街レポート

浦安(千葉県浦安市)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

浦安(千葉県浦安市)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

千葉県浦安市は東京湾の奥部にあり、東と南は東京湾、西は旧江戸川に面しているエリアです。
近年では「東京ディズニーリゾート」によって観光都市として発展していますが、もともとは海と川に阻まれた「陸の孤島」と呼ばれていました。
今回は、そんな浦安の歴史、観光スポットなどを紹介していきます。

孤島から漁業、そして国際観光都市へと発展し続ける浦安

今でこそ「東京ディズニーリゾート」をはじめとした観光スポットにたくさんの人が訪れる浦安ですが、浦安市が誕生したのは1981年。
とても若い街です。明治から戦前にかけては、東京湾と江戸川に囲まれ漁業を中心に営む町でした。

それが変わったのは、1962年に漁業権の一部を放棄してからです。1971年には漁業権を全面放棄し東京湾の海面埋め立て事業がはじまりました。
これによって土地の面積がそれまでの4倍に広がり、住宅地の開発、東京メトロ東西線の運行、首都高速湾岸線開通などによって、このあたりは一変しました。

街
さらに、1983年には「東京ディズニーランド」が開園します。周辺には宿泊施設や飲食店などの商業施設が立ち並び、漁業の町から観光都市へと変貌しました。そして2020年を迎えることでさらなる発展を遂げようとしているのです。

発展し続ける街「浦安」

発展
発展を続けている浦安ですが、そのほかにも5ヶ所に分散した庁舎をひとつにまとめるなど、街の利便性も向上し続けています。
新庁舎を建設した理由は、東日本大震災の災害対策本部がうまく機能しなかった反省からです。また少子化対策として「子育て・家族支援者養成講座」を実施。
日本の子育てモデル都市として展開も考えています。外側だけでなく内側から浦安市は発展を続けています。

アクセス抜群の東京のベッドタウン

東西メトロ東西線浦安駅
浦安はそのアクセスの良さから東京への通勤者が多く、東京のベッドタウンとも呼ばれています。
東京メトロ東西線浦安駅は、大手町まで乗り換えなしで約20分、東京駅まで30分弱です。
首都高速湾岸線を使えば、羽田空港まで20分ほどで行けるため交通の利便性は抜群です。

海鮮がおいしい浦安グルメ

浦安グルメ
浦安には旧江戸川沿いに船着場があるため東京湾へのアクセスが良く、また魚市場があったため、美味しい魚介類を楽しめるお店が豊富です。
漁師町の面影を色濃く残した土地柄であり、海鮮グルメの街です。
その中でも人気の浦安グルメをいくつかご紹介します。

貝鮮料理うらやす

貝鮮料理うらやす
「貝鮮料理うらやす」は活貝や活魚が楽しめる海鮮居酒屋です。店内には大きないけすが設置されており、千葉県富津市にある姉妹店「漁師料理かなや」から直送された魚介類が元気よく泳いでいます。刺身から焼き物まで、おいしい魚介類をリーズナブルに楽しめるのがメリットです。

くるまや

「くるまや」は創業から30年以上の老舗海鮮料理店です。築地で働いている人も訪れるほど人気店で、旬の魚介類のおいしく調理して提供しています。
お昼にはお得なランチメニューもあるため、リーズナブルに魚を食べたい人におすすめです。

まぐろや

まぐろや
「まぐろや」は築地市場のマグロ専門卸「相馬水産」の直営店で、新鮮な魚介類が格安で食べられると話題に。
居酒屋メニューも充実しており、飲み会で利用されることも多いお店です。

新助

新助
「新助」では社長自らが築地に足を運び、安くておいしい海鮮料理を提供しています。
またお酒にもこだわっていて、特に日本酒のメニューが豊富なので日本酒好きにはたまらないお店です。

越後屋焼蛤店

越後屋焼蛤店
「越後屋焼蛤店」は炭火で焼き上げたあさりの串焼きが有名なお店です。
こぢんまりとした店内では、おばちゃんがせっせとあさりの串焼きを焼いています。
お持ち帰りもできるので、友人や家族へのお土産にも最適ですよ。

