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コロナ禍の気になる飲食店出店状況レポート【11月度】

コロナ禍の気になる飲食店出店状況レポート【11月度】

「飲食店を開業したい!」「もっとお店を広げたい!」
「でも、こんな時期に大丈夫なのか…?」

新型コロナウイルス感染拡大により社会環境が目まぐるしく変化する昨今。
飲食業界においても営業の自粛や時短要請が発令され大きな影響が及ぶ中で、開業・出店に対しての不安を募らせている方が多いのではないかと思います。また、出店を諦めようかと悩んでいる方もいることでしょう。

私たちABC店舗は、コロナ禍でも飲食店開業を目指す皆様と飲食業界を応援。こうした状況下でもご自身と同じように開業・出店を志し、ご契約に踏み切った方たちの実態を調査し、発信していきます。

コロナ禍の気になる飲食店出店状況レポート【11月度】

■調査概要
調査対象:2020年11月契約者
調査期間:2020年11月
調査方法:ヒアリング調査

■契約者属性
11月に物件を契約した会員のうち、38%が新規開業で出店。また、移転での出店者が6%、増店での出店者が50%、別事業から新規参入での出店者が6%となっております。

【新規開業者】

「いつかやりたい」始動のきっかけはコロナの影響?

新規開業でのご契約者様に、開業理由について伺うと、「以前から飲食に興味があり、ずっと開業を考えていた。あとはタイミングを計っていた」との回答が半数以上。
また、なぜこのタイミングで決めたのかを伺ったところ、「コロナで通常だと出てこない優良物件が出てきたから」「コロナ禍で家にいる時間が増えたことにより、夫婦での会話が増え、開業プランを具体化することができたから」との回答があり、コロナの状況変化がプラスに働き出店希望者の背中を押す一面がみられました。

また、出店にあたってどのような営業手段を検討しているかを伺うと、「イートインだけでなく、テイクアウト販売やデリバリーの活用も検討している」との回答が8割。増店での出店者においては、同様の回答が3割弱に落ち着いています。

この結果から、新規開業者の方が増店での出店者よりも、“withコロナ”を強く意識した営業体制を考えていることが伺えます。

【移転での出店者】

三軒茶屋はコロナ禍でも大忙し

移転でのご契約者様に今回店舗を移転する理由について伺ったところ、「契約時から話があった建物の取り壊し時期が訪れ、立ち退きで移転することになった」とのこと。
続けて、コロナ禍の影響について伺ってみると、地元民が客層の80%であり、リモート化によって地元に留まる方が増えた分だけ、むしろ忙しくなっているとの回答が得られました。

コロナ禍で集客に苦戦する店舗が多い中、このように継続して集客が見込めるエリアも存在しています。
ただし、そのエリアを見極めるにあたって、“繁華街”や“ビジネス街”といった大きな括りで判断することは、オープン前の想定と実際の状況に差が生じやすく危険です。
コロナにより環境が大きく変化している今、エリアやターゲットを選定する際には、これまでの状況やイメージで判断するのではなく自分の目で現地を視察し、より詳細にエリア特性を把握することが重要だと考えられます。

【増店での出店者】

条件は絞らず、物件ベースで

増店でのご契約者様に、物件探しにおける条件について伺うと、「立地」に関しては、「エリアは特に決めていなかった」「23区内の若者が多い立地で、場所が良ければどこでも」といった回答が多くありました。
また、予算等の「金額」についても「安ければ安いほどいいが場所重視」「予算は特になく、坪単価として安ければ」、といったように費用を抑えたい希望はありつつも条件としては狭く絞らず、物件ベースで探していた方がほとんどでした。

中には、物件の決め手として、「前テナントの人柄が良く好印象であったことから、店舗についている常連客の質の良さを感じ取れた。そうしたお客さんが見込めれば、縁もゆかりもない新天地ではあるがやっていける気がした」と前テナント様についてのお話をあげられる方もいました。

その地を熟知している方とのコミュニケーション周囲の店舗状況を知ることも、物件を見極める手立てとなるかもしれません。

【別事業からの新規参入者】

広がる企業の多角化

今回新規参入でのご契約者様は複数の事業を展開している多角化企業で、蕎麦屋の開業をもって外食産業に初進出する形となりました。

このように事業を多角化させている企業は少なくありません。
特に、コロナ禍で厳しい経済環境が続いている今、業績悪化で苦しむ自動車会社や旅行会社、フィットネス運営会社といった様々な企業が多角化に舵を切る動きが現れています。

多角化のメリットは大きく上げると以下4点。

1)リスク分散が可能:予想できない環境変化よるダメージを軽減し、経営の安定化を図ることができる
2)プロダクトライフサイクルへの対応が可能:一つの商品・サービスが衰退期に入っても、成長期にある他の商品・サービスでカバーできる
3)シナジー効果の期待:複数事業の掛け合わせにより相乗効果が生まれ、大きな成果へとつながる
4)範囲の経済性の獲得:一つの企業で事業を執り行なうことにより経営資源が共有でき、コストカットにつながる

一方で、多角化するということは新規事業を一から立ち上げるということであり、多大な時間とコストを要します。投資が大きい分、失敗のリスクももちろん大きくなります。
企業活動の長期存続とコロナ収束後の発展に向けて、多くの企業がいま大きな岐路に立たされているといえます。

★今月のPICK UP

トレンド調査!【駅別】出店地TOP10

今回、【移転での出店者】【増店での出店者】項目において、エリア特性や周囲の店舗状況を把握することは重要であるとお伝えしてきました。
しかし、社会環境が大きく変化した今、物件選びの判断は一層難しく、出店場所に迷われている方も少なくないと思われます。
そこで今回は、周囲の契約者たちはどの場所を選んでいるのか、コロナ禍の出店地におけるトレンドを探るべく、3月~11月の契約物件をもとにした【駅別】出店地TOP10をご紹介致します。

上記、【駅別】出店地TOP10の内訳をみていくと、「神田」「五反田」の各駅は契約全体比4%と大きく占めており、コロナ以前から引き続き人気の高いエリアとなっています。
一方で、コロナ以前までは人気の高かった「浅草」「御徒町」といった繁華街や、「人形町」「浜松町」といったビジネス街への出店状況は一変。外国人観光客の訪日不能やリモートワーク浸透により人の流入が大幅に減少している為、新出店される方も減少しています。
そして、「三軒茶屋」や「西小山」、「大山」といった住宅が多く立ち並ぶ駅にも注目です。コロナ禍において出店が増加しTOP10入りを果たしていることから、住民をターゲットに出店を決める方が増えてきたと読み取ることができます。
こうした出店地の傾向も、物件選定における情報の一つとして参考にしてみて下さい。

【駅別】出店地TOP10入りした駅の募集中物件






Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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