第一章
自分にぴったりの物件を見つけるには

飲食店の火災保険(店舗総合保険)

いざという時に入っておくと便利な保険。飲食店経営は、火災等の偶発的な事故や食中毒など、常にさまざまなリスクと隣り合わせです。これから何年もの長い間営業していくお店ですから、いくら自分で注意を払っていたとしても、思わぬ事故に巻き込まれてしまうことも絶対にないとは言えません。そんな飲食店におけるリスク対策のためにも、開業前に保険について考えておくことはとても大切なのです。

そして、住居には住居用の火災保険があるように、店舗には店舗に適した火災保険があります。それを、店舗総合保険といいます。各社ごとで細かなサービス内容は異なりますが、ここでは一般的に店舗総合保険が補償してくれる内容と、オプションで付けておくべき特約についてみていきたいと思います。
 

店舗総合保険が補償する内容とは

損害のリスクとは、例えば火災、落雷、爆発、風災、雪災などのことを指します。ちなみにこれらは住居用の火災保険でも補償されている一般的な補償内容になります。これに加えて、例えば台風や豪雨などの水災、漏水などによる水ぬれ、盗難による損傷や汚染といった幅広い範囲にわたる補償が備わっているのが店舗総合保険の特徴です。
 

オプションでつけておくべく特約とは

たとえば上述のように火災がおきてしまったり、漏水が起きてしまったりした場合、その損害は建物の補修や工事費用のみにとどまらず、お店をしばらく休む必要もでてくるでしょう。店舗総合保険には、その分の収入を補償してくれる特約があります。損害による休業のほかにも、食中毒等による営業休止などの場合に備えた休業補償がつけられる商品などもあるため、契約時には補償内容をしっかり確認し、最適な保険を選ぶようにしましょう。

飲食店を経営するにあたって考えられる賠償リスクには、建物に対する賠償と人に対する賠償の2種類のリスクがあります。店舗総合保険には、施設賠償責任補償という特約があり、例えば漏水で階下の店の天井を濡らしてしまったなどの建物に対する補償や、従業員がサーブ中にお客様の服を汚してしまった場合などの人に対する補償なども特約でカバーすることができます。

それとは別に、もしも火災などによって店舗の一部が焼けてしまった場合などのように、賃貸している建物を傷つけてしまった場合に発生する大家さんへの賠償責任に役立つ借家人賠償責任補償も入っておくと安心です。

また、飲食店で最もリスクの高い食中毒や感染症が起きてしまった場合の補償には、生産物賠償責任補償といった特約もあります。