個室居酒屋 丸志げ 浦安

丸志げ
創業から50年以上も新鮮な魚介類や和牛を提供しているお店。
おすすめは「あんこう鍋」が付いて2時間飲み放題コース(5,600円)です。
あんこうの出汁がたっぷりのあんこう鍋が堪能できます。
その他、オーナー自ら目利きした仙台牛など、こだわりの食材を使用した料理を楽しめます。

浦安魚市場

「浦安魚市場」は2019年3月31日に閉場してしまった魚市場です。
石原さとみさんが東京メトロのCM撮影で訪れた海鮮丼の「味館食堂」などがあり、活気のある市場として知られていました。
味館食堂は千葉県市川市に移転をしているので、気になる方はぜひ訪問してみてください。

個性的な5つのゾーン

現在の浦安市は、大きく「元町地域」「中町地域」「新町地域」「工業ゾーン」「アーバンリゾートゾーン」という5つのエリアに分けられます。

地下鉄東西線浦安駅を中心とした浦安は、一番内奥部の「元町地域」にあたります。
ここは、埋め立て事業より以前から存在した地域で、寿司店、貝類加工場、釣り宿などが多く、漁師町の面影が今も色濃く残っていますね。
中町地域
「中町地域」は、海楽・美浜・入船・今川・富岡・東野・弁天・舞浜地区で、元町地域より海側になります。
ここは埋め立て事業によってできたエリアです。住宅や学校などが開発計画に基づいて整備され、建造されています。

「新町地域」は、浦安の東南にある日の出・明海・高洲地区です。
「新町地域」も埋め立てによって生まれた土地で海風の街、夢海の街などの高層住宅群が立ち並んでいます。
工業ゾーンは東京湾に面した地域で鉄鋼流通・加工業務を中心として発展しています。最後のアーバンリゾートゾーンは、「東京ディズニーリゾート」を擁する地域です。宿泊施設、商業施設、公園が集まる一大エンターテインメント地帯です。

5つの顔を持つ浦安市

南口・西口

浦安市
駅前には便利なお店の入る駅ビルや雑居ビルが多く、ちょっとした買い物や食事には便利です。路地を入ると飲食店も多く、居酒屋やラーメン屋など魅力的なお店が立ち並んでいます。商店街や24時間営業の西友、スポーツジム等もあるため生活環境としては申し分ありません。また一人暮らし用の物件から一戸建ての多い住宅まであり、都内に比べても賃料が安くベッドタウンとしての役割を果たしています。

北口・東口

北口・東口は飲食店は多いものの、チェーン店がほとんどです。サクッと食事をするには良いですが、じっくり食事を楽しむなら住宅街の中にある個人店を狙うのがいいでしょう。

2020年に向けて

2020年は言わずと知れたビッグイベントイヤーです。
浦安は東京都臨海部からわずか10kmのところに位置しています。
その上、羽田空港、成田空港にも高速道路で直結しているというアクセスの良さ、宿泊施設の多さから、多くの観客、マスコミ関係者らが訪れることが予想されています。
浦安市ではこれを機に街づくりがさらに発展していくようさまざまな取り組みを行うことを宣言しています。

これからの未来に向けた浦安の再開発

浦安では再開発が進んでおり、浦安魚市場の跡地が再開発の対象になっています。
跡地には大手不動産グループが手掛ける都市型商業施設「GEMS(ジェムズ)」の建設が予定されており、様々な料理が楽しめるグルメタワーとして再建しようと計画中です。
GEMSはすでに東京都内に10施設を展開しており、多くの人で賑わっています。
浦安では広大な市場の跡地なので、マンションも建設されるのではないかと言われているようです。
オープンは2022年3月1日の予定です。

今も残る漁師町の面影

浦安は、古くは漁業で栄えていました。今でも街の至る所に当時の名残があります。浦安駅の近くにある「浦安魚市場」(正式名称は浦安総合食品センター)には、新鮮な魚介類が並び、佃煮や乾物も売られ、小売業者だけでなく、地元の人々も日常的に利用しています。大きなクジラの看板が目印です。

