事業計画書③
今回も前回の続きです。
事業計画書としての最後に、USP(unique selling proposition=独自性)実現の為の取り組みについて書きたいと思います。
◆4つのUSP(独自性)に対しての取り組み
1.ワインと食事の相性を説明して、ペアリングでの提案をする
(なぜ合うのかを体験してもらう)
マリアージュの考え方は前述した通り、以下の2点である。
①料理とお酒の味の強さが同程度である事。
②料理とお酒の味の種類が似ていて邪魔し合わない、もしくは補い合う関係である事。
(旨み、塩味、甘味、苦味、酸味、渋み、辛味)
このような考え方から、ワインと料理の味わいの特徴をメニューに記載。
ワインメニューには、何の食事が合うと記載し、食事メニューには逆に何のワインが合うかを記載する。
※当面は味わいのデータについてはプロの監修を受けて実施する
2.ビールサワーとは違うワインを、高いと感じさせないハーフポーションで提供する
(ワインをたくさん試せる仕組みをつくる)
ワインは通常7杯取りする為、1杯あたり105ml程度を提供。そしてその量に見合ったグラスで提供をしている。
そこで、グラスのサイズを工夫することにより半分の量でもたくさん入っているように見せることができる。
55ml程度とお試しなのに、半額でたくさん飲めている気がしてお得感を演出することも出来る。
お試し3杯セットでまとめて頼めば少々お安くするサービスも実施できれば、ワインの敷居の高さを少しでも払拭することができる。
グラス選びがかなり肝になり、テイスティンググラスをベースにした55mlがきれいに見えるものを選定する必要がある。
3.ワインに関する図書を常設し、おひとり様でも飲みながら勉強できる環境をつくる
ワインに興味があるお客様に対して、接客を出来るタイミングであれば良いが、対応できないときに常設する図書を見ながら勉強できる環境を作る。料理についてのフードペアリングについてもあれば置く。
本を見ながら、興味の沸いたワインを飲んでもらうという訴求効果も期待できる。
4.ワインサーバー(ファンビーノ)を常設、ごく少量を試し飲みしワインの好みの変化に合わせたサービスをする(※検討中)
ワインの弱点は、日持ちが良くない醸造酒で1本当たりの容量が多いことにより、消費歩留まりが悪くなってしまうというところが、大きなところを占めている。
特に単価の高いワインはダメにしてしまうと大きくに原価に影響してしまうので、高いワインはお店として抜栓しにくいというデメリットがある。
しかし、ワインのステップアップの過程で、必ず熟成の効いた複雑味のある高価なワインを飲んでみたいと感じるようになるので、このニーズに対して長期保管の効くワインサーバーを常設する事で答えたい。この情報をブログ、もしくはFBで案内すれば、ワインの玄人もそれを求めて来店する可能性が高まる。
このような取組みを軸にして、「体験型のワインバル」として認知される働きかけを、これからしていこうと考えています。
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