開業ブログ

【第41話】侮っていたオープン景気

山田 耕路さん

こんにちは、焼鳥酒場鶏のから騒ぎの中の人のこー爺(じぃ)です。

今週は祝日(23日)を営業して24日~26日を臨時休業とします。
新しい取り組みに少しだけ時間を割きたい為、ご迷惑をお掛けしますが何卒宜しくお願い致します。

さて、鶏のから騒ぎでは11:00からランチ営業をスタートしておりまして、昼飲みもok!
ランチメニューは「濃厚鶏そば」を中心にご提供していますが、夜メニューもご要望があれば喜んでお作りしております。

昨年4月末にオープンした時は、ちょうど東京都が最初の時短営業要請を行った時で、夜が営業できない中、じゃあランチだけでも肩慣らしに営業しようと開店しました。
ランチは鶏そば、夜は焼き鳥や鳥刺しなどの逸品料理をやる2毛作居酒屋が今も続く基本コンセプトです。

もともとランチ時間は一人で営業するつもりで、告知もしてないから1日5人も来てくれればラッキーくらいの考えでした。

初日ですが、5人も来てくれるかなぁと11時に開店。
開店準備にスタッフも1名一応用意。

この時、こー爺(じぃ)は勿論、念入りに準備はしてましたが、想定がまだまだ甘かった。

毎日開店準備で出入りしているお店がある日突然店頭にいきなりお花を並べて駅前で開店しているわけですから、注目度抜群です。

初日から想定の10倍以上の売り上げを記録し、パニックです。
そのまま勢いは続き、連日パニックです。
業者さんが納品に来た時に下げ物してもらったり、本当に忙しかった。

そして更に侮っていたのが「オープン景気」

結論から言うと1ヶ月半くらい、この状態が続きました。
コロナ禍で回りのお店が苦戦している中、とても有難い話です! が、実際にはオーダーに追われ、従業員のオペレーションも確立していなく、習熟度もまだ低い為一人一人のお客様にご満足頂けるおもてなしが行き渡りませんでした。

当時の口コミはお叱りのコメントも多く、今振り返っても反省ばかりです。

最初に用意したメニューも自信をもって作りましたが、実際には地域の方に受け入れられなかったメニューも多く、短期間に改善を何度も余儀なくされました。
絶対ウケると思った料理が誰からもご注文されないと、凹みます。。。

しかし、自己満足で作った売れないメニューをいつまでもメニュー表に載せていても食材を駄目にしてしまいます。
柔軟に考え、即、次の施策へ移らなければなりません。

お店がお休みの日には、近隣の同業店を片っ端から入り、客層やメニュー内容、販促などつぶさに調べ、自店メニューに活かしました。

短期間にガンガン内容が入れ替わるメニュー表を一筆書きでPOPを作ってくれた当時の美大生の従業員は本当によくやってくれました。
現在の従業員にもPOPのベースは受け継がれてます。

1号店を開店させるには本当にエネルギーを使います。
脳内で開店時のシミュレーションを何度も繰り返し、想定されるトラブルも対応出来るように準備しても、実際には想定外の問題が次々と起こります。
でもこれを対処し常にお客様と向き合えば、血となり肉となり強いお店が作られていきます。

現在も東京都は時短営業を強いられてますが、下を見る事なく、ご来店頂いた一人一人のお客様に如何に満足して笑顔で帰って頂けるかを考え、常に行動し続ければ、きっと更に支持して頂けるお店になるはず。

初心、忘れるべからず

本日も最後までお読み頂きまして有難うございます。

濃厚鶏そばは子供食堂でもご提供しております。

毎週月曜日16:00~18:00は小学生以下は無料です。
また、その他の曜日では子供食堂支援チケットが店内の黒板に貼られていますので、それをお持ちいただければ無料となります。
1枚300円で販売しておりますので、大人の方は宜しければお買い求めください。子供食堂の運営費の一部とさせて頂いております。

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記事を書いた人
山田 耕路さん

高校卒業1週間後、地元の北海道より役者になる為に上京。 大手劇団に所属するも、自分の目指す芝居と方向性が違う為、1年後に自分で小劇団を立ち上げ、約9年運営。 劇団運営中、知り合った別の劇団の嫁と結婚を機に飲食業の世界に就職。 自分の接客・料理でお客様が喜ばれる事が肌で感じられ、舞台のスポットライトとはまた違うやりがいを感じ、天職と思い20年以上勤務。 外食・中食・給食と様々な経験をして、残りの人生を「社会に飲食業で貢献する」仕事をしたいと独立を決意。 夢は「毎日オープンしているこども食堂」を開く事! 中板橋駅前にて、2020年4月20日に『焼鳥酒場 鶏のから騒ぎ』をオープン! もっと読む

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