東京都千代田区にある飯田橋は、都会でありながら移ろいゆく四季を感じる自然豊かな街です。カフェやレストランも多く、平日のみならず休日にもたくさんの方が足を運びます。また、若い女性から高い支持を集める縁結び神社があるのも特徴です。今回は、そんな飯田橋の歴史やアクセス方法、さらには街の特徴や魅力をお伝えします。

歴史情緒と現代がバランスよく融合する街「飯田橋」

飯田橋には神社仏閣が多く存在し、その長い歴史から情緒が漂う街です。近年では、JR飯田橋駅の改良工事や高層ビルの建築が行われ、飯田橋エリアはますますの活気を見せています。賑やかさと落ち着きがバランスよく感じられるこの街は、オフィスや学校だけではなく、住まいとしても人気があります。

利便性の高さ




飯田橋駅へのアクセスでは、JR中央・総武線をはじめ、東京メトロ東西線・有楽町線・南北線の利用が可能です。さらに、都営地下鉄大江戸線を加えると、3社5路線という利便性の高さを誇ります。JR東日本では、安全性の向上を目的として、飯田橋駅のホームと電車の隙間を少なくなくするための改良工事を2014年に発表し、早期の完成を目指しています。ホームを西側に200m移設することで、最大で33cmあったホームと電車の隙間が改善される見込みです。駅の安全性が向上することで、将来的に利用客の増加も期待されています。

飯田橋の歴史

縄文時代の飯田橋は、海の入り江にあったとされています。当時の台地には畑が広がり、芋作りや稲作が行われ、海岸には魚や貝を採る人の姿もありました。川が流れ、田や畑が広がるこの土地に目をつけたのは、徳川家康です。関東平野の中心であることや、周りに川が流れていることは、防御にも最適と考えられました。こうして居城作りのために、土地の調査にやってきた家康が訪ねた農民の名前は、「飯田喜平衛」だったと言われています。これこそが、かつての飯田橋が「飯田町」と呼ばれるようになった由来です。

江戸時代の飯田町は、田安御門・牛込御門・小石川御門があり、周辺は比較的身分の高い旗本が多く住んでいました。商家も立ち並ぶこの街には、武家を相手にする商売も盛んでした。しかし明治に入ると、旗本の大半が駿府(駿河国の国府)に帰ったことで、飯田町はさびれていきます。その後、日清・日露戦争を経て、昭和20年の大空襲が、飯田町を焼け野原に変えてしまいました。この飯田町という名前が現在の「飯田橋」に変わったのは、昭和41年10月のことです。

飯田橋の変化を伝える標柱

飯田橋の散策路には、13カ所に歴史の標柱が設置されています。その13カ所は、飯田橋駅の近くから「飯田橋」「東京農業大学開校の地」「日本大学開校の地」「東京都第四中学校発祥の地」「國學院大學開校の地」「日本赤十字社跡」「甲武鉄道飯田橋駅」「新微組屯所跡」「歴史のプロムナードプロローグ」「徽章業発祥の地」「北辰社牧場跡」「台所町跡」「東京女子医科大学発祥の地」の順に辿ることができます。明治時代にさびれてしまった飯田橋が、現在の姿になるまでの歴史を、この標柱が物語っているのです。

神社仏閣を中心とした散策スポットが豊富

飯田橋には、“東京のお伊勢さま”として親しまれている、「東京大神宮」があります。近年は、縁結びにご利益があるとして、連日多くの方が参拝に訪れています。東京大神宮の境内には、昭和3年に創建された「飯豊稲荷神社」があり、さらに大神宮通りのビル群の一角には、大正15年に創建された「白菊稲荷神社」があります。平将門を祭る武道の神様「築土神社」は、日本武道館の氏神様としても有名です。このほかにも、飯田橋には神社仏閣を中心とする見どころが多く存在します。

再開発により活性化する街




飯田橋には、多くのキャンパスやオフィスビルが立ち並んでいます。とはいえ、賑やか過ぎるわけではなく、程よく落ち着きのある街です。再開発によって建てられた商業ビルと、古くからこのエリアにある店舗が、バランスの良い距離感を保っている印象があります。中でも、飯田橋の新たなランドマークとして知られる「飯田橋サクラテラス」「飯田橋グラン・ブルーム」の2つの高層ビルは、飯田橋に新しい風を吹き込みました。今後は富士見二丁目3番街地区の再開発が予定されており、より活性化していくことが予想されます。

