溜池山王（港区）で居抜きで飲食店を開業するための街情報

東京都千代田区の溜池山王は、六本木や赤坂に近く、住居として人気が高い街です。周辺には国会議事堂や赤坂サカス、日枝神社といったスポットがあります。
こちらでは、溜池山王の特徴についてご紹介します。溜池山王エリアに出店する際は、ぜひ参考にしてみてください。

国会議事堂のそばにある治安の良い街

溜池山王は、東京都千代田区にある街です。賃貸相場は高めですが、治安や交通アクセスが良く、住みやすくなっています。
溜池山王駅には東京メトロ銀座線と南北線が乗り入れており、都内主要駅まで短時間で到着できます。新橋駅へは約3分、渋谷駅までは約9分で、乗り換えせずにアクセス可能です。

溜池山王には夜でも多くの方が行き交うため、渋谷や新宿といった繁華街と比べると犯罪件数が少なくなっています。国会議事堂や首相官邸があることから警察のパトロールも多く、安心して過ごせます。
溜池山王のある千代田区は、東京23区内の中では人口が少ない区です。住民には若者が多く、東京の中心地にあることから、外国人の割合が高い傾向があります。富裕層の方が多く住むエリアです。

「溜池山王」地名の由来

溜池山王駅は、当初「溜池駅」という名前になる予定でした。しかし、こちらの駅は千代田区と港区の境界にあったため、「溜池駅」という名前にしたい港区と「山王下」駅という名前にしたい千代田区で対立してしまいます。そこで、両者の意見を取り入れて「溜池山王駅」という駅名が付けられました。

「溜池」の由来は、昔このエリア一帯にあった池です。神田上水や玉川上水が整備されるまでは、「溜池」の水が上水として使用されていました。一方、「山王」の由来は、周辺にある「山王日枝神社」です。「山王」という名称は、駅名のほかにも交差点や停留所の名前に使われています。それぞれの土地の特徴を組み合わせた駅名になります。

江戸時代から街を見守ってきた「日枝神社」

日枝神社は、永田町二丁目にある神社です。こちらでは、江戸三大祭のひとつである「山王祭」が行われています。主祭神は大山咋神で、相殿には国常立神・伊弉冉神・足仲彦尊を祀っています。
日枝神社は、江戸時代から徳川将軍家の氏神や江戸城の鎮守として重視されてきました。江戸時代以降は皇居と鎮守となり、現在も皇城を守っています。

日枝神社は、仕事運や出世運を上げるパワースポットとして有名です。ご利益には次のようなものがあります。

・物事に杭を打ち、根が定まって地に足をつけた落ち着きが得られる
・物事の要を抑えて揺るぎない実績を作る
・計画実行の力や対人運をもたらす

仕事や出世に関するご利益があることや、ビジネスの中心地である千代田区にあることから、大手企業の役員も多く参拝に来ています。

東京初のクラシック音楽専用ホール「サントリーホール」

サントリーホールは、港区赤坂一丁目に位置するコンサートホールです。1986年10月に開館しました。東京初のクラシック音楽コンサート専用ホールで、多くの著名なソリストや来日オーケストラの公演が行われています。
中には、客席数2,006席の大ホールと、リサイタルや大ホールのレセプションに使われる小ホールがあります。大ホールは、「世界一美しい響き」を目指して作られており、指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンに「音楽の宝石箱」と評されました。
大ホールの正面には、ストップ数74、パイプ総数5,898本の、世界最大級のパイプオルガンがあります。設計当初はパイプオルガンを置く予定はありませんでしたが、カラヤンから「オルガンのないホールは家具のない家のようなもの」というアドバイスを受け、設置されました。非常に設備の充実したコンサートホールです。

さまざまな期間限定イベントが開催される「赤坂サカス」

赤坂サカスはTBS放送センターが含まれる複合施設です。名前は桜を「咲かす」ことと、坂が多い地域であること（坂s）にちなんで付けられました。
施設内では、TBSのドラマに関する展示やグッズ販売店、カフェといったものがあります。また、「sacas広場」や「赤坂ギャラリー」では、期間限定のイベントや展覧会が開催されています。冬になると、開催される都内最大級の屋外スケート場「ホワイトサカス」も有名です。

さらに、2008年には「赤坂ACTシアター」がオープンしました。こちらでは、ミュージカルや演劇、コンサートが行われます。1階には、開演前と休憩時に回転する「ACTカフェ」があり、軽食やオリジナルメニューを食べられます。
ほかにも、赤坂サカスにはさまざまな施設が揃っているため、溜池山王を訪れた際は、ぜひ足を運んでみましょう。

見学もできる「国会議事堂」

溜池山王周辺には国会議事堂があります。国会議事堂は、平日であれば誰でも見学可能です。9名以下の場合、事前予約も必要ありません。
見学希望の方は、まず参観受付窓口まで行きましょう。見学を申し込むと、ツアーガイドの方が館内を案内してくれます。見学できるのは、本会議場傍聴席・御休所・皇族室・中央広間・前庭といった場所です。

また、参観ロビーでは、参議委員の役割や活動内容、議事堂の歩みが紹介された展示を見られます。ほかにも、国会議事堂の模型や議員席のレプリカ、明治天皇が座った椅子といったものがあり、見どころの多い施設になります。

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