った方もいらっしゃるはずです。

飲食店を起業するには、それなりの知識とノウハウが必要となります。調理師の資格があるわけでも料理の腕に自信があるわけでもないというのであれば、「フランチャイズ-FC-」を利用してみるのもいいアイディアです。フランチャイズであればどういう立地でどのぐらいの利益が上げられるか、他のお店の事例から簡単に試算することができるので、飲食店の経営が全くの素人でも始めやすいというメリットがあります。

フランチャイズ(franchise)が始まったのはアメリカで、「マクドナルド」や「ケンタッキーフライドチキン」といった、現在では世界中に拠点を構えるお店が続々と誕生していきました。日本における飲食店のフランチャイズで最初に始まったのは不二家です。その後、70年代になってケンタッキーやマクドナルド、「ミスタードーナツ」といった海外資本が参入してきました。現在ではこういったメジャーなフランチャイズだけでなく、さまざまな規模の飲食フランチャイズが増えてきました。2015年の段階で415チェーンものフランチャイズが全国に約59,000の店舗を展開しており、その数は増加の一途を辿っています。

ここでは注目を集めるフランチャイズの特色について詳しく見ていきましょう。

ノウハウが得られる

フランチャイズの特色は独自のノウハウが得られるということに尽きます。人気のある飲食店は、「おいしかったからもう一度食べたい」というメニューを揃えているものです。例えば、もしもカレー屋として成功したいのであれば、おいしいルーを自分で開発する必要があるでしょう。それにはかなりの時間がかかります。
その点、フランチャイズであれば、消費者が好むカレールーを既に開発しているので、自分で試行錯誤する手間が省けます。本来なら何年もかかる集客力のあるカレールーを、フランチャイズなら即座に提供してくれるわけです。
提供するメニューばかりではなく、店舗の内装などに関してもきちんとノウハウができあがっていますので、失敗のない店作りができるという点ではフランチャイズは非常に便利なシステムです。

店舗運営のみに集中できる

フランチャイズの魅力は、ノウハウがパッケージ化されていることにあります。契約してしまえば、あとは立地の選び方から商売の運営まで、すべてを教わることができるのです。接客に関してもマニュアルが完備され、数日から数ヶ月の研修が本部の担当者によって行われます。

自力でお店を始めようとすると、どんなメニューを提供したらいいか、ボリュームはどのぐらいで、どのように盛り付ければお客さまに喜ばれるかなど、細部にわたって気を使ったり迷ったりするものですが、フランチャイズではこのようなことに頭を悩ませる必要が全くありません。いったん加盟してしまえば店舗運営だけに集中すればいいのです。

ブランドがすでに構築されている

フランチャイズのメリットは、お店の名前と提供するメニューの評価が既に確立していることにあります。フランチャイズの看板を出していれば、一度も入ったことのないお客さまでも「ああ、あそこのお店なら◯◯がおいしいから入ってみよう」と入店してくれますので、宣伝の手間が省けます。「◯◯のフランチャイズならリーズナブルな価格でおいしいものが食べられる」というブランド付けが最初からあるため、苦心せずに集客をすることができます。
独立起業をして開業5年後も存続している飲食店の割合は25%前後ですが、フランチャイズであれば約70%が生き残れるというデータもあります。それほどフランチャイズのブランドには強みがあるわけです。いわばフランチャイザーが大会社の本社で、加盟店一つひとつがその支社の役割を果たしているといっていいでしょう。

フランチャイズというと、ロイヤリティが高いイメージを持っている人も多いかもしれませんが、中には月に数万円しかかからないところもたくさんありますので、金銭的に無理せずに加盟することができます。

例えば、フランチャイズで全国展開をしている、海鮮丼の専門店があるとしましょう。フランチャイズの契約料は月額わずか3万円で、本部社員から細やかな経営指導をしてもらえたり、直営店での接客講習会に参加したりすることができるのです。では、海鮮丼ではなくお弁当屋さんのフランチャイズだとします。ロイヤリティを含めた月額6万5千円の契約料で、人気のお弁当屋を開店することができます。メニューやレシピもすべてできあがっているので、研修で調理方法を身に着ければ、すぐにおいしいおかずを作ることができるようになるのです。
フランチャイズには契約料が発生するものの、それ以上の付加価値があるといえるでしょう。

■関連ページ:オーナーインタビュー:フランチャイズ開業という一つの形 創業40年の歴史を持つ「ステーキてっぺい」が叶えた二人の夢

ライセンスとの違い

フランチャイズとライセンスとは同じものだと考えている人も多いかもしれませんが、実際には微妙な違いがあります。フランチャイズではフランチャイザーの登録商標やサービスマーク、ノウハウなどすべてを使用する許可を与えられるばかりではなく、継続的にサポートを受けます。いわばフランチャイザーが大会社の本社で、加盟店一つひとつがその支社の役割を果たしているわけです。

これに対してライセンスでは継続的な支援は行われないという違いがあります。フランチャイズでは商品はもちろん、運営ノウハウや経営ノウハウまでこと細かく伝授しますが、ライセンスには運営・経営ノウハウが含まれていません。

長期的なビジョン

フランチャイザーは飲食業のプロとして長年企業の運営を行っているわけですから、商売を5年、10年、20年単位の長期ビジョンで捉えています。このフランチャイザーの経営体制を身近で学ぶだけでも、ロイヤリティを支払う価値があるというものです。

経営者への近道

今の仕事を辞めてでも飲食店を経営してみたいというのであれば、フランチャイズが成功への近道です。効率よく自分の夢を実現していくことができるのがフランチャイズ店の大きなメリットといえます。

ノウハウを学び独立も

フランチャイズが持っているノウハウは大変貴重なものです。だからこそロイヤリティを払ってでも、フランチャイズに加盟する価値があるといえます。フランチャイズでノウハウをひと通り身に着けると、「自分だけのオリジナルなメニューも出したい」と考える人も出てくるはず。フランチャイズでは規格に入っていないメニューは許可されないので、自分の営業方針と行き違いが出てきたら独立する人も出てくるかもしれません。

ただし、フランチャイズの中には経営者の都合で契約を終わらせた場合、同業種の出店を禁止しているところが多いので注意が必要です。最初に契約をする際に、この事項に関してはよく確認しておく必要があります。
例えば、飲食店でフランチャイズの割合が40%もしめるラーメン屋業界は、市場規模約6,000億円とも言われています。フランチャイズのラーメン屋で修行をして、独立する人もたくさんいます。ですが、たとえフランチャイズの契約が切れた後だったとしても、フランチャイズのノウハウを利用して出店をすることは契約違反になる可能性が高い行為です。そのため、独立開業をするには、別の店舗を借りるなど、工夫をする必要があります。

飲食フランチャイズを活用し、ノウハウを身に着けながら、賢く飲食店を経営するのもひとつの選択肢といえるでしょう。


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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