都会に居ながら自然を満喫できる




多くのビルやマンションが立ち並ぶ飯田橋エリアですが、四季を感じられる自然豊かなスポットがあります。たとえば、「外濠公園」は桜の名所として有名です。飯田橋・市ケ谷・四ツ谷まで続く桜並木が満開となる風景は、非常に見応えがあります。飯田橋から南方面に進むと「北の丸公園」があり、公園内にはコンサートやイベント会場としても知られる「日本武道館」があります。皇居の西側にある「千鳥ヶ淵」も、外濠公園に並ぶ桜の名所です。都会的な雰囲気がありながらも、豊かな自然から四季を感じられるのは、飯田橋が多くの方から愛される理由のひとつでしょう。

どんな飲食店がある?(1km圏内)




飯田橋には、2,400を超える飲食店が集中しています。中でも高い割合を占めるのは、和食が636店舗、居酒屋は597店舗です。次いで多かったのは、BARの288店舗。イタリアン・フレンチ219店舗、カフェ199店舗でした。学生・ビジネスマン・主婦層とあらゆるニーズに対して、さまざまジャンルの店舗がバランスよく混在しています。

どんな業態が出店チャンス?

飯田橋エリアは、飲食店の名店が多い街です。繁盛店が多く、ミシュランガイドに掲載されている店舗も少なくありません。“繁盛店と同業態で出店すると注目を集めやすい”という傾向から考察すると、飯田橋は『和食』『居酒屋』の業態に高い関心が集まると考えられます。

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居酒屋の居抜き
和食屋の居抜き

周辺の主なスポット




・東京ドーム
・ラクーア
・後楽園ホール
・靖国神社
・東京国立近代美術館/工芸館
・国立公文書館
・ホテルメトロポリタン
・昭和館
・千鳥ヶ淵縁道
・市ケ谷フィッシュセンター
・飯田橋セントラルプラザ「ラムラ」
・法政大学大学院
・日本歯科大学大学院
・日本歯科大学東京短期大学

飯田橋に似た地域

■有楽町
ビジネス街という点から、飯田橋と有楽町はよく似ています。治安の良さや人通りの多さ、さらには利便性の高さなど、ほかにも類似点が多く見つかります。
■浅草
浅草には雷門や浅草寺など、歴史ある観光名所が多く存在します。さらに、勝海舟生誕の地や吉良上野介屋敷跡などの史跡が多いのも、飯田橋の印象と重なります。
浅草駅周辺で居抜きで飲食店を開業するための街情報
■二子玉川
再開発が進んでいる二子玉川には、新しく誕生した街「二子玉川ライズ」があります。街が再開発によって変わる姿は、飯田橋によく似ています。

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どんな客層?

【平日/昼】
平日ランチタイムの飯田橋は、ビジネスマンや学生など、幅広い年齢層からの需要があります。そんなランチの平均単価はリーズナブルで、1,000円以下がメインとなっています。
【平日/夜】【土日】
ディナーの平均単価もランチ同様、1,000円前後が中心です。平日の夜は、昼間の時間帯ほどの賑わいはありません。とはいえ、仕事や学校帰りに夕食を済ませたい方が、リーズナブルな店舗に集まる傾向にあります。

人口特性

飯田橋を含む千代田区に住民基本台帳を持つ世帯は約34万あり、人口にすると約6万人となりますが、男女比はほぼありません。2017~2018年のデータを比べると、2%を超える伸び率です。千代田区の中では、千代田区一番町・三番町・四番町・富士見二丁目などが人口1,000人を超える地域となっています。

乗降人数

JR東日本によると、2016年度の飯田橋駅の利用者数は、1日あたり93,962人でした。このうち約6割を超える方が、通勤・通学のための定期券利用客であるというデータがあります。さらに、東京メトロ飯田橋駅の利用数は190,749人で、前年比にすると2.4倍という高い伸び率です。

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飯田橋の賃貸相場

飯田橋周辺の家賃相場は、ワンルームで10万円前後、1K/2Kになると11万円前後となります。1LDKになると20万円前後、間取りが増える2LDKでは28万円前後です。一戸建てを含めた平均賃貸相場は、15万円前後となります。

飯田橋の店舗賃料相場

飯田橋周辺の店舗賃料の相場は、平均坪単価23,803円です。2015年の平均単価21,171円と比べると、わずかながら上昇していることが分かります。店舗物件では20~40万円がもっとも多く、全体の42%という高い割合を占めています。