浦安のシンボルともいうべき「境川」は、かつては航路として利用されていました。
現在はハゼ釣りなどが行われている他、2017年、2018年と「カフェテラスin 境川」が開催されています。川沿いにテーブル席が用意され、有名ホテル、地元飲食店の絶品グルメが楽しめるこのイベントには、多くの人が訪れ、堺川の新たな魅力が発信されています。

また水辺の街らしく、旧江戸川から東京湾、東京ディズニーリゾート沖へと遊覧する屋形船に乗ることができます。
屋形船は江戸時代に大名や豪商たちが楽しんでいました。江戸の昔に想いをはせながら、のんびりと潮風に吹かれるのも良いでしょう。
東京湾
他にも江戸時代のものだと言われている「旧大塚家住宅」は、藁葺き屋根が特徴的で、当時の漁家の様子をみることができます。
もう一つ「旧宇田川家住宅」は1869年に建てられた店舗つきの住宅で、その頃の商家の面影を今に伝えています。
更に浦安駅周辺に、平安時代末期の創建という「豊受神社」、鎌倉時代に建立されたという「清瀧神社」、元禄時代に建てられた「稲荷神社」があります。この三社をはじめとして各神社から神輿・山車が繰り出される三社祭は、概ね4年に1度の開催です。
地元の人々だけでなく、たくさんの観光客が押し寄せ毎回大きな盛り上がりをみせます。

漁師町の面影が残る街

浦安は海に囲まれた漁師町として栄えてきました。現在でもその面影を残し、地元の人に愛されています。

浦安魚市場

浦安魚市場は市民の台所して発展してきました。2019年3月31日に閉場となりましたが、場内で営業していたお店などは移転して営業を続けています。

境川

境川
境川は浦安を代表する河川で、街の成長と共に発展をしてきました。シーバスやハゼ釣りなども楽しめ、春になると桜の名所としてにぎわいます。「カフェテラスin境川」が行われる場所としても有名で、嫁入り船などのイベントも豊富です。

旧大塚家住宅

旧大塚家住宅
旧大塚家住宅は江戸時代に漁業を生業にする、大塚家の住宅として建築されました。県指定有形文化財にも指定されており、漁業と歩んできた浦安の歴史を感じることができます。

豊受神社

豊受神社
豊受神社は浦安市で最古の神社と言われており、豊受姫大神(とようけひめのおおかみ)を奉っています。
4年に一度「浦安三社祭」が行われており、市内外から多くの人が訪れます。秋になると紅葉も綺麗に色づくので散歩で訪れてみてはいかがでしょうか?

清瀧神社

清瀧神社
清瀧神社は浦安市指定有形文化財に指定されており、「浦安三社祭」にも参加する神社の一つです。海の神とされる大綿積神(おおわたつみのかみ)が祀られており、漁業が盛んな浦安市民に親しまれています。

稲荷神社

稲荷神社は4年に一度「浦安三社祭」に参加する神社の一つであり、境内にある「影向のマツ」は日本一とも言われています。御祭神は豊受大神で食物や穀物の司る神様で、古くから浦安の人に親しまれてきました。

屋形船

川と海に囲まれた浦安では屋台船を楽しむことができます。屋台船の中では、美味しい魚介類やお酒を飲めるだけでなく、浦安や東京の綺麗な夜景も楽しみの一つです。ディズニーランドにも近づくので、園内で上がる花火も見ることができます。

どんな飲食店がある?

浦安で人気の飲食店の業態は和食と居酒屋です。和食は161件、居酒屋は121件です。
他の業態は、BAR36件、中華23件、カフェ22件、イタリアン・フレンチが21件、ラーメンが19件ですので、和食と居酒屋が圧倒的に多いです。

どんな飲食店が出店チャンス?

