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【飲食店開業】カフェで開業を目指すなら

【飲食店開業】カフェで開業を目指すなら

飲食店開業を目指す中でも憧れを抱く方が多いカフェ業態。
実際に、カフェの経営は難しいのか?
街中を歩いているとよく見かけるけれど、”どれだけのお店が長く生き残れているのか””自分のお店として開くにはまず何をすべきなのか”、わからないことが多くあるかと思います。そこで今回は、そんなカフェオーナーになるための方法と経営戦略についてご紹介していきます。

カフェ経営の理想と現実

日本では1年間に約3,000店のカフェがオープンしています。しかし、その中で1年以内に閉店してしまう店舗は約半分です。
出店数は多いのに、どうしてそんなに多くのカフェが早期に閉店してしまうのか。
はじめにカフェ経営が上手くいかない要因についてみていきたいと思います。

知識経験不足

カフェ経営で失敗する要因として一番多いのが知識経験の不足です。
カフェ業態での開業を目指す方の多くは、「コーヒーや紅茶が好きだから」「カフェ巡りが好きだから」「オシャレな空間で働きたいから」といった軽弾みな動機で踏み切りますが、いざ開業してみるとすぐに赤字となり経営の難しさを痛感する結果に陥っています。

飲食店開業においては、別途飲食店での勤務を長年経験し一定の経営知識を得てから独立という形で自分のお店を開業する方が多くいらっしゃいますが、カフェ開業者においては勤務経験のある方が全体の約15%にも満たしません。ゆえに、勤務経験なし、経営知識なしの、準備が不足した状態の開業者がありふれ、カフェ経営で失敗するケースが多くみられているのです。

資金不足

飲食店を開業する場合、開業直後は売上回収できないことを見越して最低でも賃料の6か月分は資金を用意しておく必要があります。それは、もちろんカフェ業態においても共通です。
しかし、カフェは他業態の飲食店と比較して必要となる空間の広さや厨房機器が少ない分、200万円程度で開業できるくらいに初期費用を少なく抑えられる為、資金を十分に準備せず開業する方が多いのです。
本来、お店を開業することはゴールではなくスタートに過ぎないので、開業までに必要な資金を集めるのではなく開業後の長期的な経営を見据えて資金を確保しておくべきです。

カフェ開業の資金については、
こちらの記事をご覧ください!

受動的な集客

カフェはオシャレな空間づくりを行なえば、通り掛けの方が自然とお店に来てくれると思っている方もいるのではないでしょうか?
たしかに、オープン直後はもの珍しさにそういったお客様の来店があるかもしれません。しかし、それは一過性の来客にすぎず、そのままにしておけば失敗に陥る典型です。

継続してお客様の来店を掴むためには、お店ならではのイチオシ商品や空間の特色を打ち出し、常にお客さまに認知してもらう活動をしなくてはなりません。
特に、カフェ業態での客単価は他業態よりも比較的低い金額となってしまう為、より多くの顧客の来店を促し、空席を作らないことが求められます。昨今では、グルメサイトだけでなく、SNSにて店舗情報や口コミが拡散され、店舗側の集客においても肝となる宣伝活動となりますので、積極的に取り組んでいきましょう。

フランチャイズという選択肢

飲食店開業といっても、選択肢はさまざま。中でも、新規開業者にとって参入障壁が低いのが「フランチャイズ」での開業です。
本来ならば、長年雇われとして飲食店で経験を積まなければ得られないものを、フランチャイズでは知識やノウハウがマニュアル化されているので早期に経営者としての下準備ができます。たとえ飲食業における素人だとしても、本部の社員が一から指導、教育を行い、アドバイスをいただくサポート体制が備わっているので大きな失敗を防ぐことが可能です。

そして、なにより開業資金を大幅に抑えられるのがフランチャイズの大きな魅力。内装や外観など店舗の大枠は決められてしまいますが、0円開業が可能といわれるほど資金を抑えることができます。
また、フランチャイズオーナーの基本は店舗経営に集中。本来ならばご自身で一から考えなければならないメニュー構成や宣伝活動、アルバイトのマニュアル作成などは本部が担ってくれるので、店舗経営における大きな負担を軽減することができす。

フランチャイズのオーナーとして働きながらお店の経営を学ぶことは、独立開業の夢を叶える架け橋となりその後の経営力に寄与することは間違いありません。「未経験だから」「資金が無いから」とすぐに開業を諦めてしまうのではなく、フランチャイズという選択肢を視野に入れて検討してみるのも有効策だといえます。

多様化するカフェ形態

一口にカフェといっても、最近ではさまざまなカフェがあります。ペットと一緒に入れるドッグカフェや、図書館のように本屋併設のカフェなど、オーナーのこだわりが伺えます。

中でも、【低単価型カフェ】はオフィス街や繁華街などでよく見られる形態です。長時間の滞在ではなく、コーヒーを飲んだらすぐに出ていく短時間滞在のお客様を相手にしているカフェのことを指します。特徴としては、店内の回転率を重要視し、1杯のコーヒーを100円程度の格安で提供する、まさにコンビニのようなお店です。そういったカフェは、忙しく働くビジネスマンや隙間時間に利用する方にとっての需要を満たし、効率性を高めています。

一方で、【高単価型カフェ】は1杯のコーヒーの値段やメニューの料金設定が高めですが、その分質の高い本物志向のコーヒーを提供しています。店内も内装やインテリアに凝ることで、お客様が何時間も居たくなるようなくつろぎの空間づくりを果たしています。この形態は観光地や住宅地などに多く見られ、時間にゆとりのある方をメインターゲットとしています。

また、店舗内に雑貨やコーヒー豆などの商品を販売する【付加価値型カフェ】も存在します。場合によっては、コーヒーを飲むことよりも販売する商品を目的に来店するケースもしばし見られます。最初はオマケのつもりであっても、その商品の特性やクオリティが高く消費者のニーズに合う物であれば、自然とリピーターがつき口コミで広がることにつながります。

集客に大事な差別化戦略

よく他人と同じことをしていてはダメだという言葉を聞きますが、カフェ経営においても他所の真似事ばかりしていては儲けが出ません。ありきたりではなく、他店との差別化が重要です。
特に、お店の代表メニュー(名物)を作ることは大きなポイント。「メニューの○○がおすすめ」「ニュースタイルの○○」などと雑誌や地域のフリーペーパーに掲載されれば、そのメニューを目当てに来店する顧客が見込めます。料理の味や希少性、見た目に特徴をつけて流行のSNS映えを狙うのも一つの方法といえます。
また、メニュー以外の面でいうと、お店の外観や内装についても同様で、万人受けまでいかずとも共感者が多ければ集客のための差別化としては成功といえます。近隣に子供連れのファミリーが多ければ、子ども用の椅子を用意したりキッズスペースを作ったり、といった工夫をすると、子供がいても通いやすいカフェとママさんの間で評判が立ちます。このように、立地や周辺環境も加味したお店づくりはとても有効策といえます。

おわりに

カフェ好きの方には「コーヒーを出すだけなら私でもできそう」と簡単に考えてしまう方が多く散見されますが、カフェを経営するということはそう甘くありません。昨今では、さまざまな形態のカフェが存在しているので、選択肢の幅も広がり以前より難しくなっているのが現状です。
現実の厳しさをきちんと理解した上でご自身の目的を明確化し、実際にカフェ経営を行うか検討していきましょう。

カフェの居抜き物件


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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