浦安は特に和食と居酒屋の需要が高いエリアです。出店を考えているならば、和食と居酒屋がおすすめです。飲食店において出店する場所はとても重要です。すでに需要が高い地域ならば、オープン当初からある程度の入りが見込めるでしょう。また魚介類がおいしい地域なので、安く仕入れられるルートを確保できる人は海鮮居酒屋などもおすすめです。居酒屋を出店する場合は、夜遅くても入店できるようにし、東京帰りのサラリーマンや若者の流れも取り入れるのもありです。

業態別 募集中の居抜き物件一覧

居酒屋の居抜き
和食の居抜き

浦安の歴史

浦安は1989年に堀江、猫実、当代島の3村が合併して「浦安村」として誕生しました。名前の由来は漁業の街の安泰を意味し、初代村長新井甚左衛門によって命名されたと言われています。当時の交通手段は蒸気気船で、発着場となった蒸気河岸は賑わいをみせていました。その後、浦安から葛西間に浦安橋が建設され、自動車が普及します。それと共に船の交通は廃止になりました。
1909年からは漁業が盛んな浦安町としてスタートをします。その後は大津波や大火事などにより被害を受けることが多く、第二次世界大戦時には大規模な空襲で街は壊滅的な打撃を受けました。
1969年には地下鉄東西線が開通し浦安駅が誕生します。
東京のベッドタウンとして急ピッチで開発が進み、1983年には東京ディズニーランドが開園、浦安のシンボルとして日本中から観光客が押し寄せるようになります。
1989年には浦安誕生100年となりアメリカ・フロリダ州オーランド市と姉妹都市提携を結び、世界から注目される街へと変わりました。現在も未来を見据えた都市計画を進め、さらなる発展を目指しています。

周辺の主なスポット

・浦安魚市場
・堺川
・旧宇田川家住宅
・旧大塚家住宅
・清瀧神社
・豊受神社
・稲荷神社
・浦安市郷土博物館
・堀江水準標石(リンド水準標石)
・善福寺
・船圦緑道.
・旧医院
・宝城院
・大蓮寺
・猫実の庚申塔
・フラワー通り
・東京ディズニーリゾート

似た地域

川崎
川崎は、品川駅まで8分、東京駅まで18分、新宿、渋谷、上野には30分前後と都心までのアクセスが抜群で、東京都心への交通の便が良い浦安と似ています。
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志村三丁目
板橋区に位置する都営三田線沿線の志村三丁目。コンビニがたくさんあるほか、サミット、ダイエーなどのスーパーもあり買い物環境が充実している点が浦安と近いです。
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浅草
浅草と言えば浅草寺・雷門、遊園地「花やしき」、仲見世通りなど国内外から観光客が押し寄せる街。テーマパークが近いという点で、東京ディズニーリゾートが近い浦安と同じです。
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募集中の居抜き物件一覧

浦安の居抜き物件一覧

客層

【平日/昼】
浦安市の昼間人口は2015年の調査では約15万7,000人です。ランチの平均単価は、1,000円以下です。他市町村からの通勤・通学者が約5万人、他市町村への通勤・通学者が約5万6,000人であることから、地元の住民が主に利用していることがわかります。
【平日/夜】【土日】
浦安市の夜間人口は約16万4,000人です。ディナーの平均単価は1,000円以下で、仕事帰りの会社員、家族連れなどが気軽に訪れて、夕食を楽しんでいるようです。
人口特性
浦安エリアのある元町地域(当代島・猫実・北栄・堀江・富士見地区)の人口は約6万5,000人です。年齢別では20~40代の層が厚くなっているのは、浦安市全体の傾向と同じですが、当代島、北栄では特に20代が多いのが特徴的と言えるでしょう。
乗降人数
浦安には東京メトロ・東西線が乗り入れています。1日の平均乗降人数は、2016年で約8万人です。1日の乗車人数は、調査開始以降増加していましたが、京葉線舞浜駅・新浦安駅が開業した1988年の6万人をピークに、以降は増減を繰り返し、2016年は4万人になっています。
賃貸相場
東京都のベッドタウンと言われる浦安。都心へのアクセスの良に比べて、家賃はワンルーム、1Kで6万円台、1LDKでも10万円以下で手の届きやすい価格と言えます。2LDKや3LDKでも12~13万円台からあるので家族連れにもおすすめです。
店舗賃料相場
浦安駅近くの店舗賃料相場は、坪単価1万5,000円ほどです。駅から徒歩3~4分のところで、15坪の路面店が30万円以下で借りられる場合もあり、新宿や六本木などの都心に比べれば比較的リーズナブルだと言えるでしょう。


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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